Rubyでcase文でtupleを使う方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにRubyでcase文でtupleを使う方法について現役エンジニアが解説しています。case文とは入力した値に対して、条件に合った処理を行う制御構文の一つです。tupleとは配列のことです。Rubyで配列の要素の値によってcase文の処理を行う方法を解説します。
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Rubyでcase文でtupleを使う方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
そもそもRubyについてよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプRuby講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Rubyに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Rubyでcase文でtupleを使う方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
目次
case文とは
入力した値に対して決められた値を返す制御構文の一つです。
if文では「もし〇〇のという条件の場合」には「この値を返す」という記述方法になります。これはtrueかfalse、つまり正しいか誤りかで判断されて値が返ってきます。
case文はif文とは違い、いくつもの条件と値を用意しておき、その条件に当てはまった場合に決められて値を返すことになります。
if分もelseifを記述することによりいくつもの条件を冗長的に記述することは可能ですが、コードの可読性が悪く、分かりづらくなってしまいます。また、case分では複数の条件の内のどれかと一致すれば特定の値を返す、というような文も記述しやすく、複数人でのコーディングの際にも分かりやすいコードとなります。
case文でtupleを使う方法
tupleとは、組みという意味です。ここでは配列を指します。case文でtupleを使って値をチェックすることができます。case文の中のwhen節でtupleを使います。
case 式 when 配列 式が配列に含まれていたら実行される処理 else 含まれなかったら実行される処理 end
と書きます。
実際に書いてみよう
result = '' num = 7 case num when 1, 3, 5, 7, 9 result = '1から9までの奇数' else result = '1から9までの奇数以外' end puts '値は' + result + 'です。'
もし、numが1から9までの奇数なら、
値は奇数です。
と表示されます。それ以外なら、
1から9までの奇数以外です。
と表示されます。
複数のtupleを指定することもできます。
result = '' num = 8 case num when 1, 3, 5, 7, 9 result = '奇数' when 2, 4, 6, 8, 10 result = '偶数' else result = '値が1から10以外' end puts result
whenはあらかじめ配列を用意してそれを指定することもできます。
odd = [1, 3, 5, 7, 9] even = [2, 4, 6, 8, 10] result = '' num = 8 case num when *odd result = '奇数' when *even result = '偶数' else result = '値が1から10以外' end puts result
whenに指定する配列の手前に “*” を指定すると、whenに続けて配列が展開され、前のコード例のwhenと同じになります。
まとめ
case文でtupleを使うと、まとめて場合分けできます。配列の中身を利用してまとめて場合分けしたい時に使ってみましょう。
筆者プロフィール
伊藤広明(いとうひろあき)
1990年代からソフトウェア開発を仕事としてはじめ、2000年ごろからWEBエンジニアの仕事にも従事。 作れるもの:Webシステム、スマホアプリ |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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