Javaのクラスメソッドについて現役エンジニアが解説【初心者向け】

Javaのクラスメソッドについて、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

Javaについてそもそもよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Java講座の内容をもとに作成しています。

 

 

目次

• クラスメソッドとは
• クラスメソッドの使い方
• 実際に書いてみよう
• まとめ

 

クラスメソッドとは

クラスメソッド とはクラスに紐づけられたメソッドのことをいいます。同じようなメソッドにインスタンスメソッドというメソッドがありますが、インスタンスメソッドはインスタンスに紐づけられたメソッドになります。

クラス全体に関わる処理はクラスメソッド を、インスタンスごとで異なる処理の場合はインスタンスメソッドに記述します。

クラスメソッドの処理にはインスタンスを作ってインスタンスメソッドを呼び出すことはできますが、直接インスタンスメソッドやインスタンスメンバ変数は使うことはできません。直接使えるのは、クラスメンバ変数かクラスメソッドしか呼び出すことはできない点に注意しましょう。

 

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クラスメソッドの使い方

クラスメソッド は以下のように記述します。

アクセス修飾子 static 戻り値 メソッド名(引数) {
  処理;
}

基本的な書き方は通常のインスタンスメソッドと同じですがアクセス修飾子と戻り値の間にstaticを付けることでクラスメソッドとして使用することができます。

クラスメソッド を使う時には以下のように使います

クラス名.クラスメソッド (引数);

インスタンスを作らずにクラスから直接メソッド名を記述することでクラスメソッドを使うことができます。

 

実際に書いてみよう

では実際にクラスメソッド を使ったプログラムを作成してみましょう。

ソースコード

public class  SampleClass {
  public static void main(String[] args) {
    Counter.staticUp();
    Counter.staticUp();
    Counter.staticUp();
  }
}

class Counter {
  private static int staticCnt;
  public static void staticUp() {
    System.out.println(++staticCnt + "回目");
  }
}

 

実行結果

1回目
2回目
3回目

クラスメソッドからはクラスメンバ変数を呼び出すことができるため上記にソースではクラスメソッドを使うごとにクラスメンバ変数が１ずつ増えていっています。

 

まとめ

この記事ではJavaのクラスメソッド の使い方について解説しました。クラスメソッド とインスタンスメソッドは非常に形は似ていますが振る舞いは全く違うため処理内容によって使い分けるようにしましょう。

 

監修してくれたメンター

メンターSさん システムエンジニアとしてこれまで行政システムや医療用システムの保守、開発に携わりました。 JavaやPython、PHP、Kotlinなど様々な言語での開発経験があります。 TechAcademyではJavaコース、Pythonコース、AIコースなど7コースを担当しています。

 

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