JavaScriptでnullを判定する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaScriptでnullを判定する方法について現役エンジニアが解説しています。nullとは何もない、値が存在しないといった意味で、JavaScriptでは明示的に指定します。if文などでの比較ではundefinedと同じように評価されてしまうので注意が必要です。
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JavaScriptでnullを判定する方法について、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使って初心者向けに解説します。
目次
今回は、JavaScriptに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
JavaScriptでnullを判定する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
nullとは
nullとは「何もない」、「値が存在しない」といった意味を指します。
JavaScriptで変数の値をnullにするには、以下のように「明示的」にnullを指定する必要があります。
//変数にnullを代入 let value = null; //関数の戻り値にnullを指定 const test = () => { return null; }
なお、null についてのさらに詳細な仕様は、下記の記事で確認できます。
nullとundefinedの違い
undefined は「未定義」という意味です。
値がなにもないという点はnullと共通なのですが、大きな違いは「明示的に値を指定していない」ことにあります。
つまり、nullが「プログラムを書いた人が意図している仕様」なのに対し、undefinedは「意図せず発生している値」や「定義漏れ」であることが多いです。
以下は値が意図せずundefinedになるコードの一例です。
const apple = "りんご" console.log(aple) //スペルが間違っているため、apleという変数は未定義とみなされ、undefinedとなる
JavaScriptでnullを判定する方法
JavaScriptでnullを判定するには null と比較します。
以下が実際のコード例です。
const value = null; if (value === null) { console.log('valueはnullです'); }
上記のコードでは、value === nullという条件がtrueになるため、コンソールに「valueはnullです」と表示されます。
ここで、比較の演算子に == (等価演算子)ではなく === (厳密等価演算子)を使っているのには理由があります。
== を使ってしまうと、なんとundefinedの場合も条件がtrueになってしまうという仕様があるためです。
== を使う場面もありますが、nullを正確に判定するためには必ず === を使いましょう!
実際に書いてみよう
今回のサンプルプログラムでは、値の未定義やreturn値がない関数の結果を受け取ることで、変数の値がどのように設定されるかを確認します。
<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="utf-8"> <title>sample</title> </head> <body> <script language="javascript" type="text/javascript"> let val1; //値を代入しない変数はundefinedになる let val2 = null; //nullを明示的に指定 const func1 = () => { console.log(`func1が呼ばれました`); } let val3 = func1(); //関数の戻り値を指定しない場合、undefinedになる console.log(val1); //[1] console.log(val2); //[2] console.log(val3); //[3] </script> </body> </html>
それぞれのconsole.logの結果を確認していきましょう。
[1]はundefinedとなります。
val1という変数に何も代入しない場合、未定義であるundefinedの値となります。
なお、const val1; とconstで宣言する場合、値を代入しないとその時点でエラーになります。
[2]はnullとなります。
変数val2に明示的にnullを代入しているためです。
[3]はundefinedとなります。
呼び出した関数に戻り値(return ○○)がない場合、undefinedとなるためです。
今回は以上です。
nullを上手に使うことができると、明快に書き手の意志が伝わるコードを書くことができます。
nullとundefinedの違いを意識するだけでも1レベルアップできますので、ぜひ本記事を参考に取り組んでみましょう!
執筆してくれたメンター
太田和樹(おおたかずき)
ITベンチャー企業のPM兼エンジニア 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績:画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握(実証実験)、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント。 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。 |
内容が分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
JavaScriptを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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