PythonでbitFlyer APIを利用する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPythonでbitFlyer APIを利用する方法について現役エンジニアが解説しています。bitFlierとは仮想通貨の取引所サービスです。提供されているAPIを元に取引の自動化や仮想通貨のデータ取得を行うシステムを自作することもできます。APIを使って板情報を表示させてみましょう。
テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日 調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名 調査手法:インターネット調査
PythonでbitFlyer APIを利用する方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Pythonに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
PythonでbitFlyer APIを利用する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
目次
bitFlyerとは
bitFlierは仮想通貨の取引所サービスです。
2014年に設立したbitFlyer社が運営しているサービスです。無料で口座を解説することができて、登録後も年会費は一切かかりません。登録手続きには書類がなくすべてWeb上で完結します。そして、取引は100円から始められるので、仮想通貨取引をちょっと試したいときにぴったりな取引所です。
そして、今回の本題であるAPIが提供されているので、取引の自動化や仮想通貨のデータ取得を行うシステムを自作することもできます。
bitFlyer APIでできる事
先程述べたようにbitFlyerにはAPIが提供されており、API関連では4種類のAPIが提供されています。
bitFlier Lightning
こちらは開発者向けにレート情報を取得したり自動取引などをできる様々なAPIが提供されています。個人で使う分にはこちらのAPIでbitFlyerで提供されているサービスを使っていただけます。APIには認証のいらないものと認証の必要があるものがあります。
https://lightning.bitflyer.com/docs?lang=ja
bitFlier Lightning API Playground
こちらは先程のbitFlyer LightningのAPIをブラウザ上で試していただけるサービスです。プログラムやコマンドを実行する前に試したいときに使えるサービスです。認証がいらないAPIはすぐに実行できますが、認証がいるものはAPIキーの用意が必要になります。(APIキーの取得方法はこのあと紹介します)
https://lightning.bitflyer.com/docs/playground?lang=ja#GETv1%2Fgetmarkets/javascript
chainFlyer API
仮想通貨のベースになるブロックチェーンの取引の流れを見るためのAPIです。ブロック、トランザクション、アドレスを取得することができます。さらにchainFlyerのサービスを見るとマイニングの様子をリアルタイムで見ることができるため非常に面白いサービスです。
https://chainflyer.bitflyer.com/API/docs?lang=ja
Echo API
Echoは法人向けにビットコインの送付を行うためのサービスです。これを使えば自社のサービスでポイント交換発注を行った際にビットコインを自動送付するシステムになっています。このシステムを開発する際に使うAPIがEcho APIです。このAPIを使うにはbitFlyerの法人アカウントを作成する必要があります。
https://bitflyer.com/ja-jp/corporate/echo
bitFlyer APIを利用する方法
実際にAPIを利用する方法を紹介します。先程いくつかAPIを紹介しましたが、今回は1つ目に紹介したbitFlyer lightningに絞って紹介します。
先程述べたようにこちらのAPIは認証のいらないPublic APIと認証が必要なPrivate APIの2種類が存在します。Public APIは認証がいらないので、bitFlyerのアカウントを持ってなくてもすぐお使いいただけます。
一方Pribate APIについては、認証のためのAPI key, API secretが必要になります。bitFlyerのアカウントを作成したら、開発者ページを開き、左側のメニューからAPIを選択して、API keyとAPI secretを作成します(作成は無料です)。
実際に書いてみよう
それでは、実際にPythonでAPIを使ってみましょう。
bitFlyer lightning APIをPythonで使う場合、pipでインストールできる Pythonラッパーライブラリがあるので今回はこれを使っていきたいと思います。以下のコマンドでインストールします。
pip install bitflyer
インストールを終えたらBTC/JPYの板情報(どの値段で売買注文が出ているかをまとめた情報)を取得し、CSV 書き出すコードを動かしてみます。Public APIを使用しているので、ライブラリをインストールすればすぐにお使いいただけます。JSONからCSVに変換するためにpandasを使用するので、まだインストールしていない場合は、以下のコマンドを実行しpandasをインストールします。
pip install pandas
インストールを終えたら、以下のコードを任意のディレクトリに保存します。
from bitflyer import public import pandas as pd import json board = public.Public().getboard() print(json.dumps(board, sort_keys=True, indent=4)) bids = json.dumps(board['bids']) df = pd.read_json(bids) df.to_csv('bids.csv', encoding='utf-8')
サンプルを実行すると、以下のように版情報がCSVで出力されます。
まとめ
今回はbitFlyerのAPIをPythonで動かしてみました。
Pythonであれば専用のライブラリを使って簡単にAPIを操作することができるため、今回のようなマーケットの情報を仕入れることもできますし、今回は紹介しませんでしたが、Private APIを使えば仮想通貨の自動取引システムも簡単に作ることができるので、気になった方はぜひお試しください。
監修してくれたメンター
メンター三浦
モバイルゲームを運用している会社のエンジニアをしています。趣味でWEB開発やクラウドコンピューティングもやっており、ソフトもハードもなんでもやります。 TechAcademyジュニアではPythonロボティクスコースを担当しています。好きな言語はPython, Node.js。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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