JavaScriptの即時関数をアローを使って記述する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaScriptの即時関数をアローを使って記述する方法について現役エンジニアが解説しています。即時関数とは関数を定義した直後に実行する関数です。初期化処理など、一度しか実行しない処理などに使います。アローを使って記述する方法や使い方について解説します。
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JavaScriptの即時関数をアローを使って記述する方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使って初心者向けに解説します。
そもそもJavaScriptについてよく分からないという方は、JavaScriptとは何なのかについて解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプJavaScript/jQuery講座の内容をもとにしています。
今回は、JavaScriptに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
JavaScriptの即時関数をアローを使って記述する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
目次
即時関数とは
即時関数とは、関数を定義した直後に実行する関数です。通常、初期化処理など、一度しか実行しない処理などを関数内に閉じたいときに使います。
関数として定義することで、変数のスコープが関数内に閉じられ、グローバル変数の衝突を避けることができます。
通常関数・アロー関数との違い
通常関数とアロー関数を使った場合の違いはthisキーワードが異なります。
通常関数の場合、thisは呼び出しに使われたオブジェクトが束縛されますが、アロー関数は、関数を定義した時点でのthisと同じものが束縛されます。
次のコード例では、通常関数は、obj変数がthisに束縛され、アロー関数は定義時点のthis(ここではwindowオブジェクト)が束縛されます。即時関数は初期化処理など、クラスやオブジェクト変数の外で定義することが多いため、この違いを意識することはないと思いますが、クラス内で定義する関数など、thisを活用する場面では注意が必要です。
const obj = { myProp: 'Hello World', normalFnc: function() { console.log(this.myProp); }, arrowFnc: () => { console.log(this.myProp); } } obj.normalFnc(); ・・・ (1) obj.arrowFnc(); ・・・ (2)
(1)では、myPropプロパティーに代入した’Hello Wold’がコンソールへ出力されますが、(2)では何も出力されません。
アローの使い方
通常関数とは書き方が違いますが、使いどころなどは同じです。
上記で説明したthisの違いなど一部注意することはありますが、多くの場面では、通常関数に置き換えて、アロー関数を使うことができます。
即時関数をアローを使って記述する方法
アロー関数で即時関数を記述するには、下記のようにアロー関数を()で括り、その後ろに()を付け、即時で実行します。
(() => { console.log('アロー関数の即時関数'); })();
まとめ
多くのWebサイトでは多くのライブラリを活用してページを制作されています。そうすると変数名の衝突なども起こる可能性が高まります。
変数名が衝突することでの潜在的な不具合などを避けるためにも、即時関数を活用してみてください。
筆者プロフィール
蜂谷 智志
JavaプログラマーやNW保守を経て、現在はウェブサイトの運用保守チームで開発サポートと分析業務に携わっています。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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