JavaでBigDecimalクラスを使って四捨五入する方法【初心者向け】
初心者向けにJavaで四捨五入する方法について解説しています。Javaで四捨五入を行う際にはjava.math.BigDecimalクラスを使用します。四捨五入の処理と実行結果を実際の例で見てみましょう。
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この記事では、Javaで四捨五入する方法について、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
四捨五入することで、数値をわかりやすく表示することが可能です。
実務でも、四捨五入、切り上げ、切り捨てなどを利用するので、ぜひ学習してみてください。
実際にプログラムを書いて説明しているので、ぜひ理解しておきましょう。
目次
そもそもJavaについてよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
今回は、Javaに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
四捨五入する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
四捨五入をする方法
javaで四捨五入を行う場合、java.math.BigDecimalクラスを使います。
BigDecimalクラスは小数点を含む計算を厳密に行いたいときに使います。
加算、減算、乗算、除算など通常に四則演算に加え、数値の比較や各種の丸め等ができます。
前提
サンプルコード
import java.math.BigDecimal;
解説
import java.math.BigDecimal;では、BigDecimalクラスをインポートして利用する準備をしています。
BigDecimalクラスをインポートすることで、BigDecimal処理を実行できるようになります。
基本的な文法
サンプルコード
変数.setScale(小数点指定, BigDecimal.BigDecimalのメソッド指定)
解説
変数に、BigDecimalクラスで処理する数値が入った変数を指定します。
.setScaleメソッドを利用して、小数点以下の桁数を丸める指定を行います。
小数点指定では、小数点第何位で処理を行うかを指定します。
2を指定すると、1.2345というデータであれば、1.23のように小数点第2位までで処理することを意味します。
BigDecimalでは、BigDecimalクラスを利用することを意味します。
BigDecimalのメソッド指定の部分に、使用するBigDecimalクラスのメソッドを指定することで、四捨五入、切り上げ、切り捨てなどの処理を行うことができます。
BigDecimalのメソッド
ここでは、BigDecimalのメソッドの例を3つ紹介します。
- 四捨五入
- 切り上げ
- 切り捨て
四捨五入
BigDecimal.ROUND_HALF_UPのようにして、ROUND_HALF_UPメソッドを利用すると四捨五入できます。
切り上げ
BigDecimal.ROUND_UPのようにして、ROUND_UPメソッドを利用すると切り上げできます。
切り捨て
BigDecimal.ROUND_DOWNのようにして、ROUND_DOWNメソッドを利用すると切り捨てできます。
実際に書いてみよう
ここでは、BigDecimalクラスを使って四捨五入、切り上げ、切り捨てした数値を表示するプログラムを解説します。
サンプルコード
import java.math.BigDecimal; public class Main { public static void main(String[] args) { BigDecimal bd = new BigDecimal(1.2345);//BigDecimal BigDecimal bdROUND_HALF_UP = bd.setScale(2, BigDecimal.ROUND_HALF_UP);//四捨五入 BigDecimal bdROUND_UP = bd.setScale(2, BigDecimal.ROUND_UP); //切り上げ BigDecimal bdROUND_DOWN = bd.setScale(2, BigDecimal.ROUND_DOWN); //切り捨て System.out.println(bd);//BigDecimal System.out.println(bdROUND_HALF_UP);//四捨五入 System.out.println(bdROUND_UP);//切り上げ System.out.println(bdROUND_DOWN); //切り捨て } }
実行結果
解説
import java.math.BigDecimal;では、BigDecimalクラスをインポートして利用する準備をしています。
public class Main {では、Mainクラスを開始しています。
public static void main(String[] args) {では、Javaを実行するのに、必須のメソッドを用意しています。
BigDecimal bd = new BigDecimal(1.2345);では、1.2345という数字を、BigDecimal型のデータにしています。
BigDecimal bdROUND_HALF_UP = bd.setScale(2, BigDecimal.ROUND_HALF_UP);では、ROUND_HALF_UPメソッドを利用して小数点第2位まで四捨五入する処理をして、変数bdROUND_HALF_UPに代入しています。
BigDecimal bdROUND_UP = bd.setScale(2, BigDecimal.ROUND_UP); では、ROUND_UPメソッドを利用して小数点第2位まで切り上げする処理をして、変数bdROUND_UP に代入しています。
BigDecimal bdROUND_DOWN = bd.setScale(2, BigDecimal.ROUND_DOWN); では、ROUND_DOWNメソッドを利用して小数点第2位まで切り捨てする処理をして、変数bdROUND_DOWNに代入しています。
System.out.println(bd);では、BigDecimal型のデータをそのまま表示しています。
System.out.println(bdROUND_HALF_UP);では、小数点第2位で四捨五入したデータを表示しています。
小数点第2位で四捨五入したので、1.23という表示になります。
System.out.println(bdROUND_UP);では、小数点第2位で切り上げしたデータを表示しています。
小数点第2位で切り上げしたので、1.24という表示になります。
System.out.println(bdROUND_DOWN); では、小数点第2位で切り捨てしたデータを表示しています。
小数点第2位で切り捨てしたので、1.23という表示になります。
}では、public static void main(String[] args) {の処理を終了しています。
}では、public class Main {の処理を終了しています。
まとめ
今回は、JavaでBigDecimalクラスを使って四捨五入する方法を解説しました。
import java.math.BigDecimal;というようにして、必要なBigDecimalクラスを利用出来るようになりました。
ROUND_HALF_UPメソッドを利用すると四捨五入できました。
ROUND_UPメソッドを利用すると切り上げできました。
ROUND_DOWNメソッドを利用すると切り捨てできました。
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
Javaを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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