JavaでBigDecimal型とString型を変換する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaでBigDecimal型とString型を変換する方法について解説しています。BigDecimal型は少数の計算を誤差なく行うのに使用されます。BigDecimal型から文字列に変換する方法、逆に文字列からBigDecimal型に変換する方法を学びましょう。
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監修してくれたメンター
nakamoto
JavaでBigDecimal型とString型を変換する方法について、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
JavaでBigDecimal型とString型を変換することで、異なるデータ側を扱えます。
実務でも、JavaでBigDecimal型とString型を変換して正確に数字を扱うため、ぜひ学習してみてください。
目次
- BigDecimal型とは
- String型とは
- BigDecimal型からString型へ変換する方法
- String型からBigDecimal型へ変換する方法
- BigDecimal型とString型の相互変換プログラムを実際に書いてみよう
- まとめ
- Javaを学習中の方へ
そもそもJavaについてよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
今回は、Javaに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
BigDecimal型とString型を変換する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
BigDecimal型とは
まずは、BigDecimal型について解説します。
BigDecimal型はmathパッケージで定義されているデータ型です。
通常、プログラミングで小数などを扱う場合は、どうしても誤差が出てしまいます。
誤差についての処理方法を厳密にするために用意されているのがBigDecimal型です。
BigDecimal型の宣言は、次のように記載します。
BigDecimal BigDecimal型変数名 = new BigDecimal("数値");
数値の部分は、ダブルクォーテーション「””」で囲む必要 があります。
「””」で閉じない場合、引数の数値がintなどに解釈されて誤差が生じてしまうため、かならず「””」で囲んでください。
String型とは
String型というのは、文字列を扱うデータ型のことです。
char型は1文字ずつ扱うのに対して、String型では複数の文字を一気に扱うことができるので非常に便利です。
String型の宣言は、次のように記載します。
String String型変数名 = "代入したい文字列";
BigDecimal型からString型へ変換する方法
BigDecimal型からString型に変換するには、BigDecimal型のtoStringメソッドを使います。
toStringメソッドを使ってString型を取得するには、次のように記載します。
String String型変数名 = BigDecimal型.toString();
String型からBigDecimal型へ変換する方法
今度は、String型からBigDecimal型に変換する方法です。
String型からBigDecimal型に変換するためには、次のように記載します。
BigDecimal BigDecimal型変数名 = new BigDecimal(String型);
BigDecimal型の宣言のときと同じようにして、コンストラクタにString型を渡して、String型をBigDecimal型に変換できます。
(「コンストラクタ」というのは、newを使ってオブジェクトを生成するときのBigDecimal()のことです。)
BigDecimal型とString型の相互変換プログラムを実際に書いてみよう
ここでは、BigDecimal型とString型を相互に変換してみます。
サンプルコード
import java.util.*;
import java.math.BigDecimal;
public class Main {
public static void main(String[] args) throws Exception {
BigDecimal b1 = new BigDecimal("3.1415");
String str = "";
str = b1.toString();
System.out.print("BigDecimal型から作ったString型: ");
System.out.println(str);
if (str instanceof String) {
System.out.println("strはString型です。");
}
BigDecimal b2 = new BigDecimal(str);
System.out.print("String型から作ったBigDecimal型: ");
System.out.println(b2);
if (b2 instanceof BigDecimal) {
System.out.println("b2 は BigDecimal型です。");
}
}
}
実行結果
解説
import java.util.*;では、Javaを実行するのに必要なユーティリティライブラリをインポートしています。
import java.math.BigDecimal;では、BigDecimalクラスをインポートしています。
public class Main {では、Mainクラスを宣言しています。
public static void main(String[] args) throws Exception {では、Javaプログラムを実行できるよう必須のメソッドを用意しています。
BigDecimal b1 = new BigDecimal(“3.1415”);では、BigDecimal型の3.1415という値を用意して、b1という変数に代入しています。
String str = “”;では、String型の変数strに空文字を代入しています。
str = b1.toString();では、BigDecimal型の変数b1を、toString()メソッドを利用してString型に変換し、変数strに代入しています。
System.out.print(“BigDecimal型から作ったString型: “);では、BigDecimal型から作ったString型: という文字列を表示しています。
System.out.println(str);では、strを表示しています。
if (str instanceof String) {では、変数strがString型かどうかを調べています。
System.out.println(“strはString型です。”);では、strはString型です。という文字列を表示しています。
今回、strはString型なので、strはString型です。が表示されます。
}では、if (str instanceof String) {を終了しています。
BigDecimal b2 = new BigDecimal(str);では、直前までString型であった変数strをBigDecimal型に変換して、変数b2に代入しています。
System.out.print(“String型から作ったBigDecimal型: “);では、String型から作ったBigDecimal型:を表示しています。
System.out.println(b2);では、b2を表示しています。
if (b2 instanceof BigDecimal) {では、b2がBigDecimal型かどうかを調べています。
System.out.println(“b2 は BigDecimal型です。”);では、b2 は BigDecimal型です。と表示しています。
今回、変数b2はBigDecimal型なので、b2 は BigDecimal型です。と表示されます。
}では、if (b2 instanceof BigDecimal) {を終了しています。
}では、public static void main(String[] args) throws Exception {を終了しています。
}では、public class Main {を終了しています。
まとめ
今回は、JavaのBigDecimal型とString型について学習しました。
BigDecimal型からString型へ変換する方法を学習しました。
String型からBigDecimal型へ変換する方法を学習しました。
BigDecimal型は正確に数字を扱うためのデータ型であることを学習しました。
数値と文字列の変換は必須知識なので、覚えておくと良いでしょう。
内容が分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
Javaを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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