Rubyの引数の渡し方を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにRubyの引数の渡し方について現役エンジニアが解説しています。変数などの渡し方には値渡し(ねわたし)と参照渡し(さんしょうわたし)があります。値渡しはメモリ上に領域が作られ、引数に指定した値と同じ値が入ります。参照渡しでは引数に指定した値のメモリ上の場所が入ります。
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Rubyの引数の渡し方について解説します。
そもそもRubyについてよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプRuby講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Rubyに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Rubyの引数の渡し方について詳しく説明していくね!
お願いします!
引数とは
引数とは、関数に何らかの処理をする際に渡す値のことを指します。
例えば、以下のように足し算をする関数があった場合aとbが引数になります。
def add(a,b) a + b end
値渡しと参照渡しとは
引数の渡し方には、2種類あります。値渡しと参照渡しです。
この2つの概念を理解するために、まずメモリと変数の関係について説明します。
変数は、メモリ(コンピュータの作業スペースのようなもの)に場所/番地を確保して保存されます。
例えば、a=1,b=2と代入した場合、0x8555番地に1、0x8556番地に2といった形で場所を確保します。
ここまでが簡単なメモリと変数の説明です。
では、関数に値を渡す場合には何が起こるのかを説明します。
値渡しで引数を渡す場合は、引数の値をコピーして別の領域を確保します。
def add(a,b) a + b end x = 1 y = 2 add(x,y)
この例では、xとyが仮に0x8555番地に1、0x8556番地に2といった形でメモリを確保しているとすると
aとbは1,2という値を別の番地に確保します。0×9255番地に1、0x9256番地に2といった形です。
Rubyでは引数は基本的に、この値渡しで行われています。
参照渡しをする場合は、新しく確保したメモリに値の代わりに番地を保存します。
先ほどの例で言えば、xとyで0x8555番地に1、0x8556番地に2が確保されているとすると
aとbはxとyの番地を保存します。つまり。aは0×9255番地に0x8555、0x9256番地に0x8556を保存します。
値渡しは、値をコピーして使用するため引数a,bの値を変更してもx,yに影響はありません。
一方参照渡しでは、引数a,bとx,yは同じ番地を共有したような状態になるため、a,bの変更がx,yも変えてしまいます。
Rubyの引数の渡し方
関数で引数を渡す際は、カンマで区切って渡します。
作成した関数の引数の数と渡す値の数が一致しないとエラーが発生するので注意してください。
実際に書いてみよう
では実際に書いてみましょう。以下のコードを実行してみてください。
# a,bに1加える関数 def add_one(a,b) a += 1 b += 1 end x = 1 y = 2 add_one(x,y) puts x # 値渡しなのでa+=1が影響しない puts y # 値渡しなのでb+=1が影響しない
実行結果は以下の通りです。
1
2
以上で解説を終わります。プログラミングをする上で重要な概念の1つです。しっかり押さえておきましょう。
監修してくれたメンター
メンター金成さん
フリーランスエンジニア。 使える言語は、ruby python go 。最近はgoにハマってます。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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