Pythonのnext関数の使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonのnext関数の使い方について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して、初心者向けに解説します。

 

Pythonについてそもそもよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まるでしょう。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Python講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

 

next関数とは

next関数とは、イテレータ内から要素を取り出すための関数です。

イテレータは、「繰り返し可能なオブジェクト（イテラブル）の分身のようなオブジェクト」のことを指します。

そして、イテレータは「イテレータの先頭要素を取得するために用いる関数」であるnext関数を使うことによって先頭要素を取得することが可能です。

また、next関数で要素を取得した場合、その要素はイテレータの中から消滅します。

これが繰り返し可能なオブジェクトであるイテレータとイテラブルとの違いです。

Pythonのイテラブルとイテレータの詳しい使い方はこちらからご覧ください。

 

next関数の使い方

next関数の使い方について、みていきましょう。

next関数はイテレータの要素がなくなるまで何度でも使うことが可能です。

 

[PR] 未経験からWebエンジニアを目指す方法とは

実際に書いてみよう

以下、next関数を使用したコードをとなります。

>>>iter_a = [1,2,3,4,5]
>>>iter_a = iter(list_a)
>>>print(next(iter_a))
1
>>>print(next(iter_a))
2
>>>print(next(iter_a))
3
>>>print(next(iter_a))
4
>>>print(next(iter_a))
5
>>>print(next(iter_a))
StopIteration  Traceback (most recent call last)
<ipython-input-14-cbbee29b6a81> in <module>

 

コードの解説

まず、イテラブルであるリストを用意します。

そして、リストを引数にしてiter関数を呼び出すことで、イテレータを作成しました。

 

次に、このイテレータに対してnext関数を6回呼び出しました。

そのため、順番に1から5までが出力され、6回目のnext関数ではStopIterationというエラーになっています。

エラーとなった原因は、イテレータの要素がない状態でnext関数を呼んだためです。

 

そして、イテレータはfor文の処理を体現するために、内部的に用いられています。

StopIterationがエラーとして起きた時に、for文の中から出るというメカニズムです。

 

まとめ

この記事では、next関数の使い方について簡単に解説しました。

next関数やイテレータは理解が難しい部分ではあるものの、応用できれば、Pythonでの高度な処理に応用できるといったメリットがあるため、この際に習得しておきましょう。

 

執筆してくれたメンター

柴山真沙希（しばやままさき） 大手IT企業などでエンジニアとして2年ほど勤務した後、個人事業主としてプログラミングスクール「エンペサール」を経営。 子供から大人まで幅広い層を対象にプログラミングを教えている。 得意言語はPython, HTML, CSSで、機械学習やデータ分析、スクレイピングなどが得意。 サッカー観戦や読書が趣味である。

 

 

TechAcademyでは、初心者でも、Pythonを使った人工知能（AI）や機械学習の基礎を習得できる、オンラインブートキャンプを開催しています。

また、現役エンジニアから学べる無料体験も実施しているので参加してみてください。