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エンジニアが尊敬される会社とは?pixiv片桐氏が語るチームの大切さ【Why Programming!】

pixiv(ピクシブ)の代表取締役社長 片桐 孝憲氏へのインタビュー記事です。pixivにおける、プログラミング教育や採用方針、エンジニアのあり方などについて語ってもらいました。ポイントはチームでの働き方にあるそうです。

テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日  調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名  調査手法:インターネット調査

なぜプログラミングが必要なのか?をWebサービス最前線で活躍するゲストに聞く企画「Why Programming!」自らもエンジニアとして関わっているTechAcademy代表の村田が、注目のゲストを招いてプログラミングの必要性、これからの未来についてゲストの考えを紐解いていきます。

 

「Why Programming!」の記念すべき第1弾として、イラストコミュニケーションサービスのpixivを運営するピクシブ株式会社代表取締役社長 片桐孝憲氏にお話を伺いました。

 

pixivはわずか3人で2007年にスタートし、現在では月間38億PVを越える国内有数のPVを誇るサイト。会員数は2013年11月で900万人を突破しています。

 

そんなpixivにおける、プログラミング教育や採用方針、エンジニアのあり方などについて語っていただきました。

 

ゲストとインタビュアー

katagiriゲスト:
片桐 孝憲氏(ピクシブ株式会社 代表取締役社長)

1982年、静岡県浜松市生まれ。2005年Webシステム開発会社を創業。2007年イラスト・コミュニケーションサービス「」をリリース。2013年にはコスプレコミュニティサイト「cure(キュア)」を譲り受け、cureの開発・運営を行っている。

 

 

murataインタビュアー:
村田 雅行(キラメックス株式会社 代表取締役社長)

1983年生、京都府京都市出身。2006年4月、楽天株式会社に入社。Infoseek関連のシステム構築・運用を担当。その後システムの調達、交渉、契約などシステムインテグレーションに従事。2008年4月、楽天株式会社を退社。2009年2月、キラメックス株式会社を設立し、代表取締役に就任。

 

 

総合職にもプログラミングを学ばせる意味

 

村田 本日はよろしくお願いします。

 

片桐 こちらこそお願いします。

 

村田 早速ですが、ピクシブでは採用ページの会社制度で「総合職向けのプログラミング研修」というのがありますよね。すごくいい制度だと思うんですが、これはどういう目的で始められたんですか?

 

片桐 ひとことで言うと、エンジニアが尊敬される会社にしたいということですね。

エンジニアが何をやっているのかがわからなければ尊敬できないので、他の社員もエンジニアがどういうことをやっているのかを理解できれば尊敬するはずだと思っています。少なくとも、よくわからいけどPCばっかりいじってる人たちとは思わないですよね。

 

村田 プログラミングが出来るようにする、というよりかはエンジニアを理解するためにやっていることを体験する、という感じですね。

 

片桐 そうですね。非エンジニアからすると「すぐにできるだろう」と、軽く見られたり、いい加減に依頼されることも少なくなると思っています。

 

村田 なるほど。特にプログラマーが尊敬されるべきだという考え方なのでしょうか?

 

片桐 プログラマーだけでなく、デザイナーなど技術者全般のことですね。実際にサービスを作る人が尊敬されるべきだと思います。

 

村田 そう考えるようになったのは、やはりpixivというサービスが技術者主体で成長してきた文化からでしょうか?

 

片桐 そういう背景ももちろんあります。やっぱり技術があったからコストも安くできましたし、技術がなかったらpixivのサービスはスケールできなかったと思うんですよ。

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プログラミングは最初の一歩が難しい

 

村田 片桐さんは開発サイドも見られてますが、どこでプログラミングや技術的なことを学ばれたんですか?

 

片桐 HTMLやCSSなど自分でホームページを作るレベルのことはやりましたが、プログラミングは学生時代にやっていた制作会社の仕事で覚えました。そこからサーバーのたて方からPHPなどその時の先輩に一から教えてもらいました。いきなりCMSを開発しろとか無茶を言われながらやってました。ただ、やっているうちに自分に向いてないと思いましたね。笑

 

村田 え(笑)その後はどうしたんですか?

 

片桐 もともとUIが好きだったので、インターフェースをどう作ればいいかを僕が考えて、エンジニアがそれを実装することが多くなってきました。それができたのもプログラミングがわかるようになったからです。そんなスタンスでpixivの開発も進めてきました。自分でやるより得意な人がやったほうが圧倒的に早いし、良い物も作れますからね。

村田さんはどこでプログラミングを勉強したんですか?

 

村田 僕も片桐さんと同じように、学生時代に自分でホームページは作っていましたが、ちゃんとプログラミングを勉強したのは、楽天に新卒で入った時に研修の時ですね。

 

片桐 研修って意味あるんですか?笑

 

村田 ありましたよ(笑)やっぱりプログラミングとかって最初のハードルが異常に高いじゃないですか。自分でやろうと思ってもすぐ詰まって嫌になっちゃう。そういう意味で最初に手取り足取り教えてもらって、プログラミングの楽しさがわかったのは大きかったですね。

ピクシブインタビュー

なんとなくわかることが重要

 

村田 ピクシブの研修制度でプログラミングを勉強すると、やはり社員の意識は変わってきますか?

 

片桐 大きく変わってくると思ってます。外国語に例えると、韓国に行くとハングルで文字が書かれているので日本人からするとまったく意味がわかりません。一方でフランスやアメリカであれば、使いこなすまでいかなくてもちょっと英語がわかれば不自由しません。たまたま僕が韓国に行った時にこんな経験をしたので、プログラミングでもそのくらいの違いはあるんじゃないかと思うようになりました。

プログラミングをなんとなくわかることと、全くわからないことは大きく違う。プログラミングがなんとなくわかることによって、エンジニアが尊敬される会社がいい。

 

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1人のスーパーエンジニアよりチーム力

 

村田 話は変わりますが、エンジニアは社内に何人くらいいるんですか?

 

片桐 だいたい40人くらいです。全ての社員が80人くらいなので半分くらいはエンジニアですね。開発に関わっているメンバーも含めると60人くらいはいます。

 

村田 半分以上がエンジニアなんですね。そのエンジニアを採用するときにどこを見ているのでしょうか?

 

片桐 2つあって、1つは自分でサービスを作っているエンジニア、もう1つが技術自体が好きな人ですね。まず1人のスーパーエンジニアより、いろいろな技術をもったエンジニアチームのほうがpixivにフィットするので何か専門的な分野をもっていることとチームで仕事が出来る人が良いです。技術力が優秀であることも大事ですが、むしろそこまで技術力がなくてもチームにその人がいると盛り上がるようなキャラであるというのでも良いと思います。

例えばGIGAZINEでマクドナルド理論というのを見たんですが「実行可能なアイデアのうち最低のもの」を提案することによって。最悪のアイデアを実行しないために良いアイディアをだそうとするようになるというような話です。

サービス開発に置き換えると、最悪なアイディアを出す人がいることによって、サービスがより良いモノになる。最悪なアイディアなのに普通に言えてしまうことやそんなダメなアイディアに対して怒らない、そんな人たちが重要だと思っています。

 

村田 なるほど、面白いですね。そういう空気感というかチームの関係性って大事ですよね。

 

片桐 個人でやっているなら技術力だけ見ればいいですが、チームでものづくりをするとなると個性があった方がいいし、得意分野が分かれていた方がいいですね。企業は個人で作れるものを作ったらだめだと思うんですよね。2、3人で作るのも大事ですが、会社でないと作れないものでないと激しい競争の中ではなかなか勝てません。

 

村田 インフラコストや学習コストも下がってきて、誰でもサービスが世に出せる時代ですからね。

 

片桐 LINEみたいに企業でないと作れないようなアプリは強いですね。pixivも細かいことの積み上げでできているサービスで、人数もかかるのでやっぱり1人のスーパーエンジニアよりチーム力を大切にしていきたいですね。ただスーパーエンジニアが来てくれるなら来て欲しいです(笑)

左からキラメックス村田、ピクシブ片桐氏、キラメックス金

左からキラメックス村田、ピクシブ片桐氏、キラメックス金

 

非エンジニアがプログラミングを学ぶ重要性、チームで活躍できるエンジニアの必要性など興味深いお話を語っていただきました。

片桐さんありがとうございました!

 

TechAcademyマガジンでは今後も「Why Programming!」の企画を続けていきます。乞うご期待ください。
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