CSSで複数のanimationを操作する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにCSSで複数のanimationを操作する方法について解説しています。複数のアニメーションを操作するには構成を@keyframesで指定し、タイミングをanimationプロパティで個別にすることで実装できます。書き方と注意点を見ていきましょう。
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CSSで複数のanimationを操作する方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
CSSについてそもそもよく分からないという方は、CSSの書き方について解説した記事をまずご覧ください。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Webデザイン講座のCSSカリキュラムをもとに執筆しています。
今回は、CSSに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
複数のanimationを操作する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
目次
シーケンシャルに動かす方法
CSSで複数のanimationを操作するには、まず@keyframesでアニメーションの構成を指定します。
@keyframes アニメーション名 { from { /* 初期状態 */ } to { /* 終了状態 */ } }
fromの代わりに0%、toの代わりに100%を指定できます。また途中の状態を50%などで指定も可能です。@keyframesについて、詳しくは以下の記事も参考にしてください。
@keyframesで定義したアニメーションを要素に適用するにはanimationプロパティを使用します。animationプロパティは以下の8つのプロパティをまとめて指定できる記法です。
- animation-name:アニメーション名。keyframesで指定するか既定のアニメーション名を指定。初期値はnone
- animation-duration:1回のアニメーションが完了するまでの時間。初期値は0s
- animation-timing-function:アニメーションの進行。初期値はease
- animation-delay:アニメーションを開始するまでの時間。初期値は0s
- animation-iteration-count:アニメーションを繰り返す数。初期値は1
- animation-direction:アニメーションの方向。初期値はnormal
- animation-fill-mode:アニメーションの実行の前後のスタイルを指定。初期値はnone
- animation-play-state: アニメーションが実行中か停止中かを指定。初期値はrunning
animationプロパティについて、詳しくは以下の記事も参考にしてください。
ここで、animation-durationとanimation-delayを利用することで、複数の要素のアニメーションを調整できます。シーケンシャルに動作させるには、前の要素のアニメーションが完了するまでの時間をanimation-delayに指定すると良いでしょう。
同期して動かす方法
同期して動かすには、animation-durationとanimation-delayを同じ値にすることになります。このようにアニメーションの構成を@keyframesで指定して、アニメーションのタイミングをanimationプロパティで個別にすると効率的でしょう。
animationの注意点
animationは要素の状態を変化させるため、周りの要素にも影響がでる可能性があります。
例えば要素の現在位置をmarginを使って指定した場合、隣接する要素の位置も変更されることになります。animationを使用する際は要素を絶対値(position:absolute)で指定する、display:flexを使うなどして、animationの影響範囲をコントロールできるようにしておきましょう。
実際に複数のanimationを動かしてみよう
今回のサンプルプログラムでは複数の要素をanimationで動かす方法について確認します。animationの内容は以下のサイトを参考にしています。
index.html
<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8" /> <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0" /> <title>Sample</title> <style> @keyframes bounce { 0% { color: #000; margin-top: 10px; height: 100px; } 50% { height: 150px; } 100% { color: #000; height: 100px; margin-top: 200px; } } .parent { display: flex; } .child { border: solid 2px black; width: 100px; height: 100px; border-radius: 50%; margin: 10px; } #div1 { background-color: pink; animation: bounce 2s ease-in 0s infinite alternate; } #div2 { background-color: lightgreen; animation: bounce 2s ease-in 1s infinite alternate; } #div3 { background-color: lightblue; animation: bounce 2s ease-in 2s infinite alternate; } </style> </head> <body> <div class="parent"> <div class="child" id="div1"></div> <div class="child" id="div2"></div> <div class="child" id="div3"></div> </div> </body> </html>
実行結果は以下のとおりです。複数の要素が連動してアニメーションすることが確認できます。設定値を変えて試してみましょう。
まとめ
今回の記事ではCSSで複数のanimationを操作する方法を学習しました。
監修してくれたメンター
太田和樹(おおたかずき)
ITベンチャー企業のPM兼エンジニア 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績:画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、ロボットアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント。著書「知識ゼロからの機械学習入門(技術評論社)」。 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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