【テンプレあり】コンセプトシートの正しい書き方のポイントを、例文と併せて解説
企画を考えるとき、ただ何となく考えている人、書き出してまとめる人などさまざまな方法があると思いますが、ぜひ取り組んでいただきたいのが『コンセプトシート』の作成です。このコンセプトシートを作るかどうかで、企画の精度は飛躍的に上がるでしょう。今回はコンセプトシートの基本構成や書き方の例、テンプレートなどを紹介します。
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新規の企画を考える上で重要なのが、コンセプトシートになります。コンセプトシートがあることで企画に芯が通り、脱線や行き詰まったときに戻ってくる指標となります。
今回はそんなコンセプトシートの書き方を、具体例を交え解説していきます。
コンセプトシートとは
コンセプトシートとは企画のコンセプト、つまり企画全体を通しての観点や考え方をまとめるためのシートです。
「そんなもの作らなくても企画は考えられる」という方もいるかもしれません。しかし、企画を考えるために思考を進めていくと、いつの間にか考え方が少しずつずれてしまったり、設定したターゲットを忘れてしまったりということも珍しくないのです。
そうならないためにも、思考の指針としてコンセプトシートを作っておくと考えがまとまりやすくなります。
コンセプトシートの基本構成
コンセプトシートは商品やサービスによって作り方が変わってきますが、基本構成として重要なのは大きく5点です。
1.企画意図
なぜこれを企画するに至ったのか、その理由を記載。企画意図に納得性を持たせるためにも、データや実例を用いて具体的に記載する。
2.ターゲット
どの顧客層に向けた企画なのか、ターゲットを明確にする。
3.訴求内容・手法
上記ターゲットに向けて、どんな手法で何を訴求していくかを明確にする。
4.予算イメージ
予算感も分かる範囲で具体的に記載する。
5.スケジュール
着手からリリースまでのスケジュールの大枠を組んでおく。
上記のポイントをある程度考えておけば、企画を練っていく中で思考がそれてしまってもコンセプトシートを見ながらチューニングできます。
書き方の例
コンセプトシートは自分の考えをまとめるものであると同時に、企画のコンセプトを関係者に共有するという役割もあります。そのため、第三者が見ても納得できるように事実・実例・データを用いて作成することが望ましいでしょう。例えばターゲットについて書く際は、以下のように客観的データを用いて書きます。
◆ターゲット
30~35歳で、首都圏に住む独身女性。年収300~450万円で、美容に月1万円以上のお金を掛けている。〇〇〇マーケティング社による市場調査の結果、前述のようなターゲットは推定30万人。サイトターゲットとして充分の母数。
書き方のNG例
自分の考えを書くことが悪いわけではありませんが、極端に主観が入りすぎたコンセプトシートは、第三者が見たときに良し悪しが判断できません。下記のように主観にとらわれすぎた内容には気を付けましょう。
◆ターゲット
30歳前後の女性は、みんな美容に気をつかっていると思われる。おそらく月に1万円以上は投資している。こうした女性は首都圏エリアに相当数いるので、サイトターゲットとして母数は充分だと考える。
テンプレート
【●●●企画 コンセプトシート】
◆企画意図
現在の自社メディアには、30代男性をターゲットにしたものが無い。ビジネスの感度が高く、Webから情報収集をする世代なので、ここに向けたメディアを作ることで収益の新たな柱を作りたい。
◆ターゲット
30代の男性。仕事への姿勢は前向きで、成長意欲も高い。社内での教育・研修以外に学びの機会を欲しているが、日々の仕事が忙しくなかなか時間が取れずにいる。
◆訴求内容・訴求手法
通勤電車の20分で成長できる、30代ビジネスマンのWebメディア。
20分で読める記事を基本とし、通勤の時間でその日すぐに活用できるビジネススキル・ノウハウなどを紹介する。普段忙しい中で、電車内の時間を学びに活用してもらいたい狙い。
◆予算イメージ
- 基本制作費120万円
- 記事追加 3万円/1記事(※既存メディアと同じく広告による収益モデルを想定)
◆スケジュール
- ~5月10日 企画決定
- ~5月21日 サイトコンセプト最終決定
- ~6月2日 Webデザイン・記事発注
- ~6月19日 デザイン・記事の初稿確認
- ~6月28日 校了予定
- 7月1日 正式リリース
まとめ
コンセプトシートは絶対に必要なものではありませんが、作成することで確実に企画の精度や納得性は高くなります。手間と時間はかかりますし、慣れないうちは上司や先輩にチェックしてもらい修正を加えることも多くなるでしょう。しかしコンセプトシートの作成を通して、根拠性の高い企画を立案する能力も高くなるはずです。
今回紹介した書き方の例やテンプレートはあくまで最低限のものなので、自分が取り扱う商品やサービス、また社風などにあわせてアレンジして作ってみてください。
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