Javaで環境変数を取得する方法【初心者向け】
初心者向けにJavaで環境変数を取得する方法について解説しています。プログラミング学習では「PATHを通す」といった説明が出てくることがよくあります。環境変数はJavaに限らずさまざまな開発環境を構築する際に必要になる要素なので、是非概要を理解しておきましょう。
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この記事では、Javaで環境変数を取得する方法について解説します。
実際にプログラムを書いて説明しているので、ぜひ理解しておきましょう。
そもそもJavaについてよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプJava講座の内容をもとに作成しています。
今回は、Javaに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
環境変数を取得する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
環境変数とは
環境変数とはOSが持つ情報を共有するための仕組みです。
Javaの変数と同様に、それぞれ名前を付けた入れ物に各種の情報を格納している、その様にイメージしてください。変数の名前を使って格納されている情報にアクセスできる点も同様です。
例えばプログラミング学習ではよく「PATHを通す」ということをしますが、あの「PATH」というのも環境変数の一つです。
環境変数はOSに最初から用意されているもの以外に、自分で新規に追加することもできます。また、既存の変数に設定を追加することも可能です。
以下にWindowsとMacOSの場合の環境変数の確認方法を記載します。
- Windowsの場合:コマンドプロンプト上で「set」コマンドを実行
- Macの場合 :ターミナル上で「printenv」コマンドを実行
環境変数を取得する方法
Javaで環境変数を取得する方法として、System.getenvメソッドを紹介します。
System.getenvメソッドはString型のキーと値を格納したMapを返します。このMapのキーは環境変数名で、値は環境変数の設定内容です。
動作環境によってこのMapの登録内容は変わります。ちなみにこのMapを変更しても環境変数は変更されないので注意しましょう。
実際に書いてみよう
下記のサンプルプログラムは実行した端末の環境変数の情報を出力します。
実行すると環境変数を下記の形式で出力します。
変数名:ABCD[abcd]
動作環境によって出力内容は変わります。
ソースコード
import java.util.Iterator; import java.util.Map; public class PrintSysEnv { public static void main(String[] args) { Map<String, String> env; Iterator<String> ite1; Iterator<String> ite2; env = System.getenv(); ite1 = env.keySet().iterator(); ite2 = env.values().iterator(); while (ite1.hasNext()) { System.out.println("変数名:"+ite1.next()+"["+ite2.next()+"]"); } } }
監修してくれたメンター
堀田 悠貴
以前はSEとして某大学病院の電子カルテシステムの保守・開発に携わっていました。 基本業務はJavaでしたが案件次第で色々他のことにも手を出す必要があり、その都度苦労した記憶があります。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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