Pythonのクラスメソッドの使い方について現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonのクラスメソッドの使い方について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して、初心者向けに解説します。

 

Pythonについてそもそもよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まるでしょう。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Python講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

クラスメソッドとは

クラスメソッドとは、インスタンス化しなくても呼び出せるメソッドです。

クラス名.メソッド名で呼び出すことが可能で、クラスに紐づけられたメソッドであると考えるとわかりやすいでしょう。

クラスメソッドは、メソッドの一番上に@classmethodと付けることで定義でき、クラスから直接呼び出すことが可能です。

 

クラスメソッドの第一引数はclsと表し、clsはクラスを意味します。

インスタンスを生成しなくても用いることができ、インスタンスを意味するselfを引数に用いる必要もありません。

class ClassTest:
    @classmethod
    def this_is_class_method(cls):
        print("これはクラスメソッドです。")

ClassTest.this_is_class_method()

 

インスタンスメソッドとは

インスタンスメソッドは、インスタンス名.メソッド名で呼び出すことのできるメソッドです。

そのため、インスタンスを生成しないと呼び出すことができません。第一引数にはselfを用います。

class ClassTest:
    def this_is_instance_method(self):
        print("これはインスタンスメソッドです。")

instance1 = ClassTest()
instance1.this_is_instance_method()

 

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スタティックメソッドとは

スタティックメソッドはメソッドの一番上に@staticmethodと付けることで定義できます。

スタティックメソッドは、特に決まった引数を指定する必要はなく、呼び出すときにインスタンスを生成する必要もありません。

class ClassTest:
    @staticmethod
    def this_is_static_method():
        print("これはスタティックメソッドです。")

ClassTest.this_is_static_method()

 

クラスメソッドを実際に使ってみよう

それではクラスメソッドのサンプルコードを実際に見てみましょう。

今回はクラス変数を用意します。

クラスメソッドからクラス変数にアクセスしたため、クラス変数の値が1になったことが確認できます。

class ClassTest:
    class_variable = 0    #クラス変数を用意
    @classmethod
    def this_is_class_method(cls):
        cls.class_variable += 1
        return cls.class_variable

ClassTest.this_is_class_method()

 

まとめ

この記事ではクラスメソッドを初めとした様々なメソッドについて解説しました。

ややこしい部分では、違いをしっかりと把握して使いこなせるようになりましょう。

 

執筆してくれたメンター

柴山真沙希（しばやままさき） 大手IT企業などでエンジニアとして2年ほど勤務した後、個人事業主としてプログラミングスクール「エンペサール」を経営。 子供から大人まで幅広い層を対象にプログラミングを教えている。 得意言語はPython, HTML, CSSで、機械学習やデータ分析、スクレイピングなどが得意。 サッカー観戦や読書が趣味である。

 

 

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