Rubyでbeginとrescueを使い例外処理を行う方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Rubyでbeginとrescueを使う方法について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

Rubyについてそもそもよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Ruby講座の内容をもとに紹介しています。

 

Ruby on Railsのbegin/rescueとは？

begin/rescueとは、エラーが発生した時にプログラムが異常終了しないようにエラーを処理をするための仕組みです。一般的には、その仕組みのことを「例外処理」と言います。

この仕組みを使うと、エラーが発生してもエラーから復旧させてプログラムを動かし続けることができます。

beginメソッドとrescueメソッドの違い

beginメソッドとrescueメソッドは、どちらも例外処理を書く時に使うメソッドです。それぞれ役割が異なります。

プログラムの中で例外処理を始めたい場所にbeginメソッドを記述します。復旧処理をrescueメソッドを使って記述します。つまりbeginは、例外処理の開始、rescueは復旧処理の開始となります。

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beginとrescueを使う方法

beginとrescueは、以下のようにして使います。

begin
  エラーが発生する処理
rescue
  復旧処理
end

例外処理の終わりには、endを記述します。

実際に書いてみよう

num = 0
begin
  num = 2/2
rescue 
  puts "エラーが発生しました。"
end
puts num

このプログラムを実行すると、1が表示されます。特にエラーは発生しません。このプログラムを

num = 0
begin
  num = 2/0  # ZeroDivideErrorが発生する
rescue 
  puts "エラーが発生しました。"
end
puts num

と無理やりZeroDivideErrorが発生するように書き換えても、プログラムは異常終了せず、”エラーが発生しました。”と”0″をして正常終了します

もし

num = 0
num = 2/0
puts num

だけですと、プログラムは最初の行でZeroDivideErrorを出力して異常終了します。プログラムの途中で異常終了してしまうので、”0″は表示されません。

まとめ

begin/rescueは、プログラムで予期しない異常が発生しても異常終了しないように例外処理をするために使います。適切に使って、異常終了しない1つ上のレベルのプログラムを作ってみましょう。

筆者プロフィール

伊藤広明（いとうひろあき） 1990年代からソフトウェア開発を仕事としてはじめ、2000年ごろからWEBエンジニアの仕事にも従事。 世の中で末長く使ってもらえるシステム開発が信条。後進の育成にも力を入れている。 作れるもの：Webシステム、スマホアプリ 書ける言語: Ruby・PHP・Python・Java・Swift・C#・C/C++・JavaScriptなど 経験があるフレームワーク: Laravel・Ruby on Rails・Apache Strutsなど

 

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