PHPで定数に配列を使う方法【初心者向け】

PHPで定数に配列を使う方法について解説します。

定数とは何か、定数に配列を使う書き方を説明しているので、ぜひ理解しておきましょう。

 

そもそもPHPについてよく分からないという方は、PHPとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPHP/Laravel講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

定数とは

定数は変数と似ていますが変更が出来ないという特徴があります。

もし値を代入しようとしても実行エラーとなってプログラムが停止します。そのため、絶対に変更してほしくない値を持ちたいときに利用します。

 

PHPではdefineやconstのキーワードで定義します。defineはどこにでも書ける汎用的な定数です。

グローバルなスコープを持っているため関数の中で定義しても、関数外で参照できるなどの特徴があります。関数を2回目に実行すると二重定義のエラーが発生するので通常は関数外で定義します。

PHPバージョン7.0から配列をサポートしました。それより前のバージョンでは配列を扱えませんので注意が必要です。

constはclassのメンバーとして定数を定義するときに使います。こちらは、classのstatic なメンバーとなり クラス名::定数名 のように記述して参照します。

どちらの場合も後から代入が出来ないため初期化式を伴って定義する形式になります。

 

定数に配列を使う書き方

define('定数配列名1', ['値1', 'キー2' => '値2']);   // 定数配列の定義
echo 定数配列名1['キー2'];  // 定数配列要素の参照
foreach (定数配列名1 as $value) {   // ループで使う場合
    echo $value;
}


class クラス名
{
    const 定数配列名2 = ['値3', 'キー4' => '値4'];  // 定数配列の定義
}
echo クラス名::定数配列名2['キー4'];    // 定数配列要素の参照
foreach (クラス名::定数配列名2 as $value) { // ループで使う場合
    echo $value;
}

 

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実際に書いてみよう

ソースコード

<?php
define('STATUS', [100=>'未請求',200=>'請求書発行済み',300=>'入金確認済み']);

class Prefecture
{
    const NAMES = ['東京','神奈川','千葉','埼玉'];

    public function show($id)
    {
        echo self::NAMES[$id], PHP_EOL;
    }
}

print_r(STATUS);
echo STATUS[200], PHP_EOL;

print_r(Prefecture::NAMES);
echo Prefecture::NAMES[0], PHP_EOL;

$prefecture = new Prefecture;
$prefecture->show(2);

 

実行結果

Array
(
    [100] => 未請求
    [200] => 請求書発行済み
    [300] => 入金確認済み
)
請求書発行済み
Array
(
    [0] => 東京
    [1] => 神奈川
    [2] => 千葉
    [3] => 埼玉
)
東京
千葉

 

この記事を監修してくれた方 大網 清和（おおあみきよかず ） 現在は派遣スタッフとして Laravel で大手ポータルサイトの開発業務をしています。 プログラム歴は長く中学生の頃から始めて35年くらいになります。古くは BASIC、C、COBOLなどを経験し SQL を集中的に使っていた時期もあります。 Web の開発はまだ2年位とあまり長くは無いですが、プログラミングの楽しさを伝えられたら良いなと思っています。

 

 

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