PHPでmbstringを設定して日本語環境に対応する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

今回は、PHPでmbstringを設定して日本語環境に対応する方法について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

 

PHPについてそもそもよく分からないという方は、PHPとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、PHP/Laravel講座の内容をもとに紹介しています。

 

 
この記事は、PHPで開発する際、日本語環境に対応する設定について記載しています。

この記事に記載されていることを行うにあたっては、PHPのインストールやWebサーバー設定など、PHPを実行する環境をあらかじめ用意しておく必要があります。
 

目次

• mbstringとは
• mbstringの設定方法
• 実際に設定を反映させてみよう
• まとめ

 

mbstringとは

PHPのmbstringとは、PHPでマルチバイト文字を使用できるようにする、PHPの拡張モジュールのことです。

マルチバイト文字とはひらがなや漢字など、2バイト以上で表現される文字のことで、mbstringの設定を行うことで、PHP内で日本語文字を扱えるようになります。
 

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mbstringの設定方法

まずは、php.iniファイルを開き、「php_mbstring.dll」を有効化します。

「php_mbstring.dll」を有効化すると、mbstringの機能が有効化されます。

php.iniファイルを開いたら、「extension=mbstring」の文字列を検索します。「extension=mbstring」の前に「;」がついているので、削除します。この状態で保存すると、「php_mbstring.dll」を有効化されます。

次にmbstringの設定を行います。

php.iniで「mbstring.internal_encoding」を検索します。mbstring.internal_encoding = 文字コード で設定することで、マルチバイト文字列関数でエンコードを行う際にここで設定された文字コードがデフォルト文字コードとなります。

下記の例では、文字コードを「UTF-8」に指定しています。

php.iniで「mbstring.language」を検索します。mbstring.language = 言語 で設定することで、mbstringで使用するデフォルトの言語を指定します。

下記の例では、デフォルトに「Japanese」を設定することで日本語に設定しています。

php.iniで「mbstring.detect_order」を検索します。mbstring.detect_order = 文字コード で設定することで、文字コードの自動判別を行う時にどの文字コードから順に確認していくのかを指定します。

最後にphp.iniファイルを保存し、設定は完了です。
 

実際に設定を反映させてみよう

それでは、php.iniに設定したmbstringの情報を実行環境に反映させましょう。実行するWebサーバー(apache等)を再起動します。

次にWebサーバーのドキュメントルートに「phpinfo()」を記載したPHPファイルを配置します。

そして、ブラウザで http://localhost:8080 のURL(ローカルでWebサーバーにapacheを使用した場合)で開くと、先程設定した、mbstringの設定情報が反映されているか確認できます。

 

まとめ

以上、mbstringを設定して日本語環境に対応する方法についてご紹介しました。

日本語で開発を行うような場合は、mbstringの設定が必要になることもあると思うので、この記事などを参考に設定してみてください。
 

筆者プロフィール

平野大輝（ひらのだいき） スキル：PHP・Java・JavaScriptを用いて様々なアプリを開発するWebエンジニア。

 

 

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