Android StudioでAndroidアプリのエミュレータを使う方法【初心者向け】
Androidアプリ開発の初心者向けに、【Android Studioでエミュレータを使う方法】を解説した記事です。エミュレータを使えば、PC上で開発したアプリをテストすることができ、画面の大きさやSDカードの容量なども自分で設定できます。
テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日 調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名 調査手法:インターネット調査
Androidアプリをこれから開発したい!という初心者向けの記事です。
Androidアプリの開発環境のAndroid Studioでエミュレータを使えば、PC上でAndroidアプリを実行することができます。また、画面の大きさやSDカードの容量などを自分で設定できるため、手軽にさまざまな環境のテストも可能です。
田島メンター!!Androidのエミュレータってどうやって使うんですか〜?
今開発しているのってAndroid Studioでだよね。それだったらAndroid Studioからエミュレータを使えるよ。
どうやるんですか〜?
開発環境構築の流れ
Android StudioでAndroidアプリのエミュレータを使う方法は、以下のような手順になります。
それでは順番に見ていきましょう。
仮想デバイスの作成
初めてエミュレータを起動する場合や、新しい環境のエミュレータを使いたい場合に必要な作業です。すでに仮想デバイスの作成ができている場合は、次の手順に進んでください。
ツールバーから、「AVD Manager」を起動しましょう。
「Create Virtual Device」をクリックします。
この中にすでに起動したい環境に近いものを選択し「Next」をクリックします。
システムイメージ(Android OS)をダウンロードするため、上記の「Download」をクリックします。「x86 Images」タブで他のバージョンをダウンロードすることもできます。
「Accept」を選択し、「Next」をクリックします。
「Finish」をクリックします。
「Next」をクリックします。
先ほど選択したデバイスの設定が表示されます。もしも、自分が使用したい環境と異なる場合は、ここで設定をカスタマイズすることができます。設定ができたら、「Finish」ボタンをクリックします。
下記のように追加されたらAVDの作成は完了です。 この画面(Android Virtual Device Manager)を閉じます。
これでエミュレータを使う準備ができました。
エミュレータの起動
いよいよ起動していきます。
ツールバーから、「AVD Manager」を起動します。
先程作成した仮想デバイスが表示されていますので、「再生」ボタンをクリックします。
数分待つとエミュレータが起動します。起動が遅いことがあり、少し時間がかかる場合がありますので、気長にお待ちください。起動しないからといって焦らないようにしましょう。
エミュレータの起動ができました。「Android Virtual Device Manager」を終了してください。
アプリをエミュレーターで起動する
最後に開発したアプリをエミュレータで起動してみましょう。
ツールバーから「Debug」をクリックします。
起動中のエミュレータの一覧が表示されますので、「OK」ボタンをクリックします。
しばらくすると、先ほどアプリが起動したエミュレータにアプリが実行されます。
エミュレーターが動かない時は・・・
まれに、手順通り進めたのにエラーになってエミュレータが動かない場合があります。
代表的なエラーメッセージと対策を説明します。
エミュレーターのRAMサイズが大きすぎる
Android studio Cannot set up guest memory 'pc.ram': Invalid argument
PCのメモリ容量に対して、エミュレーターのRAMサイズが大きすぎる場合に発生します。
ツールバーから、「AVD Manager」を起動します。
作成した仮想デバイスが表示されていますので、「編集」ボタンをクリックします。
「Show Advanced Settings」ボタンをクリックします。
Memory and Strage にある RAM:の容量を小さくします。作業が完了したら「Finish」ボタンを押して下さい。
「Intel x86 Emulator Accelerator (HAXM)」がインストールされていない
emulator: x86 emulation currently requires hardware acceleration! Please ensure Intel HAXM is properly installed and usable. CPU accelertationn status: HAX kernel module is not installed!
「Intel x86 Emulator Accelerator (HAXM)」がインストールされていない場合に発生します。
HAXMとは、PCの仮想化支援機能を利用して、エミュレーターを高速化する技術です。前提条件として、PCのBIOSの設定で、仮想化支援機能を有効にする必要があります。BIOSの設定方法については、それぞれのPCのマニュアル等でご確認下さい。
BIOSの設定を確認したら、Android Studio の ツールバーから「SDK Manager」を起動します。
SDK Tools を選択し、一覧の中から「Intel x86 Emulator Accelerator (HAXM installer) 」が「Installed」になっているか確認します。
「Installed」になっていない場合は、チェックを付けて「Apply」ボタンを押すとインストールが始まります。
画面の手順どおりに進めていくと、HAXMのインストールが完了します。
インストールが完了したら、念のため、Android Studio を再起動してください。
その他
- Windowsパソコンの場合、ユーザー名が日本語になっていると、Android Studio 自体が正しく動作しないことがあります。この場合、インストール先を「C:¥Android」にする等、ユーザー名を含めないことで、正常に起動するようになります。
- PCのスペックによっては、起動に数分かかる場合があります。場合によってはエミュレータが起動してもAndroidOSが動作しない時があります。RAMサイズなどを見直しても直らない場合、実機での確認をおすすめします。
今回の記事は以上です。
これで、Androidアプリをエミュレータを使うことができるようになりました。
自分で作ったアプリを、いろいろな端末でチェックするのに有効な手段ですので、ぜひ試してみてください。
また、アプリが開発できたら、AndroidアプリをGoogle Playでリリースしてみましょう。
あ、エミュレータが起動してアプリが起動しました〜♪
エミュレータはSDカードとかも使えて多機能だから、アプリの動作を確認するのにはとても有効だよ。ただ、Androidは機種が多いから、実機で試すこともとても大切だよ。
はい、分かりました!
[お知らせ]TechAcademyでは初心者でもオリジナルアプリが作れるAndroidアプリ開発講座(オンラインブートキャンプ)を開催しています。自分でアプリを公開してみたい場合はご参加ください。