JavaScriptのstrictモードの使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】

JavaScriptのstrictモードの使い方について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

 

そもそもJavaScriptについてよく分からないという方は、JavaScriptとは何なのかについて解説した記事を読むとさらに理解が深まるでしょう。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプJavaScript/jQuery講座の内容をもとにしています。

 

 

strictモードとは

strictモードとは、JavaScript上のエラーを検出し、バグの少ないコーディングを目指すには便利な機能です。

 

１．エラーではないが、バグを誘発しやすいコーディング

例：関数内で変数宣言せずに変数へ代入した場合などは、その変数はグローバル変数になります。

しかし、通常は関数内のみで変数を扱うのが一般的です。

そして、strictモードでは、変数宣言なしの変数利用するとエラーとして検知します。

 

例：NaN は変更不可なグローバル変数です。そのため、これに値を代入しても通常は問題ありません。

しかし、strict モードでは NaN に代入すると、エラーとして検知することが可能です。

 

２．将来の ECMAScript で予定されている構文(キーワードを変数名として使用するなど)

ECMAScript はJavaScriptの標準規格です。

将来的にスクリプトのトップレベルや関数内以外での funciton 文に新たな意味を定義する可能性があります。

funciton 文はあらゆる処理を1つにまとめ、名前を付けられます。

strict モードではfunction 文をエラーとして検知することが可能です。

 

 

strictモードの使い方

使用方法は簡単です。

strictモードは’use strict’; と宣言するだけで利用できます。

使う場所は２種類で、”スクリプト全体へ反映する”・”関数内で反映する”のどちらかです。

“スクリプト全体へ反映する”場合はスクリプトの先頭に記載、”関数内で反映する”場合は関数の先頭に記載して下さい。

 

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strictモードの使用例

以下、strictモードを使用するコード例です。

 

// スクリプト全体で利用

"use strict";

function GlobalStrictErr(){

  x = "スクリプト全体でのエラー";

  console.log(x);

}

GlobalStrictErr();

// ファンクションで利用

function FunctionNoStrictErr(){

NaN = "ファンクションでのエラーなし"

  console.log(NaN);

}

function FunctionStrictErr(){

"use strict";

  NaN = "ファンクションでのエラー"

  console.log(NaN);

}

FunctionNoStrictErr();

FunctionStrictErr();

 

strictモードの注意点

全体にstrictモードを適用した場合や外部のクラスをインポートした場合は、それらにもstrictモードが適用されるため、エラーになる場合があります。

また、ブラウザーによって、動きが異なることも意識しておきましょう。

 

執筆してくれたメンター

小宮山晃史（こみやまこうじ) 現在はOracle系システムの導入コンサルに勤め、仕事でコーディングをする機会は少なくなくなっているが、ライフワークで数多くの言語を勉強中。 iphoneのアプリ開発やWEBサーバの構築など幅広く挑戦しています。

 

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