git logを使ってコミット履歴を閲覧する方法【初心者向け】
初心者向けにgit logを使ってコミット履歴を閲覧する方法について解説しています。自分の過去のログや他の人の履歴を確認したいときに使います。複数人で開発しているときはいざという時に便利なので、ぜひ覚えておきましょう。
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Git(ギット)はとても便利なバージョン管理システムです。
今回は、Gitの使用においても重要なgit logの使い方を紹介していきたいと思います。
同様に役立つGithubの使い方も解説しているので、合わせてご覧ください。
なお本記事はTechAcademyのオンライン完結のGitHub講座のカリキュラムをもとに執筆しています。
また、動画でも解説しています。
テキストよりも動画の方が理解しやすいという場合はぜひご覧ください。
田島メンター!!gitで過去のコミットの履歴を見ることってできないですか!?
それならgit logでみることができるよ。
git logとは
git logは今までのコミット履歴を確認することのできるコマンドです。
logは今までしたコミットをコミットメッセージの一覧という形で表示します。
そのためgit logをした際に一目で何をしたのかわかるようなコミットメッセージを書く必要があります。
実際にgit logを使用してみる
それでは実際にgitlogを使用してコミットログを確認してみましょう。
今回はsampleディレクトリ内のsample.htmlというフォルダをコミットしてgit logを使用してコミットメッセージを確認してみます。
まずsampleディレクトリ内でsample.htmlというファイルを作成しましょう。
次にそのファイルをコミットしていきます。
git add .
と打ち込み、ファイルをステージングエリアに移動した後、以下のように打ち込みコミットしてください。
git commit -m “create sample.html”
そして、git logと打ち込みコミット履歴を確認してみましょう。
git log
コミットが成功していれば、以下のように表示されます。
git logのオプション
実際の開発現場では、多くの開発者が開発作業を行うので、gitのログも膨大なものになります。git log には多くのオプションがあり、ログの確認を効率よく行うことができます。いくつか確認していきましょう。
最新のログを件数を指定して表示する
例:最近のログを1件だけ出力するには以下のように記述します。
git log -1
実行結果は以下のようになります。
指定した日付以降(まで)のログを表示する
例:2017/12/1以降のログを出力するには以下のように記述します。
git log --since=2017-12-1
実行結果は以下のようになります。
逆に、指定した日付までのログを出力するには以下のように記述します。
例:2017/12/1までのログを出力する
git log --until=2017-12-1
また、sinceとuntilを組み合わせて、指定した日付範囲内のログを出力することもできます。
例:2017/11/1から2017/12/31までのログを出力する
git log --since=2017-11-1 --until=2017-12-31
実行結果は以下のようになります。
ブランチを指定して表示する
例:masterブランチのログだけを出力するには以下のように記述します。
git log master
実行結果は以下のようになります。
特定のファイルのログのみを表示する
こちらも、ブランチを指定するのと同様です。
例:hello.htmlファイルのログだけを出力するには以下のように記述します。
git log hello.html
実行結果は以下のようになります。
ログの表示形式を変える
例:ログを1行で出力するには以下のように記述します。
git log --oneline
実行結果は以下のようになります。
逆に、全ての情報を出力するには以下のように記述します。
git log --pretty=fuller
実行結果は以下のようになります。
ログの表示形式については、この他にも多くのオプションがあります。必要に応じて使い分けましょう。
日付を表示しない
git log --pretty=short
コミットしたユーザも表示する
git log --pretty=full
コミットIDを短縮形で表示する
git log --abbrev-commit
日付を相対的に表示する
git log --relative-date
グラフ形式で表示する
git log --graph
まとめ
今回はgit logを使用してコミットメッセージを確認する方法について解説していきました。
チームで開発する際などはコミットメッセージがわかりにくいと、開発の意思疎通がしにくくなってしまうため、コミットメッセージは慎重に選ばなければいけません。
git logでメッセージを確認した時、何をしたコミットなのか一目でわかるようなコミットメッセージを書くようにしましょう。
また、git logはコミット履歴の確認以外にも様々な場面で使用するコマンドです。必ず覚えておくようにしましょう。
どの時にどのファイルをcommitしたかを見ることができて便利ですね!
そうだね。何かバグなんかがあったときに遡ってみることができるから、活用の場面はいろいろあるね。
はい♪
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