PHPのメンバ変数について現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPHPのメンバ変数について現役エンジニアが解説しています。メンバ変数とはクラスの中に定義するそのクラス固有の変数のことです。プロパティ・属性・フィールドと呼ぶこともあります。メンバ変数の書き方やアクセス修正子とアクセス権について解説します。
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今回は、PHPのメンバ変数について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
PHPについてそもそもよく分からないという方は、PHPとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、PHP/Laravel講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、PHPに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
PHPのメンバ変数について詳しく説明していくね!
お願いします!
この記事では、PHPでのメンバ変数の定義方法や使用法について解説した記事です。
まだPHPの開発に慣れていないという方でも理解できる内容となっています。
目次
メンバ変数とは
メンバ変数とはクラスの中に定義するそのクラス固有の変数のことです。「プロパティ」や「属性」、「フィールド」といった呼び方をされることもあります。
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様々なメンバ変数の定義方法と使い方
ここでは、メンバ変数の基本的な定義方法とアクセス修飾子による定義方法の違いについて解説します。
メンバ変数にはpublic、protected、privateの3種類のアクセス修飾子を使い分けることでメンバ変数ごとにアクセス権を変えることができます。
まずは、メンバ変数の基本となる定義方法について見ていきましょう。
定義方法:
class クラス名 { public メンバ変数名; }
メンバ変数は、クラス固有の変数なので、まずはクラスを定義します。その後クラス内の一番上(コンストラクタやメソッドより上)にメンバ変数を定義します。
定義する際は、上記3種類のうちどれかのアクセス修飾子 + 任意のメンバ変数名で定義します。
アクセス修飾子とアクセス権
ここでは、メンバ変数を定義する際に使用する3種類のアクセス修飾子と、そのアクセス権について解説します。
public:
アクセス修飾子の1つpublicで定義されたメンバ変数は、どこからでもアクセス可能です。
そのクラスのインスタンスを生成し、使用することで、そのインスタンス内にセットされたメンバ変数の値を使用することができます。
protected:
アクセス修飾子の1つprotectedで定義されたメンバ変数は、そのクラス自身、そのクラスを継承したクラスと親クラスからのみアクセスできます。
private:
アクセス修飾子の1つprivateで定義されたメンバ変数は、定義したクラス内でしか使用できません。
privateで定義されたメンバ変数にアクセスする際は、セッターメソッドやゲッターメソッドを通して値の設定や値の取得を行います。
実際に書いてみよう
それでは、実際にメンバ変数を定義する例を見ていきましょう。
サンプルコード(public):
<?php class Furits { public $name = "apple"; protected $color = "red"; private $production; public function setProduction(string $prodauction) { $this->procuction = $prodauction; } public function getProduction() :string { return $this->procuction; } } // クラスFruitsをインスタンス化 $fruits = new Furits(); // publicで定義したメンバ変数の値を出力 echo $fruits->name; ?>
実行結果:
apple
上記の例では、クラスFruitsに定義したメンバ変数$nameの値を出力しています。
publicで定義したメンバ変数には、インスタンス化を行うことでアクセスできることが実行結果から確認できると思います。
サンプルコード(protected):
<?php class Furits { public $name = "apple"; protected $color = "red"; private $production; public function setProduction(string $prodauction) { $this->procuction = $prodauction; } public function getProduction() :string { return $this->procuction; } } // クラスFruitsをインスタンス化 $fruits = new Furits(); // protectedで定義したメンバ変数の値を出力 echo $fruits->color; ?>
実行結果:
PHP Fatal error: Uncaught Error: Cannot access protected property Furits::$color in /workspace/Main.php:20
上記では、protectedで定義したメンバ変数の値を出力しようとしています。
このように、protectedで定義したメンバ変数は、その定義したクラスと継承したクラスの中でしかアクセスできないので、上記のようなエラーが出力されます。privateも同じくアクセスエラーとなります。
サンプルコード(private):
<?php class Furits { public $name = "apple"; protected $color = "red"; private $production; public function setProduction(string $prodauction) { $this->procuction = $prodauction; } public function getProduction() :string { return $this->procuction; } } // クラスFruitsをインスタンス化 $fruits = new Furits(); // privateで定義したメンバ変数に値をセット $fruits->setProduction("japan"); // privateで定義したメンバ変数の値を出力 echo $fruits->getProduction(); ?>
実行結果:
japan
上記の例では、privateで定義したメンバ変数にセッター/ゲッターと呼ばれるアクセサーメソッドを通して、値を設定し、値を取得しています。
privateで定義したメンバ変数には、アクセサーメソッドを通してアクセスしましょう。
まとめ
以上、PHPでのメンバ変数の定義方法とその使用方法についてご紹介しました。
メンバ変数の定義や使用方法は、クラスを使用したオブジェクト指向の開発では、欠かせないものなので必ず習得しましょう。
筆者プロフィール
平野大輝(ひらのだいき)
スキル:PHP・Java・JavaScriptを用いて様々なアプリを開発するWebエンジニア。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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