正確に計算を行う！Javaでbigdecimalを使う方法【初心者向け】

今回は、JavaのBigDecimalクラスについて解説しています。

数値の小数点以下を正確に扱う上でぜひ理解しておきましょう。

 

なお本記事は、TechAcademyのJava講座の内容をもとに作成しています。

 

 

BigDecimalとは

Javaで少数を扱う場合、丸め誤差が発生する場合があります。

これはJavaでは数値を2進数で扱っていて、2進数では10進数の少数値を正確に表すことができない為です。

小数点以下を正確に扱う為には、BigDecimalクラスを使用します。

BigDecimalクラスには、四則演算等の計算用のメソッドが用意されています。

 

bigdecimalの書き方

加算、減算、乗算、除算、剰余算の書き方です。

加算：BigDecimal.addメソッドを使います。

BigDecimal b1 = new BigDecimal("3.1415");
BigDecimal b2 = new BigDecimal("9.9");
BigDecimal b3 = b1.add(b2);

減算：BigDecimal.subtractメソッドを使います。

BigDecimal b1 = new BigDecimal("3.1415");
BigDecimal b2 = new BigDecimal("9.9");
BigDecimal b3 = b1.subtract(b2);

乗算：BigDecimal.multiplyメソッドを使います。

BigDecimal b1 = new BigDecimal("3.1415");
BigDecimal b2 = new BigDecimal("9.9");
BigDecimal b3 = b1.multiply(b2);

除算：BigDecimal.divideメソッドを使います。

BigDecimal b1 = new BigDecimal("9.9");
BigDecimal b2 = new BigDecimal("3.3");
BigDecimal b3 = b1.divide(b2);

BigDecimal.divideメソッドでは、除算結果が無限小数となる場合、

java.lang.ArithmeticException が発生します。

その場合には、divideメソッドの第二引数で丸めモードを指定することで計算結果を丸めることができます。

丸めモードの指定にはRoundingModeクラスを使います。

BigDecimal b1 = new BigDecimal("9.9451");
BigDecimal b2 = new BigDecimal("3.3");
//四捨五入する
BigDecimal b3 = b1.divide(b2,RoundingMode.HALF_UP);

 

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実際に書いてみよう

乗算について、四則演算を使う場合と使わない場合で実行結果を比較してみます。

ソースコード

BigDecimal b1 = new BigDecimal("4.1");
BigDecimal b2 = new BigDecimal("93.03");
BigDecimal b3 = b1.multiply(b2);
System.out.println("BigDecimalを使って4.1 * 93.03を計算　：" + b3);
System.out.println("BigDecimalを使わずに4.1 * 93.03を計算：" + 4.1 * 93.03);

実行結果

BigDecimalを使って4.1 * 93.03を計算　：381.423
BigDecimalを使わずに4.1 * 93.03を計算：381.42299999999994

となります。

BigDecimalを使うことで、小数点以下を正確に計算できていることがわかります。

 

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