RubyのEnumerable#lazyメソッドの使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにRubyのEnumerable#lazyメソッドの使い方について解説しています。遅延評価による最適化について、実際の例を見ながら書き方と実行結果を確認していきましょう。
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RubyのEnumerable#lazyメソッドの使い方について解説します。
そもそもRubyについてよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプRuby講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Rubyに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Enumerable#lazyメソッドの使い方について詳しく説明していくね!
お願いします!
Enumerable#lazyメソッドとは
Rubyにおいて、配列、ハッシュ、範囲など繰り返し処理を行うクラスに組み込まれているモジュールがEnumerableモジュールです。
このEnumerableの中にlazyというメソッドがあります。今回はこのlazyメソッドについて紹介していきたいと思います。
lazyメソッドは遅延評価を行うために、余計なメモリを使わずにmapメソッドやselectメソッドを使えるようにしました。
mapメソッドやselectメソッドでなんらかしらの数値などを取り出したい場合、とてつもなく多い場合などはメモリ消費量もさることながら時間的にも多くを費やしていました。
つまり、事実上mapメソッドやselectメソッドが使えないということがあったということです。
しかし、lazyメソッドによって膨大な量でもそれほどのメモリーを消費せずに、mapメソッドやselectメソッドが使うことができるようになります。
その理由は遅延評価を行うことで可能となりました。
Enumerable#lazyメソッドで遅延評価を行う方法
上記で出てきました遅延評価とは必要とされるまで実行しないことで効率をよくするということです。
例えば、selectメソッドで偶数だけ取り出したい時は、配列.select{ |item| item % 2 == 0 } みたいに書けば良いのですが、配列に入る数字の数があまりにも膨大だと、かなりの時間とメモリを費やすこととなります。
この時にlazyメソッドで遅延評価を行うことで効率を上げることができるのです。配列.lazy.select{ | item | item % 2 == 0 }.force のように、forceメソッドも使うことによって値が一つずつブロックに渡されます。
実際に書いてみよう
それでは実際に書いてみましょう。例えば、配列に1から10までの数字があり、偶数のうち3つを取り出すメソッドを書くとしましょう。
p (1..10).select{ |item| item%2 == 0}.take(3) #=> [2, 4, 6]
このくらいの少ない数でしたらlazyメソッドの凄さはわかりませんが、
p (1..100000000).select{ |item| item%2 == 0}.take(3) #=> 時間がかかりますので "コントロール+C" で抜けてください。
となるとかなりの時間がかかります。そこで、lazyメソッドで書くと
p (1..100000000).lazy.select{ |item| item%2 == 0}.take(3).force #=> [2, 4, 6]
比べてみるとわかりますが、時間かからずに値が返ってきますね。
理由はlazyメソッドを使わない場合は配列オブジェクトを生成するのに時間がかかるからなのです。lazyメソッドは配列オブジェクトを生成したりする無駄な時間を排除できるのです。
筆者プロフィール
町田 耕
学生時代は会計学専攻。塾講師勤務を経て、企業のCFOとして会社経営に携わる。 会社経営から一線を退いた後、インフラエンジニアの妻の勧めでプログラミングを 独学で始め、プログラミングセミナーなど転々としながら、開発案件に携わるようになる。 現在、フリーランスとして活動しながらテックアカデミーのメンターも勤めている。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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