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SQLに強くなろう!Ruby on Railsのfindメソッドの使い方【初心者向け】

RailsでSQL上で特定の条件で検索する際にfindというメソッドを使います。今回はそのfindを使ってデータベースの情報を取得する流れを説明していきます。

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監修してくれたメンター

mentor-hakamata

新卒入社した会社がブラックな環境で自己研鑽の時間も作れず、これではだめだと思い転職。2度の転職を経て現在3社目。まだまだ挑戦中。
C#, Ruby, Python, JavaScriptなど経験。

RubyのフレームワークRuby on Railsでのfindを使ったデータベースの扱い方について、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

SQLで特定の条件で検索する際にfindというメソッドを使います。

今回はそのfindを使ってデータベースの情報を取得する流れを説明していきます。

目次

Rubyについてそもそもよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

田島悠介

今回はfindについて解説しよう。

大石ゆかり

田島メンター!!findは何をするんですか〜?

田島悠介

データベースから指定したデータを検索する機能だよ。実際にやってみようか。

大石ゆかり

はい!

 

findとは

Ruby on Railsはデータベースとやり取りを行う際ActiveRecordというORM(Object-relational mapping)を使います。

そのActiveRecordの中でデータを取得する際に使用するのがfindメソッドになります。

ORMは最終的にSQLを生成してデータベースとやり取りを行います。

例えばUserモデルに対してfindメソッドを行ってみると、

irb(main):001:0> User.find(1)
User Load (0.7ms) SELECT "users".* FROM "users" WHERE "users"."id" = $1 LIMIT $2 [["id", 1], ["LIMIT", 1]]

このようなSQLが実行されていることを確認できます。

$1という部分にはfindメソッドの引数の1が設定されてSQLが実行されます。($2には[“LIMIT”, 1]の1が設定されます、1行だけ取得するという意味です)。

usersテーブルのidに対しての検索条件ということが分かります。

findでデータが見つからない場合

findメソッドでデータが取得できない場合はエラーになります。

実際に実行して確認してみましょう。

irb(main):005:0> User.find(0)
User Load (0.6ms) SELECT "users".* FROM "users" WHERE "users"."id" = $1 LIMIT $2 [["id", 0], ["LIMIT", 1]]
/usr/local/bundle/gems/activerecord-7.0.2.2/lib/active_record/core.rb:284:in `find': Couldn't find User with 'id'=0 (ActiveRecord::RecordNotFound)

検索条件に該当する(id=0に該当する)データがないといったエラーが出力されています。

大石ゆかり

このUser.find(1)というのはどこでやるんですか?

田島悠介

ターミナルで”rails console”(あるいはrails c)を実行してから、findを使うよ。終了するときはexitするのを忘れないようにしよう。

大石ゆかり

なるほど、了解です!

find_byとの違い

findメソッドに似たメソッドとしてfind_byメソッドがあります。

find_byメソッドでもfindメソッドと同じようなことができますが、検索条件とするカラムを指定する必要があります。

このようにidカラムを検索条件とする場合はfind_byメソッドの引数を以下のようにします。

irb(main):007:0> User.find_by(id: 1)
User Load (0.7ms) SELECT "users".* FROM "users" WHERE "users"."id" = $1 LIMIT $2 [["id", 1], ["LIMIT", 1]]

idが検索条件になっていることが分かります。

カラムの指定ができるので、id以外のカラムを検索条件にすることも可能です。

irb(main):011:0> User.find_by(name: "tarou")
User Load (0.5ms) SELECT "users".* FROM "users" WHERE "users"."name" = $1 LIMIT $2 [["name", "tarou"], ["LIMIT", 1]]

nameに対して検索条件を設定し、検索が実行されています。

また複数のカラムを検索条件とすることも可能です。

irb(main):012:0> User.find_by(id: 1, name: "tarou")
User Load (0.7ms) SELECT "users".* FROM "users" WHERE "users"."id" = $1 AND "users"."name" = $2 LIMIT 
$3 [["id", 1], ["name", "tarou"], ["LIMIT", 1]]

idとnameに対して検索条件を設定し、検索が実行されています。

find_byでデータが見つからない場合

find_byメソッドでデータが取得できない場合はnilが戻り値となります。

実際に実行して確認してみましょう。

irb(main):008:0> User.find_by(id: 0)
  User Load (0.6ms)  SELECT "users".* FROM "users" WHERE "users"."id" = $1 LIMIT $2  [["id", 0], ["LIMIT", 1]]
=> nil

findメソッドとは異なり、エラーとならず、nilが戻り値となっていることが分かります。

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実際にfindを書いてみよう

引数に取得したいレコードのidを指定してレコードを取得します。

引数は複数指定することも可能です。

なお、例ではUserモデルを使用します。

1件のみ取得する

User.find(1)

id=1のusersのレコードを取得します。

irb(main):013:0> User.find(1)
User Load (0.7ms) SELECT "users".* FROM "users" WHERE "users"."id" = $1 LIMIT $2 [["id", 1], ["LIMIT", 1]]

2件取得する

User.find(1, 2)

id=1とid=2のusersのレコードを取得します。

irb(main):014:0> User.find(1, 2)
User Load (0.6ms)  SELECT "users".* FROM "users" WHERE "users"."id" IN ($1, $2)  [["id", 1], ["id", 2]]

以上、findメソッドについて解説しました。

 

田島悠介

このように検索については、色々な方法があるよ。

大石ゆかり

これがあると、データベースから特定のものを探すときに便利そうですね。

田島悠介

処理に応じて使い分けられるようにしっかり理解しておくようにしよう。

大石ゆかり

分かりました、ありがとうございます!

 

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これで解説は終了です、お疲れさまでした。

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