RubyでDateTimeのoffsetを使う方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにRubyでDateTimeのoffsetを使う方法について現役エンジニアが解説しています。offsetとはDateTimeで扱う時差のことで、協定世界時(UTC)との時差です。DateTimeのoffset属性を確認する方法、offsetを指定してDateTimeを作成する方法を解説します。
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RubyでDateTimeのoffsetを使う方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
Rubyについてそもそもよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Ruby講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Rubyに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
RubyでDateTimeのoffsetを使う方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
目次
offsetとは
offsetとはDateTimeで扱う時差のことです。offsetは、具体的には協定世界時(UTC)との時差です。
たとえば、日本標準時(JST)は、 UTC+9時間なので、24時間分の9時間ということで9/24=3/8(0.375)がoffsetとなります。米国太平洋標準時(PST)は、UTC-8時間なので、24時間分の-8時間ということで-8/24=-1/3がoffsetとなります。
代表的な時差は、以下の通りです。
- UTC-8 アメリカ・カナダ・メキシコ(太平洋時間)
- UTC-3 ブラジル(ブラジル時間)、アルゼンチン、グリーンランド
- UTC イギリス、アイルランド、ポルトガル、アイスランド、アフリカ西部のモロッコ、ガーナ等
- UTC+1 中央ヨーロッパ時間(フランス、ドイツ等)、西アフリカ時間(ナイジェリア、コンゴ等)
- UTC+2 東ヨーロッパ時間(フィンランド、ウクライナ、ギリシャ等)、中央アフリカ時間、南アフリカ
- UTC+3 ロシア(モスクワ)、ベラルーシ、サウジアラビア、東アフリカ時間
- UTC+5:30 インド
- UTC+8 ロシア(イルクーツク)、中国、モンゴル、マレーシア、オーストラリア西部時間
- UTC+9 ロシア(ヤクーツク)、韓国、日本、パラオ
DateTimeのoffsetを使うには、DateTimeのoffset属性を確認する方法があります。
d = DateTime.now puts d.offset
また、DateTimeを作成する時にoffsetを指定する方法があります。
d = DateTime.new(西暦, 月, 日, 時, 分, 秒, オフセット)
実際に書いてみよう
1.offsetを指定してDateTimeを作成する方法
d = DateTime.new(2020, 6 ,20, 16, 40, 10, 0.375) puts d.offset
と書きます。最後のパラメータ 0.375は、日本標準時(JST)の例です。
(3/8)
が表示されます。
d = DateTime.parse('2020-06-20T16:40:10 JST') puts d.offset
と書くこともできます。この場合も、
(3/8)
が表示されます。
2.offsetを指定しないでDateTimeを作成する方法
d = DateTime.now puts d.offset
と書きます。現在時間で作成します。この場合、offsetは0となり、
(0/1)
が表示されます。
まとめ
offsetは、DateTimeに含まれる属性です。適切なoffsetを使うといいでしょう。
筆者プロフィール
伊藤広明(いとうひろあき)
1990年代からソフトウェア開発を仕事としてはじめ、2000年ごろからWEBエンジニアの仕事にも従事。 作れるもの:Webシステム、スマホアプリ |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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