【Webデザインで必ず役立つ!】理想的な配色を作る9つの方法!
Webサイトを作る上で重要な要素である「配色」。理想的な配色をデザインする方法を実際のWebサイト・Webデザインを紹介しながら説明していきます。デザインはアートと間違えられやすいですが、配色選びもルールを覚える必要があります。
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本稿は、Designmodoのブログ記事を、Designmodoより了解を得て日本語翻訳し掲載した記事になります。
サイトの作成にあたり最も難しいことの一つとは、ブランドやメッセージを印象的にするための配色選びです。
理想の配色選びとは、ただ色を選んでそれらを散りばめれば良いという訳ではありません。意外にも、化学や色彩論に関係しているのです。
今回は、より理想的な配色選びについて、9つの方法をご紹介します。(もちろん、理想的な配色を用いたWebサイトと共にご紹介していきます。)
色相環
子供の頃、学校の授業で見た色相環という図を覚えていますか?
これは、実際に大人の学習者へも用いられているものなのです。
色相環からは、他の色との違いや関係を見ることができ、配色選びの一つの要素となります。色の相対を順序立てて円環にして並べたものです。
色相環は原色・等和色・第三色によって構成されています。
- 原色(赤、黄、青)
- 等和色(緑、赤紫、オレンジ)原色のうち2色を混ぜたもの
- 第三色(紺、青紫、バラ色、赤オレンジ、若草色、黄緑)原色と等和色を混ぜたもの
あなたが色相環からどの色を選びどのようにミックスするかで、配色の良し悪しが決まるのです。
- アナロジー:色相環上で連続した関係の色相の組み合わせ
- コンプリメンタリー:色相環上で正反対に位置する色の組み合わせ
- スプリットコンプリメンタリー:反対色、補色に近い色相の組み合わせ
- ダブルコンプリメンタリー:2組の補色となる色相のペアの組み合わせ。最も難しいと言われる
- モノクロマテイク:単一の色相を用い、明度彩度を変える
- トライアッド:補色関係の組み合わせ
これらの色相環上のパターンは、色を選ぶ上で多く用いられているツールの一つです。(ただ、いつもこれらのルールに従えば良いというわけではありません。
(デザインにルールは絶対ではないのです)
黒、白、灰色
色というのは、明るい色だけで成り立っているわけではありません。最も重要の色とは、私達があまり見ることのない色だという説もあるのです。
その色とはー黒、白、灰色、です。
これらの色は、何かを引き立てるのに最適なカラーです。背景として使用されることはもちろん、目的に合わせて暖かさやクールを与えることができます。
また、印刷面などに関しても他の色と比べると有効性が高いです。
トーン、ティント
色相環の中からいくつかの色を選びそのまま使用する人はあまりおらず、何かしら色を変化させることがほとんどです。まさにそれをティント、トーン、シェードといいます。
- ティント:純色に白を加えたもの
- シェード:純色に黒を加えたもの
- トーン:純色に灰色、または黒と白を加えたもの
これらの方法で色彩を変え、あなたのパレットに変化を与えることができます。
ティント・トーン・シェードのコンビネーションを使い色を作り出すことによって、2,3色を同じ種類でありながらさらに広げることができるのです。
(一つの文章の中で、太字やイタリックなど形式を変えて文字を打つようなものです。)
トレンドカラーの使い方
たくさんのトレンドカラーがあります。それらは程よくうまく使いこなすことが必要です。なぜなら、トレンドカラーは長期的に使うことが難しいからです。
トレンドカラーを使用する場合は、一つに絞ってあなたのパレットに取り入れることをおすすめします。
色を作る際、基本的には長く、何度でも使える色を作るのがいいでしょう。(色は、各ブランドのアイデンティティーであり重要な提供者です。)
”あなた色”に染まった色を作り、そこにインパクトを与えるためのアクセントとしてトレンドカラーを使うのです。
(そうすればトレンドが終わった時に他のアクセントカラーに戻すことができます。)
たくさんの色は必要ない
ベストな色とは、目的に合わせて適度に使われることです。あなたのパレットにも、5色以上は必要ありません。たった2,3色と中間色、それさえあれば十分です。
なぜかって?それによって各色の、目的に合わせた良さが発揮できるからです。色は、デザインの中で役割を持ちます。ただ色の種類が多いだけでは、
その役割は失われてしまうのです。理想の配色とは、それぞれの色が意味を持ちユーザーがにとってウェブサイトを使いやすくさせるものです。
(例えば、ほとんどのデザイナーは、サイト内のボタンを同じ色にします。)
テキストに色を使おう
色のコンビネーションを考える際、テキスト部分について考えることも重要です。黒、白、グレーだけでなく、どんな色をテキストに使用するかも考えなければいけません。
テキストの色は、サイトの読みやすさや使いやすさを左右します。テキストの色を決める際に最も気をつけなければならないのは、読みやすさです。
読みやすさを重視して、背景とのコントラストを決める必要があります。
テキストに使われる色は、アクセントにも全体のアクセントにもなります。
コンテンツに合わせた色使い
理想の配色とは、色と色がマッチしているだけでなく、コンテンツと内容がマッチしていることです。何についてのWebサイトなのかを考えてみてください。
内容に合わせた配色選びができているでしょうか?
コンテンツに合わせて配色選びは難しい課題ですが、うまくうけばとても良い物になります。自然や環境に関するWebサイトには多く緑や茶色が使われます。
銀行のウェブサイトには青が使われることが多いです。なぜなら、これらの色は連帯と信用を表すからです。
配色選びは簡単ではありません。何かしっくりこない時は、サイトデザインのイメージを確認してみてください。
サイトにとってどんな色が適切なのかを確認して、そこから初めて見ましょう。
パレットに集中する
あなたが色のコンビネーションを考え作り始めたら、パレット内の色とその使い方が一貫して調和されるようにしましょう。
どの色をどのように使っていくのか、自分の中でのルールを決めると良いでしょう。
始める前に次の質問に答えてみましょう。
- 何色使う予定ですか?
- ティント、トーン、シェードのどれを使いますか?
- テキストに色は使用しますか?
- UI(ユーザーの目に触れる部分)のセットカラーはありますか?
- パレットにないアクセントカラーを使うことはできますか?
結論「理想的な配色選びとは」
Webサイトを良くするも悪くするも、あなたのパレット次第です。見た目も、気持ちも納得のいく色を使っていますか?
簡単なことのように思えますが、とても重要なことです。何かしっくりこないのであれば、他の選択肢を試してみるか、最初から考えなおしてみる、もしくは一色だけ色を変えてみるなど、なにか変化を加えてみましょう。
パレットの中でコントラストとバリエーションを保ちましょう。
あなたの配色選びで、ユーザーにとって最高のWebサイトになるように。
他にも、Webデザイナーとはどんな仕事をするのか詳しく紹介しているので、合わせてご覧ください。
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