Rubyのfreezeメソッドの使い方【初心者向け】

Rubyのfreezeメソッドの使い方について解説します。

 
そもそもRubyについてよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプRuby講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

freezeメソッドとは

freezeメソッドを端的に言うと、オブジェクトをfreezeメソッドで凍結すれば、そのオブジェクトに対して破壊的メソッドが使えなくなることです。

freezeメソッドで代入もできないようにするには、Class Moduleでfreezeを定義する必要があります。こちらはちょっとややこしいの今回は割愛させていただきます。

 

Rubyにおいて定数という概念がございますが、こちらと比較するとよく理解できるのではないかと思いますので、こちら紹介しながら説明させていただきますね。

 

freezeメソッドの使い方

freezeメソッドは

オブジェクト.freeze

という使い方で実行します。これで、そのレシーバーオブジェクトを凍結して破壊的メソッドを使えなくさせます。

 

また、そのオブジェクトは凍結されているのかを調べるためにfrozen?メソッドを使って確認することもできます。

実際、書いてみると本当に凍結されているのか確認をしておくと便利なため、こちらも紹介させていただきます。

 

こちらの書き方については以下 実際に書いてみて確認することとしましょう!!

 

[PR] Rubyのプログラミングで挫折しない学習方法を動画で公開中

実際に書いてみよう

では、まず定数からみていきましょう!!

NAME = "Ruby"
p NAME
NAME = "PHP"
p NAME

 

こちら実行してみますと

#=>



"Ruby"

warning: already initialized constant NAME

warning: previous definition of NAME was here

"PHP"

 

定数変更はできるものの警告がでますね。つまり、定数は警告が出ますが、変更可能ということなんです。

 

次にfreezeメソッドを使ってみましょう!!

NAME = "Ruby" p NAME NAME.freeze p NAME.frozen? NAME = "PHP" p NAME

#=>

"Ruby"

true

return.rb:5: warning: already initialized constant NAME

return.rb:1: warning: previous definition of NAME was here

"PHP"

と実行結果は同じです。freezeメソッドを使っても変更されます。

 

違いはupcase!みたいな破壊的メソッドを使用する場合なんです。

NAME = "ruby"
p NAME
NAME.upcase!
p NAME

#=>



"ruby"

"RUBY"

 

となりますが、これをfreezeメソッドを使用すると

 

NAME = "ruby" p NAME NAME.freeze NAME.upcase! p NAME

#=> can't modify frozen String (FrozenError)

 

となり、破壊的メソッドは使えないとなります。

以上のようにfreezeメソッドは、freezeメソッドで凍結されたオブジェクトに破壊的メソッドを使えないようにする、と覚えておきましょう!!

 

筆者プロフィール

町田　耕 学生時代は会計学専攻。塾講師勤務を経て、企業のCFOとして会社経営に携わる。 会社経営から一線を退いた後、インフラエンジニアの妻の勧めでプログラミングを 独学で始め、プログラミングセミナーなど転々としながら、開発案件に携わるようになる。 現在、フリーランスとして活動しながらテックアカデミーのメンターも勤めている。

 

 

TechAcademyでは、初心者でもRuby on Railsを使ったプログラミングを習得できるオンラインブートキャンプRuby講座を開催しています。

挫折しない学習方法を知れる説明動画や、現役エンジニアとのビデオ通話とチャットサポート、学習用カリキュラムを体験できる無料体験も実施しているので、ぜひ参加してみてください。