子どもがプログラミングを勉強する時代!最新トレンドまとめ
スキルアップのために大人がプログラミング講座などを受講することも多くなってきましたが、最近では子どもがプログラミングを勉強できる環境が広がりつつあります。 今回は国内外問わず、子ども向けにプログラミング教育のトレンドをまとめてみました。
テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日 調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名 調査手法:インターネット調査
スキルアップのために大人がプログラミング講座などを受講することも多くなってきましたが、最近では子どもがプログラミングを勉強できる環境が広がりつつあります。
中には学校教育の一貫として取り入れられるケースもあるため、さらに拡大していくことも予想できます。
今回は国内外問わず、子ども向けにプログラミング教育のトレンドをまとめてみました。
お子さんがいる方は自分の子どもの教育の参考にしてみてはいかがでしょうか?
学校教育とプログラミング
学校教育にプログラミングが組み込まれることが増えています。
というのも、2012年から新学習指導要領に基づき、中学校の技術家庭科で「プログラムによる計測・制御」が必修になりました。
文部科学省のホームページにはこの科目についてこのように紹介されています。
(3) プログラムによる計測・制御について,次の事項を指導する。
ア コンピュータを利用した計測・制御の基本的な仕組みを知ること。
イ 情報処理の手順を考え,簡単なプログラムが作成できること。
この科目の必修化を受けて、板橋区立上板橋第二中学校では、子供向けのプログラム言語のScratch(スクラッチ) を使った公開授業が開催されました。
Scratchはプログラミングの知識がなくても、ブロックを組み合わせるようにするだけで簡単なプログラミング体験ができるため、多くの子ども向けプログラミング教室で使われています。
他には、品川女子学院では、プレゼンテーション能力教育の一環としてiPhoneアプリ開発の授業を2012年度の3学期から「情報」の授業で取り入れることを決めたそうです。プログラミングで簡単な時計アプリを実際に作ったり、自分でアプリを企画することも行なっています。
また他の都内の中高一貫校では、長期休暇の課外授業としてプログラミングを取り入れ、中高生150人が3日間でiPhoneアプリ開発を学んだといいます。
一方、海外では国をあげてIT教育に力を入れているところもあります。バルト三国の一つであるエストニアです。日本では力士の把瑠都凱斗がエストニア出身です。
エストニアは、プログラミングなどのコンピュータ教育を小学校一年生から始めると発表していて、この活動にMicrosoftが支援することが決まっています。
人口が130万人と非常に少ないため、プログラミングのスキルアップが経済成長につながるという裏付けがあり取り組んでいるようです。
ボランティアによるプログラミング教室
2011年にアイルランドで始まった子どもにプログラミングを教えるムーブメントのCoderDojoが世界中に広がっています。
ホームページを見ると、世界数10カ国・100ヶ所以上で開催されています。日本でも下北沢オープンソースCafeで開催されているCoderDojo Tokyoや沖縄のCoderDojo Okinawa、和歌山県のCoderDojo串本など全国に広がっています。
以前にTechAcademyのスタッフがCoderDojo Tokyoに取材に行った際はiPhoneアプリを作成している小学生までいました。基本的にはScratchを使うことが多いそうです。
CoderDojo Tokyoは小中学生が参加でき、子供の参加費は無料で、同伴する保護者のドリンク代だけかかる仕組みになっています。また、先生はボランディアで運営されています。
他に、NPO法人CANVASは11月30日から小学生を対象としたプログラミングワークショップin東北を開催しています。
会場は石巻市、亘理郡、仙台市、多賀城市で東日本大震災の被災地でも開催されています。
このワークショップでもScratchが使われており、「防災」をテーマとしたオリジナルゲームを小学生が作る内容です。
このワークショップにはGoogleも後援しており、Google社員が登場する動画もアップされています。
TechAcademyでは、プログラミングワークショップについてのインタビューも行いました。
つるつるウォークは小学6年生がUnityを使用して開発したAndroidスマホアプリです。
このアプリは、岡山市の学校でScratchとUnityを学習しながら開発されたものです。
Unityはプロのスマホゲームアプリ開発者が使用する開発環境です。
つるつるウォークは、転がってくる大小の岩に対して、歩くつるをジャンプさせます。
長時間歩き続けることができれば、それだけスコアが上がっていきます。
計算RPGは小学6年生が企画からプログラミングまでを手がけたiPhoneアプリです。
このアプリは子供向けのアプリ開発などを学ぶキャンプに参加した際に開発されたものです。
計算RPGは、モンスターから出題される計算を答えるとモンスターが倒せて、アイテムなどを集めながら進んでいくゲームです。
出題される問題は足し算や引き算から、難易度を上げた算数までがあり、小学生ならではのゲームといえます。
アメリカではなんと12歳の子どもが独学でプログラミングを覚えて、iPhoneアプリの会社を設立した例があります。
設立したのはCarrotCorpという会社で、歌手のジャスティン・ビーバーをモグラたたきのようにして叩くゲームのアプリをリリースしています。
TechAcademyジュニアは、小中高校生向け実践的プログラミングサービスです。独自で開発した学習システムは、基礎から実践までステップアップ式のカリキュラムとなっており、生徒が1つの画面で迷うことなく学習を進めることが可能です。
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