実際に書いて説明!Rubyの値渡しとは【初心者向け】
初心者向けにRubyの値渡しについて解説しています。これはメソッドの引数の渡し方のひとつです。値渡しの仕組みと参照渡しとの違いについて、理解しましょう。実際にソースコードを書いて説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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Rubyの値渡しについて解説します。
そもそもRubyについてよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプRuby講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Rubyに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
値渡しについて詳しく説明していくね!
お願いします!
値渡しとは
Rubyのメソッド呼び出しは「値渡し」と言われています。
「値渡し」の対義語は「参照渡し」です。
「値渡し」は変数の値をコピーしてメソッドを呼び出す方式です。
一方で「参照渡し」は変数を共有するようにメソッドを呼び出す方式です。
値渡しの方法
Rubyで値渡しでメソッドを呼び出すために、特別に意識することはありません。
普段と同じ記法でメソッドを呼び出します。
def func(x) # メソッドの処理 end # 値渡しによるメソッド呼び出し b = func a
実際に書いてみよう
サンプルコード
a = 0 def increment(x) x += 1 end puts a increment a puts a ary = ["foo", "bar", "baz"] def reverse(x) x.reverse! end puts ary reverse ary puts ary
実行結果
0 0 foo bar baz baz bar foo
解説
1行目で変数aを定義しています。
3-5行目で、引数に1加えるメソッドincrementを定義しています。
7-9行目でaを引数にincrementメソッドを呼び出しました。
値渡しのため、メソッドの呼び出し前後で変数aの値は変わらず、0のままでした。
11行目で配列aryを定義しています。
13-15行目で配列を逆転するメソッドreverseを定義しています。
17-19行目でaryを引数にreverseメソッドを呼び出しました。
今度はメソッドの呼び出し前後で配列aryの中身が変化しました。
これはメソッドに渡された引数aryがオブジェクトの参照であり、参照の「値渡し」だったためです。
監修してくれたメンター
橋本紘希
システムインテグレータ企業勤務のシステムエンジニア。 開発実績: Javaプログラムを用いた業務用Webアプリケーションや、基幹システム用バッチアプリケーションなどの設計構築試験。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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