PHPで条件分岐(if文)を使う方法【初心者向け】
プログラミング初心者向けにPHPの【条件分岐(if文)】を使う方法を解説した記事です。実際に書いて実践できるコードを用意しています。また、複数の条件で分岐させる(elseif)の使い方も解説しています。
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PHPで条件分岐(if文)を使う方法について、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
目次
本記事は下記の流れで説明していきます。
そもそもPHPについてよく分からないという方は、PHPとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
また、開発環境はXAMPPを使っています。
今回の記事の内容は動画でもご覧いただけます。
テキストよりも動画の方が理解しやすいという場合はぜひご覧ください。(動画は3つに分かれています)
条件分岐(if文)の書き方
まず、if文の書き方を説明します。
if(条件){
条件が真であれば実行
}
( )内に条件を書き、条件が一致すれば{ }内の処理が実行されます。
ちなみに、条件が一致することを「真(true)」、一致しないことを「偽(false)」と言います。
if文に「偽」を加えたい場合は、次のようにコードを書き加え、条件を分岐させます。
if(条件){
条件が真であれば実行
}else{
条件が偽であれば実行
}
ifの条件が当てはまればifの処理、当てはまらなければelseの処理が実行されます。
田島メンター!条件が真、条件が偽っていうのは、どういうことでしょうか?
簡単に言うと、もし、こうだった場合、このブロックに書いた処理を実行する、そうじゃなかったら、こっちのブロックに書いた処理を実行するってことなんだ。
条件があって、それに従って分岐する感じですね。
そうそう。そういうのをif文を使って表現するんだ。さっそく書いてみよう!
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実際にif文を書いてみよう
それでは、テストの点数を例として、実際に条件分岐のプログラムを書いていきましょう。
80点以上 → 合格です!おめでとうございます!
80点未満 → 不合格です!がんばりましょう!
得点に応じて、上記のように表示されるプログラムを書いてみます。
まず、得点を、変数を使って次のように仮定しておきます(ここでは90点にしておきましょう)。続けて、if文を書いていきます。変数については、PHPで変数を使う方法をご覧ください。
$score = 90;
if($score >= 80){
echo = “合格です!おめでとうございます!”;
この場合、得点は80点以上という条件を満たしていますから、ブラウザではこのように表示されます。
次に、この条件に一致しない場合の処理を書き加えます。
$score = 90;
if($score >= 80){
echo “合格です!おめでとうございます!”;
}else($score < 80){
echo “不合格です!がんばりましょう!”
}
これを実行しても、「合格です!おめでとうございます!」の表示は変わりません。scoreの値が90のままですから、当たり前ですね。
では、scoreを60にして再度実行してみましょう。
$score = 60;
if($score >= 80){
echo “合格です!おめでとうございます!”;
}else($score < 80){
echo “不合格です!がんばりましょう!”
}
すると、ifの条件が合わなくなったので、elseの処理がなされました。
基本的な書き方はこれだけです。
複数の条件で分岐させる(elseif)
条件分岐を使う際に、複数の条件で分岐させるともできます。その時に使うのが、elseifです。
elseifは、条件分岐のなかで次のように加えることができます。
if(条件){
条件が真であれば実行
}elseif(条件2){
条件2が真であれば実行
}
else{
条件が偽であれば実行
}
ifの条件が真ならばifの処理、満たさなければ次のelseifの処理、ifとelseifどちらの条件も満たされなければelseの処理が実行されるという流れになります。
このように条件分岐では、elseif(条件2)、elseif(条件3)、elseif(条件4)……といった具合にelseifを使っていくらでも条件を追加していくことができます。
それでは、さきほどの得点のプログラムにelseif文を加えてみましょう。
$score = 60;
if($score >= 80){
echo “合格です!おめでとうございます!”;
}elseif($score >= 70){
echo “不合格です!おしい!”;
}
else($score < 80){
echo “不合格です!がんばりましょう!”
}
この場合は、80点以上なら合格、70点以上なら不合格(おしい)、どちらでもないときは不合格(がんばりましょう)の処理が実行されます。
ちなみに、このまま実行すると、
となります。
ここでscoreを79に変えてみましょう。すると、このように表示されます。
if文の注意点
条件分岐では、上から順に条件が一致した時点で処理が実行されます。例えば次のようなプログラムですと、得点が80点の合格基準を上回っていても、elseifの処理ではなく、最初のifの処理が実行されてしまいます。
$score = 90;
if($score >= 70){
echo “不合格です!おしい!”;
}elseif($score >= 80){
echo “合格です!おめでとうございます!”;
}else{
echo “不合格です!がんばりましょう!”
}
ですので、条件分岐を書くときは、上から優先的に実行されるという性質を踏まえて、条件の処理を作っていく必要があります。この点は注意しておきましょう。
おわりに
今回の記事は以上です。
if文にelse ifとelseがあれば、条件分岐は完璧ですね。else ifで条件をいくらでも設定できますもんね。最後にその他を指定したければ、elseですね。
その通り!ただ、if文は条件が適用されてしまうと、それより下に条件があっても無視されてしまうんだ。
きちんと範囲が決まった分岐じゃないと、間違えそうですね。
if文になれたら、条件に使う記号なども覚えてほしいな。
この記事を監修してくれた方
中本賢吾(なかもとけんご) アジマッチ有限会社 代表取締役社長 開発実績:PHPフレームワークによるフランチャイズ企業向け会員制SNS。Shopifyによる海外進出用大規模ネットショップ構築。Vue.jsによる金融機関向け内部アプリ。AWSやLinuxハウジングサーバーでの環境構築。人工知能を利用した画像判別システム。小売チェーン店舗用スマホアプリ。Wordpressによる不動産チェーン店向け賃貸・売買仲介システム。基幹システム移管用データコンバートシステム。
小学生がオリジナルAndroidアプリをGooglePlayでリリース、NHK Whyプログラミング入賞、全国Programing Festival入賞、中学生がSNS型PWAアプリリリースなど、ボランティアプログラミング教育活動行っている。 |
PHPを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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