JavaScriptでundefinedを判定する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaScriptで配列の平均値を求める方法について解説しています。undefinedは未定義を表す値です。undefinedが出力される状況とnullの違い、判定の方法について学びましょう。
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監修してくれたメンター
ノマリカ
伝わりやすくて明快なデザインを得意としている。
JavaScriptでよく見かける「undefined」の意味や判定する方法について、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
目次
そもそもJavaScriptについてよく分からないという方は、JavaScriptとは何なのかについて解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
今回は、JavaScriptに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
undefinedを判定する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
undefinedとは
JavaScriptにおけるundefinedとは、値が未定義であることを示しています。
例えば、以下のように変数を宣言した後にまだ値を代入していない状態で、その変数を出力した場合にundefinedが返されます。
let sample; //sampleという変数を宣言 console.log("結果は" + sample); //sampleを文字列とともに出力
出力結果
結果はundefined
このようにundefinedとは、入れ物(変数や配列)を用意したけれど、まだ中身が空っぽの(値を代入していない)状態ということを示しています。
よくundefinedと混同されるnullは、入れ物の中身に空っぽだという情報(値)が代入されている状態を示していて、未定義の状態と区別されます。
undefinedとnullの違いは「中身が空っぽ」ということを、記述した人が意図的に示しているかどうかという点です。
undefinedを判定する方法
変数などの値がundefinedであるかどうかを判別するには、主に以下の3つの方法があります。
- 厳密等価演算子で判別する
- typeof演算子で判別する
- void演算子で判別する
以降では、これら3つの判別方法を紹介します。
厳密等価演算子で判別する
厳密等価演算子は、イコールが3つ続く「===」で表し、左側と右側の「値」と「データ型」を比較します。
イコールが2つ続く「==」で表される等価演算子は「値」のみを比較します。
undefinedは「未定義」というデータ型に分類されるので、以下のような条件式に厳密等価演算子を用いることで、変数がundefinedかどうかが判別ができます。
let sample; //sampleという変数を宣言 if (sample === undefined) { console.log('sampleはundefinedです'); // 値と型が等しい場合に実行 } else { console.log('sampleはundefinedではない') // 値と型が等くない場合に実行 }
出力結果
sampleはundefinedです
上記の条件式に等価演算子「==」を用いてしまうと、変数sampleにnullが定義されている時でも値と型が等しいと判別されてしまいますので注意しましょう。
typeof演算子で判別する
typeof演算子は、変数などに定義されている値のデータ型を返します。
前述したように、undefinedは「未定義」というデータ型に分類されるので、以下のような条件式で判別できます。
let sample; //sampleという変数を宣言 if (typeof sample === "undefined") { console.log("sampleはundefinedです"); // 値と型が等しい場合に実行 } else { console.log('sampleはundefinedではない') // 値と型が等くない場合に実行 }
出力結果
sampleはundefinedです
注意点として、typeof演算子は宣言されていない変数を比較してもエラーにならず、undefinedを返します。
そのため、宣言されているかどうかの判定には使用できません。
void演算子で判別する
void演算子は、対象がどのようなデータ型であれ常にundefinedを返します。
そのため、以下のように「void 0」という記述がundefinedの判定によく用いられています。
let sample; //sampleという変数を宣言 if (sample === void 0) { console.log('sampleはundefinedです'); // 値と型が等しい場合に実行 } else { console.log('sampleはundefinedではない') // 値と型が等くない場合に実行 }
出力結果
sampleはundefinedです
グローバルスコープでのundefined
「undefined」は変数名などに使用できない予約語ではないため、変数を宣言する際に「undefined」という名前を付けられます。
ただし、変数undefinedに値を代入できるのは、以下のように関数内などの限られた範囲(スコープ)で使用する場合です。
function kansu(){ let undefined = '変数undefinedに文字列を代入できます'; return undefined; } console.log(kansu());
出力結果
変数undefinedに文字列を代入できます
以下のようにグローバルスコープ(JavaScriptの記述全体から参照できる範囲)で、変数undefinedに値を代入しようとするとエラーになります。
let undefined = '変数undefinedに文字列を代入できます'; console.log(undefined);
出力結果(エラー表示)
Uncaught SyntaxError: Identifier 'undefined' has already been declared
エラーとなってしまう理由は、グローバルスコープにはすでにundefinedという変数が用意されていて、上書き不可となっているためです。
上記のような性質やデバッグが困難になることから、「undefined」を変数名などに利用するのは控えましょう。
まとめ
今回は、JavaScriptでよく見かける「undefined」の意味や判定する方法について初心者向けに解説しました。
開発の際には、宣言した変数や配列が未定義なのかどうかを判定する局面は多くあります。
ぜひ今回ご紹介した判定方法を使用して、JavaScript開発に役立ててみてください。
内容が分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
JavaScriptを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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