Jacksonの使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJacksonの使い方について解説しています。JacksonはJSONオブジェクトとJavaオブジェクトを相互に変換することができるライブラリです。ダウンロードの手順と利用方法について見ていきましょう。
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Jacksonの使い方について解説します。実際のコードをもとに解説していきますので、理解を深めていきましょう。
そもそもJavaについてよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプJava講座の内容をもとに作成しています。
今回は、Javaに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Jacksonの使い方について詳しく説明していくね!
お願いします!
Jacksonとは
Jacksonはjavaのライブラリで、JSONオブジェクトをJavaオブジェクトにマップしたりその逆を行うことができます。
JSONとは
JSONはJavaScript Object Notationの略で、簡素な形式でデータを保持したり伝達することができます。形式は以下のような形をしています。
{ "employees":[ {"lastName":"山田", "firstName":"太郎"}, {"lastName":"鈴木", "firstName":"一郎"} ] }
データは、データ名と値を対で記載し、各データはカンマで区切られます。波括弧で囲う部分がひとつのオブジェクトを表し、角括弧は配列を表します。
上記の例では、employeesという配列に、山田太郎と鈴木一郎という二人の情報を格納しています。JSONオブジェクトはサーバからWEBページに対して情報を送る時によく使われます。
Jacksonの使い方
Jacksonを利用するにはライブラリのダウンロードが必要です。Mavenを利用する場合は以下を依存関係に指定します
<dependencies> <dependency> <groupId>com.fasterxml.jackson.core</groupId> <artifactId>jackson-databind</artifactId> <version>2.2.3</version> </dependency> </dependencies>
Mavenを利用しない場合は以下のjarをダウンロードします。
jackson-databind-2.9.9-sources.jar jackson-annotations-2.9.0-sources.jar jackson-core-2.9.9-sources.jar
実際に書いて見よう
JavaオブジェクトをJSONへ変換し、さらにその逆を行います。まず、データを保持するJavaクラスを作成します。
//従業員クラス public class Employee { private String lastname; // 姓 private String firstname; // 名 /** * @return lastname */ public String getLastname() { return lastname; } /** * @param lastname セットする lastname */ public void setLastname(String lastname) { this.lastname = lastname; } /** * @return firstname */ public String getFirstname() { return firstname; } /** * @param firstname セットする firstname */ public void setFirstname(String firstname) { this.firstname = firstname; } }
次に実行クラスです
import com.fasterxml.jackson.core.JsonProcessingException; import com.fasterxml.jackson.databind.ObjectMapper; public class Sample { public static void main(String[] args) { // 従業員クラスのオブジェクト Employee e1 = new Employee(); e1.setLastname("山田"); e1.setFirstname("太郎"); // JSON変換用オブジェクト ObjectMapper mapper = new ObjectMapper(); try { //JSON形式の文字列に変換 String jsonString = mapper.writeValueAsString(e1); //JSON形式の文字列を表示 System.out.println(jsonString); } catch (JsonProcessingException e) { e.printStackTrace(); } } }
writeValueAsStringメソッド一つで変換ができます。実行結果は
{"lastname":"山田","firstname":"太郎"}
となります。
JSONをJavaオブジェクトへ変換
import java.io.IOException; import com.fasterxml.jackson.databind.ObjectMapper; public class Sample2 { public static void main(String[] args) { ObjectMapper mapper = new ObjectMapper(); try { // JSON形式の文字列を設定 ※ダブルクォーテーションはエスケープが必要 String jsonString = "{"lastname":"山田","firstname":"太郎"}"; // クラスを指定してJavaオブジェクトに変換 Employee e1 = mapper.readValue(jsonString, Employee.class); //てJavaオブジェクトの値を出力 System.out.println(e1.getLastname()); System.out.println(e1.getFirstname()); } catch (IOException e) { e.printStackTrace(); } } }
JSON形式の文字列に対し、readValueメソッドでJavaオブジェクトに変換します。メソッドの引数として、JSON文字列とともに、変換先のJavaクラスを指定する必要があります。
実行結果は
山田 太郎
となります。
監修してくれたメンター
長屋雅美
独立系SIerで7年勤務後、現在はフリーのエンジニアとして自宅をオフィスとして活動しています。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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