簡単に作成できる!Unityでアニメーションを作る方法【初心者向け】
初心者向けにUnityでアニメーションを作る方法について解説。3DのSphereを実際にアニメーションで動かしながら方法を説明しているので、Unityを使ったことがない人でも理解できるでしょう。ゲーム開発をしたい人はぜひご覧ください。
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ゲームで演出をリッチにするためには、アニメーションを作成する技術が不可欠です。
アニメーションと聞くと何か敷居が高いものと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、Unityでは初心者の方でも簡単にアニメーションを作ることができます。
今回は、Unityでアニメーションを作る方法を解説していきます。
今回は3DのSphereをアニメーションで動かしていきたいと思います。
目次
そもそもUnityについてよく分からないという方は、Unityとは何なのかについて解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
田島メンター!!画面内のオブジェクトを動かす方法についてもっといろいろ知りたいです!
では今回は、オブジェクトにアニメーションを追加する手順を解説しよう。
アニメーションということは、オブジェクトに特定の動作をさせたりできるんですか?
そうだね。移動させたり色を変えたりいろいろできるよ。まずは簡単な座標の移動からやってみようか。
Unityのアニメーションシステム
Unityでは簡単にアニメーションを作成できます。
オブジェクトの位置、角度、大きさ、色など基礎的な値はものの1分ほどで設定できてしまいます。
アニメーションと聞くと、プレイステーション4のようなきれいな3Dモデルが自由自在に動いているものや、テレビで見るアニメのようなクオリティの高いものを想像するかもしれません。
そうした物を作るためには、Unity以外の力(Mayaや3DsMaxなどの3Dモデル、アニメーション編集ツール)が必要になってしまいます。
そこで今回は、Unityだけでできるアニメーションの例として、簡単な座標の変更を作ってみましょう。
まずは動かしたいオブジェクトにAnimationコンポーネントをアタッチします。
Animationコンポーネントは、Miscellaneous(その他)グループに含まれています。
次に、[Window]->[Animation]からアニメーションウィンドウを開きます。
アニメーションとアニメーターの違い
Animation と Animator の違いについて解説します。
Animation と Animatorというと、大きく2つあります。
- Animation コンポーネントと Animator コンポーネント
- Animation ウィンドウと Animator ウィンドウ
Animation コンポーネントと Animator コンポーネント
Animation コンポーネントは 過去の仕組みです。
新しいプロジェクトでは、Animator コンポーネントを利用する必要があります。
過去のAnimation コンポーネントを残している理由としては、後方互換性を確保する意味があります。
つまり、Animation コンポーネントを知らなくても良いということではありません。
Animation ウィンドウと Animator ウィンドウ
Animation ウィンドウ では、フローチャートに似たシステムを利用して、アニメーションクリップ全体の取り扱いが可能です。
Animator ウィンドウでは、アニメーターコントローラーアセットを作成・表示・修正できます。
アニメーションの作成を開始してみよう。Hierarchyで動かしたいオブジェクトを選択して、AnimationウィンドウのCreateボタンを押すんだ。
ファイルの保存ダイアログが表示されました。
アニメーションの名前をつける部分だね。普段は「Jump」や「Walk」などの名前を付けるけれど、今回はサンプルだから「Sample.anim」という名前で作成してみよう。
簡単なアニメーションを作成してみる
アニメーションを作成する準備ができました。
実際にアニメーションを作っていきましょう。
(画像はクリックで拡大表示されます。)
それではアニメーションを作っていこう。
Unityでは、キーフレームアニメーションとよばれる方法を採用していて、特定の時間におけるプロパティの値を設定することで、値の補間によってアニメーションを行うよ。
難しくてよくわからないです・・・
はじめはそうだね。実際に触ってみれば感覚がつかめるよ。
アニメーションの作成には、Animationウィンドウ左上の録画ボタンが便利です。
まずはこの録画ボタンを押してみましょう。
録画ボタンがONになっている状態でインスペクタからオブジェクトのパラメータを変更すると、入力フィールドが赤く変化します。
また、この際Animationウィンドウにはキーフレームが追加されています。
上記の操作で、0フレーム目にキーフレームが打たれました。
フレームの移動は、画像の部分をドラッグすることで行います。
今回は、30フレーム目に移動してみます。
30フレーム目でもオブジェクトの座標を変更してみます。
フレームを移動させることで、補間されていることを確認できます。
再生ボタンを押すことで、実際の速度でプレビューが行われます。
アニメーションの編集を終える際は、忘れずに次の2つの操作を行ってください。
・録画モードの停止
・フレームを0フレーム目に戻す
録画モードの停止やフレームを0フレーム目に戻す操作を行わないと、普通にオブジェクトの座標を変更したい場合でも、アニメーションのフレームとして保存されてしまいます。
録画モードのON/OFFは、Animationウィンドウ左上のアイコンで確認できます。
(時計アイコンになっていれば録画モードOFF)
アニメーションの再生
実行時にアニメーションを再生するには、作成したアニメーションをAnimationコンポーネントのAnimationプロパティに設定します。
また、アニメーションをループさせる場合は、Projectタブでアニメーションを選択し、InspectorタブでWrapModeを変更します。
今回はループさせるために「Loop」に設定してみます。
実行時にアニメーションが再生されます。
まとめ
今回はUnityで簡単なアニメーションを作成していきました。
今回は移動を行いましたが、他にも回転、拡大など様々な効果をつけることができます。
アニメーションをマスターすれば、今後のゲームの表現の幅が広がること間違いなしです。
ぜひとも理解を深めていくようにしましょう。
今回はY軸を指定したので上下に動いたけれど、例えばz軸の値で動かすとオブジェクトが手前と奥に移動するよ。
インスペクタで編集できる値は、どれもアニメーションさせることができるんですね。
座標の移動以外にも、オブジェクトの大きさを変更したりマテリアルを途中で変化したりと、様々な効果を加えることができるんだ。基本的な手順は今回と一緒なので、ぜひ練習してみよう。
いろいろ追加して試してみます。ありがとうございました!
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これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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