icon
icon

UnityでiPhoneアプリ(iOS)向けにビルドする方法【初心者向け】

Unityで開発したゲームをiPhone(iOS)アプリ向けに【ビルドする方法】を初心者向けに解説した記事です。ただ開発しただけでは、iPhoneアプリとしてリリースできませんので、一連の流れを覚えるようにしましょう。

テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日  調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名  調査手法:インターネット調査

今回は初心者の方を対象に、iPhoneアプリ向けにビルドする方法を紹介します。

Unityで開発したゲームをビルドすることで、iPhone(iOS)アプリとして公開できます。

実務でも、Unityを利用したiPhoneアプリ開発でビルドするので、ぜひ学習してみてください。

 

目次

 

そもそもUnityについてよく分からないという方は、Unityとは何なのかについて解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

田島悠介

今回はiOS向けにビルドする方法を練習するよ。

大石ゆかり

田島メンター!!iOSにビルドするときはどの機能を使うんですか〜?

田島悠介

最初の手順はAndroidのときと同じく「Build Settings」から始まるよ。その後、Xcodeで動作確認などを行うんだ。さっそくやってみよう。

大石ゆかり

分かりました!

 

事前準備

まずはUnityで開発したゲームのファイルの準備が必要です。

今回は、このような迷路ゲームを例にして紹介します。

iPhone用にJoyStickも用意しています。

UnityScreenSnapz0012

また、iPhoneアプリにビルドする場合は、AppleのiOSデベロッパープログラムに登録している必要があります。

有料ですが、必ず登録するようにしましょう。

AppleのiOSデベロッパープログラムに登録完了してから、実際の作業を行います。

 

Unity側での作業

ここでは、Unity側の作業を解説します。

 

ビルドターゲットの変更

まずUnityのビルドターゲットを変更する必要があります。

[File]→[Build Settings…]を選択して画面を表示させます。

UnityScreenSnapz0022

 

現在のシーンを追加

「Scenes in Build」に何も表示されていない場合は、「Add Current」ボタンをクリックして、現在のシーンを追加します。

他にも必要なシーンがあれば随時追加してください。

「Scenes in Build」にMaze.unityのようになにか表示されていれば、「Platform」の欄にiOSが表示されます。

「iOS」を選択して「Switch Platform」をクリックしてください。

この処理には多少時間がかかりますが、完了するとiOSの横にUnityのアイコンが表示されます。

UnityScreenSnapz0031

 

Player Settingsの設定

Player Settingsを設定します。

Build Settings画面の「Player Settings…」ボタンをクリックして、Inspectorビューに情報を表示させます。

UnityScreenSnapz0041

 

画面の向き設定

「Resolution and Presentation」を選択して、iPhoneでの画面の向きを決めます。

今回はLandscape Leftを選択してみます。

縦画面ゲームの場合はPortlaitで良いです。

その他の項目はデフォルトのままで問題ありません。

「Icon」や「Splash Image」で、アイコンなどの設定が可能です。

UnityScreenSnapz005

 

その他の設定

まず最初に設定するのが「Bundle Identifier」です。

この内容は、iOS Developer PortalのIdentifiersで設定するApp ID及びBundle IDと一致している必要があります。

したがって、先にiOS Developer PortalでApp IDの設定をしてください。

また、ゲームの途中でHomeボタンが押された場合は、ゲームは即時に終了せずにバックグラウンドで待機状態になります。

そのため、ゲームをしようと思ってアイコンをタップして起動すると、先ほどの続きからになってしまいます。

これを避けるには「Exit on Suspend」にチェックを入れます。

もちろん、マルチタスキング環境でバックグラウンドで待機させたい場合にはチェックを入れないでください。

UnityScreenSnapz0061

 

Optimization

Other Settingsの下段にあるOptimizationです。

Optimizationの「SDK Version」は、最初に「Simulator SDK」にしてください。

こう設定しないとシミュレーターで動作させることができません。

UnityScreenSnapz0061-1

 

Build Settings画面に戻る

ここで再びBuild Settings画面に戻り、「Build」ボタンをクリックします。

プロジェクトの保存先と名称を指定するダイアログが表示されますので、設定して保存してください。

UnityScreenSnapz008

 

Build処理には少々時間がかかります。

Build処理が完了するとプログレスバーが消えて、指定した場所にXcodeのプロジェクトフォルダが作成されます。

プロジェクトフォルダの中にある拡張子が「.xcodeproj」のファイルがXcodeのプロジェクトファイルです。

これでUnity側での作業は完了です。

FinderScreenSnapz001

 

田島悠介

エラーが出る場合はPlayer Settingsの各項目などを確認しよう。また、この手順には少し時間がかかるよ。

大石ゆかり

ビルドが完了して、何だかたくさんファイルの入ったフォルダが作成されましたね。

田島悠介

次はXcodeでの作業になるよ。作成されたフォルダの中から拡張子「.xcodeproj」のファイルを開いてみよう。

 

[PR] Unityを使ったゲーム開発で挫折しない学習方法を動画で公開中

Xcodeで確認

ここでは、Xcodeの作業を解説します。

 

Xcodeの起動

プロジェクトフォルダに保存した「.xcodeproj」のファイルをダブルクリックしてXcodeを起動してください。

FinderScreenSnapz001

 

ターゲットシミュレーター指定

ここで、ターゲットとなるシミュレーターを選択します。

特に大事なのは、3.5-inchと4-inchで確認することです。

なぜなら、App Storeへ提出するには、両方の画面のスクリーンショットが必要だからです。

XcodeScreenSnapz002

 

Xcodeのシミュレーター起動

ターゲットを設定したら、「cmd+R」のXcodeのショートカットで実行してみてください。

これでXcodeのシミュレーターが起動します。

JoyStickもマウスで動かせますので、動作確認を行ってください。

シミュレーター

 

実機での確認

最後に実機で確認を行います。

再びUnityに戻り、Player SettingsでSDK VersionをDevice SDKに変更してBuildします。

この時、シミュレーター用にビルドしたのとは違う名前で保存してください。

保存が終わったら、実機用のビルドをXcodeで開き、ターゲットとして実機を選択してください。

XcodeScreenSnapz003

 

ターゲットの設定が終わったら、先ほどと同じく「cmd+R」で実行して実機で動作確認を行ってください。

 

まとめ

今回は、UnityでiPhoneアプリをビルドする方法を解説しました。

最初に、AppleのiOSデベロッパープログラムに登録しておくことが重要でした。

Unity側でBuildしたら、Xcode側で確認する必要がありました。

Unityについては、今さら聞けない!ゲーム開発で人気のUnity を参考にしてみてください。

今回の記事で利用したJoyStickの設定は、Joystick(ジョイスティック)を追加する方法を参考にしてみてください。

Unity内でアイコンの設定をしましたが、XcodeでiPhoneアプリのアイコン画像を変える方法を参考にしてみてください。

iPhoneのシミュレーターを操作するには、XcodeでiPhoneアプリのシミュレーターを使う方法を参考にしてみてください。

Xcodeを利用する際、Xcodeのショートカットキー10選 を参考にしていただくと操作がスムーズです。

Androidアプリもリリースしたい場合は、Unityで作成したゲームをAndroidアプリ向けにビルドする方法の記事もあわせてご覧ください。

 

田島悠介

以上でiOSへのビルドは完了だよ。

大石ゆかり

Androidのときとは少し手順が違うんですね。

田島悠介

これもバージョンによって細かい部分が変わってくるので、常に最新の情報を見ておこう。Unityをインストールしたら、まずこのビルドの手順を確認しておくといいかもしれないね。

大石ゆかり

そうですね。ありがとうございます!

 

Unityを学習中の方へ

これで解説は終了です、お疲れさまでした。

  • つまずかず「効率的に」学びたい
  • 副業や転職後の「現場で使える」知識やスキルを身につけたい

Unityを学習していて、このように思ったことはありませんか?

テックアカデミーでは、第一線で活躍する「プロのエンジニア」が教えているので、効率的に実践的なスキルを完全オンラインでしっかり習得できます。

合格率10%の選考を通過した、選ばれたエンジニアの手厚いサポートを受けながら、はじめてでもUnityでオリジナルゲームの制作ができるようになります。

まずは一度、無料体験で学習の悩みや今後のキャリアについて話してみて、「現役エンジニアから教わること」を実感してみてください。

時間がない方、深く知ってから体験してみたい方は、今スグ見られる説明動画から先に視聴することをおすすめします!