Javaのキャスト（型変換）について現役エンジニアが解説【初心者向け】

Javaのキャスト（型変換）について解説します。実際にプログラムを書いて説明しているので、ぜひ理解しておきましょう。

 

そもそもJavaについてよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプJava講座の内容をもとに作成しています。

 

 

 

キャスト（型変換）とは

キャストとは変数の型変換を行うことを言います。例えば-2147483648～2147483647の数値情報を格納することができるint型と-9223372036854775808～9223372036854775807の数値情報を格納することができるlong型があります。

はじめint型として定義していた変数をlong型に変換したり、逆にlong型の変数をにint型変換することができます。

 

Javaのキャスト（型変換）

Javaでは領域が小さい型から大きい型へ変換する場合は、単に代入を行うだけで自動的に型の変換が行われます。

例えば下記のような場合です。

int i = 3;
long l = i; //自動的に型変換が行われる

これを明示的に型指定する場合はキャスト演算子を使って下記のように記述します。

int i = 3;
long l = (long)i;

(データ型)式　というように括弧でデータ型を指定します。

long l = (long)i;

では、long型への代入が行われていますが、代入を行う前の右辺

(long)i;

の状態で既にlong型への変換が行われています。

 

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数値型から文字型へのキャスト

数値型から文字型へ変換する方法を2種類紹介します。

ひとつめはStringクラスのvalueOf()メソッドを使う方法です。引数に指定した数値をString型に変換して返却します。

ふたつめは+演算子を使って数値に空文字を連結する方法です。+演算子を使うと、数値+数値の場合は普通の足し算として実行されますが、数値+文字列の場合は数値は文字列に置き換えられてから連結されます。

数値の後に空文字を連結することで、数値が文字列に置き換わるのと同等の状態となります。

 

文字型から数値型へのキャスト

文字型から数値型へ変換する場合は、IntegerクラスのメソッドであるperseInt()を使います。尚、

• 数値型がshortの場合はShortクラスのparseShort()メソッド
• byte型の場合はByteクラスのparseByte()メソッド
  long型の場合はlongクラスのparseLong()メソッド

をそれぞれ使う事ができます。

 

実際に書いてみよう

int型をString型に変換、またString型をint型およびlong型へ変換するプログラムを実装します。

public class Sample{

  public static void main(String[] args) {

    int i = 3;

    // StringクラスのvalueOfメソッドを使って変換する
    String str1 = String.valueOf(i);

    // 空文字を足し算して変換する
    String str2 = "" + i;

    //String型からint型への変換
    int ii = Integer.parseInt(str1);

    //String型からlong型への変換
    long ll = Long.parseLong(str2);

  }

}

コンパイルエラーなく実行できれば成功です。

 

監修してくれたメンター

長屋雅美 独立系SIerで7年勤務後、現在はフリーのエンジニアとして自宅をオフィスとして活動しています。 JavaやC♯、shellscriptを用いた開発を主に担当し、TechAcademyではJavaコースを担当しています。

 

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