Pythonのset型オブジェクトの初期化方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonのset型オブジェクトの初期化方法について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して、初心者向けに解説します。

Pythonについてそもそもよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Python講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

set型とは

Pythonのset型とは集合を扱う為の型です。リストや辞書のように複数の値を持つことができます。set型はリストや辞書に対して重複した値をもたない、要素に順番がないという特徴があります。

ここでリスト型を棚、set型(集合型)を袋に例えてデータ”A”,”B”,”C”の保持について説明します。

リスト型

リスト型に[“A”,”B”,”C”]と複数のデータを設定した場合、棚の一番上の段”index[0]”から順番にデータが格納されます。

 

set型

set型に{“A”,”B”,”C”}と複数のデータを設定した場合、ひとつの袋の中に”A”,”B”,”C”のデータがまとめて格納されます。

また、set型には重複した値をもたない仕様となっているので、仮に{“A”,”B”,”C”,”C”}というようにデータを設定した場合でもset型へ格納されるデータは下記図のようになります。

set型オブジェクトの初期化方法

ここではset型オブジェクトの初期化方法については紹介します。set型オブジェクトは下記文法で初期化ができます。

s = {"要素1","要素2"...}

要素は任意の値を設定できます。

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実際に書いてみよう

ここではPythonのset型オブジェクトの初期化方法についてサンプルコードを例に実際に書いてみましょう。

サンプルコード

# 変数sに"A","B","C"をset型で初期化して出力する
s = {"A","B","C"}
print(s)
# 変数sに"A","B","C","C"をset型で初期化して出力する
s = {"A","B","C","C"}
print(s)

 

実行結果

{'B', 'C', 'A'}
{'B', 'C', 'A'}

 

解説

コード2行目からコード3行目では、 変数sに”A”,”B”,”C”をset型で初期化したものを出力しています。

コード6行目からコード7行目では、 変数sに”A”,”B”,”C”,”C”をset型で初期化したものを出力しています。

実行結果では、重複が取り除かれる事でどちらも同じ内容の集合型のデータが出力されていることが確認できます。

まとめ

今回は、 Pythonのset型オブジェクトの初期化方法について紹介しました。

複数のデータを持つ型は主にリスト型、辞書型、set型があり、それぞれに特徴をもっているのでしっかりと学習し、プログラム時に最適な型を使えるようにしましょう。

監修してくれたメンター

菅繕久（すがよしひこ） 現在はフリーランスのエンジニアをしていてプログラミング歴は8年目になります。 普段は Python、FileMaker等を使って様々な業務で活用できるIoTプロダクトRPAツールを作成しています。 開発実績としては、業務自動化ツール(在庫管理・発注・ファイル操作 etc)、電子カルテシステム、ロボット用プログラムなどがあります。 TechAcademyではPythonコースを担当しております。

 

 

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