JavaでgetAbsolutePathを使ってファイルパスを取得する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Javaでファイルパスを取得する方法について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

Javaについてそもそもよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Java講座の内容をもとに作成しています。

 

 

目次

• ファイルパスを取得する方法
• getAbsolutePathメソッドを使って取得する方法
• toAbsolutePathメソッドを使って取得する方法
• 実際に書いてみよう
• まとめ

 

ファイルパスを取得する方法

Javaでファイルやディレクトリの操作をする上でパスを取得したり、設定することが必要なことがあります。Javaではファイル操作を行うためのクラスとしてjav.io.Fileクラスが使えました。またJava7からファイルやディレクトリのパス操作をjava.nio.fill.Pathクラスでも行えるようになりました。

今回はjav.io.FileクラスのgetAbsolutePathメソッドとjava.nio.file.PathクラスのtoAbsolutePathメソッドを使ってファイルパスを取得する方法について解説していきます。

 

[PR] Javaプログラミングで挫折しない学習方法を動画で公開中

getAbsolutePathメソッドを使って取得する方法

getAbsolutePathメソッドを使ってファイルパスを取得するには以下の形式で記述します。

 

import java.io.File;

File 変数名 = new File(相対パスで指定したファイル名);
String 絶対パス = 変数名.getAbsolutePath();

 

Fileクラスを使い相対パスで指定して絶対パスを取得したいファイルのオブジェクトを作成します。作成したオブジェクトからgetAbsolutePathメソッドを呼び出すことでファイルの絶対パスを取得できます。

 

toAbsolutePathメソッドを使って取得する方法

java7以降でtoAbsolutePathメソッドを使ってファイルパスを取得するには以下の形式で記述します。

 

import java.nio.file.Path;
import java.nio.file.Paths;

Path 変数名 = Paths,get(相対パスで指定したファイル名);
String 絶対パス = 変数名.toAbsolutePath().toString();

 

Pathクラスを使い相対パスで指定して絶対パスを取得したいファイルのオブジェクトを作成します。作成したオブジェクトからtoAbsolutePathメソッドを呼び出すことでファイルの絶対パスを取得できます。

 

実際に書いてみよう

では実際にgetAbsolutePathメソッドとtoAbsolutePathメソッドを使ってファイルの絶対パスを取得してみましょう。

 

プログラムソースコード

 

import java.io.File;
import java.nio.file.Path;
import java.nio.file.Paths;

public class GetFilePath {

  public static void main(String[] args) {
    File file = new File("sample.txt");
    System.out.println(file.getAbsolutePath());
    
    Path path = Paths.get("sample.txt");
    System.out.println(path.toAbsolutePath().toString());
  }
}

 

実行結果

C:workspaceSamplesample.txt
C:workspaceSamplesample.txt

 

相対パスで指定したファイルの絶対パスを取得することに成功しました。FileクラスとPathクラスともに同じ結果を取得できています。

 

まとめ

今回はJavaでファイルパスを取得する方法について解説しました。PathクラスはJava7以降でないと利用できない点に注意しましょう。

 

監修してくれたメンター

メンターSさん システムエンジニアとしてこれまで行政システムや医療用システムの保守、開発に携わりました。 JavaやPython、PHP、Kotlinなど様々な言語での開発経験があります。 TechAcademyではJavaコース、Pythonコース、AIコースなど7コースを担当しています。

 

TechAcademyでは、初心者でも、JavaやServletの技術を使ってWebアプリケーション開発を習得できる、オンラインブートキャンプを開催しています。

 

また、現役エンジニアから学べる無料体験も実施しているので、ぜひ参加してみてください。