SQLの管理に役立つ!phpMyAdminの使い方【初心者向け】
PHPで開発を行う際に便利なphpMyAdminの使い方を解説しています。ブラウザ上でMySQLの管理ができ、テーブルの作成、データやカラムの追加、データの検索などを手軽に行えます。初心者でも簡単に扱えるツールなので、ぜひ覚えておきましょう。
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phpMyAdminの使い方について、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
MySQLの操作や管理を行うツールで初心者にも扱いやすく非常に便利です。
ターミナルやコマンドプロンプトでSQLを書けなくても手軽に操作できるので、ぜひ使い方を覚えておきましょう。
PHPの言語を使っている人は一度使ってみてください。
目次
- phpMyAdminとは
- phpMyAdminのインストール方法
- phpMyAdminの操作
- データベースの作成方法
- テーブルの作成方法
- 「カラム」と「データ型」とは
- レコードの追加方法
- データの検索方法
- まとめ
- PHPを学習中の方へ
そもそもPHPについてよく分からないという方は、PHPとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
田島メンター!PHPの勉強をしていたら最初の方にphpMyAdminっていうツールが出てきたんですが、これは何ですか〜?
SQLって知ってる?
・・・いや、分からないです。。
サイトに会員登録したりするとデータベースっていうところに情報が登録されるんだけど、phpMyAdminではそのデータの中身を確認したり、そもそもデータの登録もできるツールなんだ!
普通、データの登録や更新はSQL文を書くんだけど、分からない人はツールを使ってできますよっていうイメージかな。
なるほど〜!じゃあ結構便利なツールというわけですね!
そうそう!詳しく使い方を見ていくから、実際に触りながら確認してみてね♪
phpMyAdminとは
MySQLを扱う時に、テーブルを作成したりデータが入っているかを確認します。
そのときに都度都度ターミナルを立ち上げてMySQLにログインし、SQL文を書くことは慣れないと不便に感じます。
それを解消してくれるのが「phpMyAdmin」です。
phpMyAdminは、ブラウザ上でMySQLの操作を行うことができます。
SQL文を実行できますし、データベースやテーブルの作成やデータの表示、挿入など大抵の操作はグラフィカルに操作できます。
また、様々なデータ形式のデータを一括インポートできたり、入っているデータを様々な形式でエクスポートできたりするため、直感的に用途に応じた操作を行えます。
使い方は、WebサーバやPHP、MySQLが設置されているサーバにphpMyAdminを設置することで利用できます。
phpMyAdminのインストール方法
ここではphpMyAdminのインストール方法について解説します。
phpMyAdminは、主にWebサーバで利用されます。
Webサーバというのは、LinuxというOSを利用することが一般的です。
LinuxというOSにもいくつか種類がありますが、UbuntuというOSのシェアが高いです。
今回は、Ubuntuを利用したphpMyAdminのインストール方法を解説します。
UbuntuへphpMyAdminをインストールする
phpMyAdminのインストールコマンド
sudo apt update
sudo apt install phpmyadmin php-mbstring php-zip php-gd php-json php-curl
sudo phpenmod mbstring
sudo systemctl restart apache2
phpMyAdminのインストールコマンド解説
sudo apt updateでは、Ubuntuのソフトウェア管理システムを更新しています。
sudo apt install phpmyadmin php-mbstring php-zip php-gd php-json php-curlでは、phpMyAdmin及び関連ソフトウェアをインストールしています。
sudo phpenmod mbstringでは、ApacheというWebサーバを利用している場合に、ApacheとPHPをphpMyAdminで動作させるために必要な、mbstringPHP拡張モジュールを明示的に有効化しています。
sudo systemctl restart apache2では、Apacheを再起動しています。
Windowsの場合
WindowsPCでphpMyAdminを利用する場合は、必要なWebサーバなども含め、すべての環境を一括でインストール可能なXAMPPというソフトウェアを利用します。
XAMPPをインストールするを参考にしてみてください。
Macの場合
Macを利用する場合、必要なWebサーバなども含め、すべての環境を一括でインストール可能なMAMPというソフトウェアを利用します。
MAMPのインストール方法を参考にしてみてください。
phpMyAdminにログイン
一般的には、サーバのドメインかIPアドレスで指定したURLに、phpmyadminを指定したURLでphpMyAdminのページにアクセス可能です。
https://サーバのドメインかIPアドレス/phpmyadmin
アクセスしたらログイン画面が表示されます。
作成済みのユーザーでログイン可能です。
特にphpMyAdmin用ユーザーを作成していない場合は、MySQLをインストールした時に作成されたrootユーザーを利用してログイン可能です。
ただし、セキュリティを高めるため、実務で利用する際はrootユーザーは利用せず、別途MySQL用ユーザーを作成したほうが良いです。
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phpMyAdminの操作
phpMyAdminを利用して、MySQLなどのデータベースの操作を行うことが可能です。
今回解説する操作一覧を紹介します。
データベースの作成方法
phpMyAdminでは、データベースの追加操作が可能です。
データベースというのは、Excelでいうところのファイルのようなものです。
1つのデータベースに、1つのWebサービスのデータをまとめていれることが一般的です。
もし、Webサービス自体が大きい場合は、データベースを分けたり、データベースサーバ自体を分けることで負荷分散を行います。
テーブルの作成方法
テーブルというのは、Excelでいうところのシートのようなものです。
テーブルには、一定のまとまりのあるデータを格納します。
例えば、ユーザーデータです。
ユーザーデータとは、Webサービスでログインするユーザーに関するデータを意味します。
レコードの追加方法
レコードとは、Excelでいうところの行のデータです。
行のデータは、Excelのシートを開いた時に表示される表の横向きの項目を意味します。
レコードを追加するということは、ユーザーデータでいえば、実際に新規ユーザーの情報を追加することを意味します。
データの検索方法
データの検索というのは、データベース内のデータを検索することを意味します。
データの検索は、データベースを利用する上で基本であり、常に利用する機能です。
データベースの作成方法
ここでは、blogというデータベースを作成する方法を解説します。
まず、phpMyAdminのトップページに表示されているデータベースタブをクリックします。
次に、データベースを作成するというフォームでblogを入力します。
最後に作成ボタンをクリックすると、blogデータベースが作成されます。
テーブルの作成方法
すでに「blog」というデータベースが作られている前提で「blog」に「user_list」というテーブルを作成します。
「user_list」には、ユーザーIDとユーザー名の2つのデータを入れることにします。
phpMyAdminにログインして、「blog」を選択し、テーブルを作成の画面で名前に「user_list」、カラム数に「2」を入力して実行ボタンを押します。
次の画面では、テーブルのカラムのデータ型などを定義します。
(カラムやデータ型については次章で詳細に説明します。)
ユーザー名のカラムに「user_id」、データ型を「INT」と入力します。
次の行のユーザー名のカラムの名前には「user_name」、データ型には「CHAR」、長さ/値に「20」を入力して実行ボタンを押します。
構造タブをクリックして、「user_list」が表示されていればテーブルの作成は成功です。
「カラム」と「データ型」とは
前章で出てきた「カラム」と「データ型」についてご説明します。
カラムは「ユーザーID」や「ユーザー名」といったテーブルの項目のことを指します。
MySQLやPostgreSQLなどのRDB(リレーショナルデータベース)は、「何のデータをいれるか」を明確にするために、テーブルを作成するときには「カラム」を定義する必要があります。
また、例えばユーザーIDにいれるのは「数値」であったり、ユーザー名にいれるのは「文字列」など、各カラムにいれるデータの「型」を定義する必要があります。
これが「データ型」です。
データ型にはたくさんの種類があり、また用途に応じて利用するデータ型を決める必要があるため、ここでは一覧を提示するだけにします。
整数型
TINYINT型、SMALLINT型、 SMALLINT型、INT型、BIGINT型
浮動小数点型
FLOAT型、DOUBLE型
日付型・時刻型
DATE型、DATETIME型、TIMESTAMP型、TIME型、YEAR型
文字列型
CHAR型、VARCHAR型
TEXT型
TINYTEXT型、TEXT型、MEDIUMTEXT型、LONGTEXT型
バイナリ型
TINYBLOB型、BLOB型、MEDIUMBLOB型、LONGBLOB型、BINARY型、VARBINARY型
ENUM型
ENUM型
SET型
SET型
レコードの追加方法
テーブルを作成したので、次にテーブルにデータを挿入してみます。
phpMyAdminの機能で挿入できますが、ここではSQL文を実行してデータの挿入を行います。
最初に、SQLタブを開いて、SQL実行画面に移りましょう。
次に、INSERT文を書いて実行します。
一から自分で書くこともできますが、phpMyAdminのINSERTボタンを押すことで、INSERT文のフォーマットを記述してくれます。
INSERTボタンを押して、挿入したいユーザーIDとユーザー名のデータを入力し、実行ボタンを押してデータを挿入します。
「1行挿入しました。」のメッセージが表示されれば成功です。
データの検索方法
前章で、データを挿入したのでデータを表示してみましょう。
実のところ、表示タブを開くとデータを見ることができますが、本章でもあえてSQL文を書いて表示してみます。
改めて、SQLタブを開きましょう。
開いた後、「SELECT *」ボタンを押してSELECT文のフォーマットを表示し、実行ボタンをSQL文を実行します。
画面が遷移して、先程入力したユーザーIDが「1」、ユーザー名が「user01」と表示されれば成功です。
まとめ
以上で、phpMyAdminの簡単な使い方の紹介を終わります。
いかがだったでしょうか。
今までターミナルでMySQLを扱っていた方からすれば、非常に使い勝手の良いツールに感じるでしょう。
ツールとして扱う以上、phpMyAdminの脆弱性などが見つかることもあるため、最新版を使うなど運用する必要がありますが、MySQLを手軽に扱えるところはとても便利だと思います。
特に難しい知識もいらないですね〜!
そうだね!操作に慣れれば登録とか削除、検索も手軽に行えるのが特徴だよ!
検索もいろいろしてみてSQL文も覚えてみようと思います!
PHPを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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