今さら聞けない!ゲーム開発で人気のUnityとは【初心者向け】
初心者向けにUnity(ユニティ)とはどんなものなのか詳しく解説しています。モバイルやブラウザゲームの開発でよく使用されているUnityですが、Unityでできることや人気の理由について分かりやすく紹介しています。ぜひご覧ください。
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ゲーム開発でよく利用されているUnity(ユニティ)について初心者向けに解説した記事です。
- Unityではどんなゲームが開発できるのか、Unityを使うメリットはどんなことがあるのか
- Unityを使う上で必要なもの
を紹介しています。
Unityとは聞いたことはあるけど、何だかよく分からないという方はぜひご覧ください。
目次
Unityとは
Unityとは、ユニティ・テクノロジーズが開発しているゲームエンジンのことです。
ゲームエンジンとは、ゲームを開発するためによく使用する機能を1つのツールにまとめたものです。
ゲームエンジンの中でもUnityは一番使用されており、全世界で100万人以上の開発者が使用しています。
最近では「ポケモンGO」に使用されたことでも有名になりました。
ゲームを作りたいけど方法がわからないという方は、まずUnityについて知りましょう。
Unityは無料から利用できるゲーム開発環境だよ。WindowsとMacの両方に対応しているんだ。
ゲームを作るっていうのは、かなり技術が要りそうですが……
もちろんある程度のプログラミング知識が必要になるところもあるけれど、視覚的な操作でもかなりのことができるんだ。実際にどのような特徴があるか見てみよう。
Unityでできること
Unityで主にできることを3つピックアップして解説します。
1. 様々なプラットフォームで動くゲームを開発できる!
従来のゲーム開発は、iOSで動かすためにはiOS向けの開発環境、Androidで動かすためにはAndroid向けの開発環境…といったようにそれぞれの準備が必要でした。
Unityはプラットフォームごとに必要だった開発環境を包括しています。
Unityで1つゲームを完成させれば、どのプラットフォームでもある程度の動作を約束してくれます。
我々にとって身近な iOS, Android, Mac, Windows にも対応しています。
また、Nintendo Switch、PlayStation、Xbox といった家庭用ゲーム機向けの開発も行えます。
使用する言語はC#と呼ばれる言語で、プラットフォームごとに変わることはありません。
2. 2Dゲーム, 3Dゲームどちらも作ることができる!
Unityは当初、主に3Dゲーム開発用のゲームエンジンでした。
現在は2Dゲームにも対応しており、スマートフォンに多くみられるカジュアルなゲーム開発も行うことができます。
3. 直感的にゲームを作ることができる!
従来のゲーム開発においては、何をするにもプログラミングを記述することが必須でした。
例えばゲーム画面に3Dモデルを表示するためには、以下の処理が必要です。
- プログラミングで3Dモデルをゲームに読み込む
- プログラミングで3Dモデルを画面に描画する
そのため、デザイナーなどのプログラマーではない人間が、ゲーム画面上の何かを変更したいと思っても、プログラマーに依頼する必要がありました。
しかしUnityは、ゲーム画面に3Dモデルを表示するために、ゲーム画面上に3Dモデルをドラッグ&ドロップする、という操作で済みます。
マウス操作で直感的に3Dモデルを配置することができるのです。
もちろん配置した3Dモデルを動かす、となるとプログラミング能力が必要です。
ですが、従来のゲーム開発に比べると大変直感的な操作で結果を得られます。
操作も直感的で、初心者に優しそうですね。私でもできるかな。
それでもゲームを作るためにはイラスト、モデル、音楽といったいろいろな素材が必要なんだ。UnityにはAssetStore(アセットストア)といって、素材を購入する場所も提供されているよ。
Unityを使うメリット
ゲーム開発に欠かせないAssetStore
Unityがゲーム開発をしやすくしてくれることは間違いないですが、人によっては3Dモデルを作ることができないことがあります。
また、3Dモデルは作ることができても音楽が作れない、といったこともありますし、その逆もあります。
全部できても、全部自分で作っていては時間がかかりすぎる、といった問題もあります。
しかし、Unityにはそういった3Dモデルなどのゲームデータを購入できる場所が提供されています。
それが AssetStore(アセットストア)です。
3Dモデル(人型、ロボット、クリーチャー)やキャラクターのイラスト、アイコン画像、他にも音楽やエフェクト、さらにはプログラム処理までAssetStoreには存在します。
有料販売だけでなく、無料配布されているものも多数存在します。
Unityでゲーム開発を行うなら、ぜひ有効活用していきたいです。
Unityは無料で開始できる
これほど便利なUnityだと料金が心配になりますが、個人ならUnityを無料で使用できます。(ただし過去 12 か月の収益や調達した資金が 10 万米ドルを下回る方が対象)
無料のUnityプランはPersonalと名付けられています。
その他に有料のPlus, Pro, Enterpriseが存在しますが、初心者の方がゲーム開発を始めるにあたってはPersonalプランで十分です。
Unityを使う上で必要なもの
Unityを使う上で必要な物は基本的にパソコンのみです。
Mac、Windowsどちらでも対応していますが、iOSのゲームを作る際は、Mac専用の機能と連携する必要があるのでMacを使用します。
同様にAndroidのゲームを作る際は、Windowsを使用します。
あまりに古いパソコンだと対応していない可能性もあるので Unityのホームページを確認するようにしましょう。
Unityの学習方法
Unityをより深く学びたい人向けに、Unityの学習サイトと書籍をいくつか紹介していきます。
学習スタイルは、人それぞれ好みがあると思うので、自分の生活に合わせて選んでみてください。
学習サイト紹介
ドットインストール
3分程度の動画を流し見するだけでUnityに詳しくなれる無料の学習サイトです。
ドットインストールを使ってみたをご覧になってください。
コガネブログ
コガネブログ 【Unity 入門】【チュートリアル】玉転がしゲームを作る
Unityで玉転がしゲームを作る英語のチュートリアルがあるのですが、それを日本語に翻訳してくれているサイトです。
チュートリアル以外にもUnityについて便利な記事がいくつかあります。
参考にしてみてください。
書籍紹介
UnityではじめるC#基礎編
いたのくまんぼう、というUnityで個人ゲーム制作をされている方が監修された本です。
簡単な脱出ゲームとパズルゲームを作ることができます。
Unityの寺子屋 定番スマホゲーム開発入門
こちらも同じく、いたのくまんぼう氏が監修された本です。
先ほどのものよりもいくらか高度な内容ですが、定番の「放置ゲーム」や「横スクロールアクション」などを制作できます。
Unityではじめる2Dゲーム作り
Unityで使える豊富なソースコードが載っている2Dゲーム制作のバイブルです。
対応バージョンが以前のものであるのでいくらか修正して読んでいく必要があります。
まとめ
今回はUnityについての基礎知識を紹介しました。
Unityは現在でも非常に高性能のゲームエンジンですが、今後もどんどん成長していくゲームエンジンです。
ゲーム開発の際はUnityの使用を検討してみてはいかがでしょうか。
執筆してくれたメンター
mentor-s
専門学校卒業後、4年間ゲーム開発会社でプログラマーを担当。 現在は講師兼個人ゲーム開発者。 ゲーム開発ではプログラミングだけでなく、画像・音楽・モデリングなどすべて行う。 |
Unityは専用のアカウントを作成すれば、誰でもすぐ利用することができるよ。
見た感じかなりたくさんの機能があって、覚えるのも大変そうですね。
詳細までしっかりと解説されたマニュアルが公式で公開されているので、分からないところがあったらそこで調べることができるよ。また、最新バージョンの情報なども更新されるのでこまめにチェックしておこう。
なるほど、分かりました。ありがとうございます!
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