Pythonのitertoolsモジュールについて現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonのitertoolsモジュールについて、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
 

そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。

 

目次

• イテレータとは
• itertoolsモジュールについて
• itertoolsモジュールの使い方
• 実際に使ってみよう
• まとめ

 

イテレータとは

イテレータとは、データの流れを表すオブジェクトのことをいいます。リストやタプル、辞書などから流れの中のデータを一つ一つ取り出していきながら処理を行うことをいいます。

 

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itertoolsモジュールについて

itertoolモジュールはイテレータを構築する部品を実装したPythonのモジュールになります。

プログラミング言語のAPL, Haskell, SMLからアイデアを得てPythonに適した形にしたモジュールです。

このモジュールの特徴としては、高速でメモリ効率が優れていること、単独であっても組み合わせても使えることがあげられます。インストールしなくても標準で利用可能なモジュールです。

 

itertoolsモジュールの使い方

itertoolsモジュールを使う時にはまずimportする必要があります。以下のように記述します。

import itertools

itertoolsモジュールの中にはイテレータを構成する関数が複数あります。組み合わせて使う関数があれば単独で使える関数もあります。

次の実際に使ってみようの項目でitertoolsモジュールの代表的な関数を使って処理内容を見ていこうと思います。

 

実際に使ってみよう

ではitertoolsモジュールを実際に使ってみましょう。

ソースコード

import itertools

print("=== count() ===")
for i in itertools.count():
  print(i)
  if i == 4:
    break

print("=== chain() ===")
for i in itertools.chain([1, 3, 5],[2, 4, 6]):
  print(i)

print("=== cycle() ===")
count = 0
for i in itertools.cycle([5,4,3,2,1]):
  if count >= 7:
    break
  print(i)
  count += 1

print("=== accumulate() ===")
for i in itertools.accumulate([1, 10, 100, 1000, 10000]):
  print(i)

 

実行結果

=== count() ===
0
1
2
3
4
=== chain() ===
1
3
5
2
4
6
=== cycle() ===
5
4
3
2
1
5
4
=== accumulate() ===
1
11
111
1111
11111

 

count関数は無限イテレータといい、0から順番に数字を取得していきます。

chain関数は第1引数のリストと第2引数のリストを連結させて一つのリストを作ります。

cycle関数は引数で設定した値を無限に繰り返します。

accumulate関数は内積和を取得できまず。

 

まとめ

この記事ではPythonのitertoolsモジュールについて解説しました。

 

監修してくれたメンター

メンターSさん システムエンジニアとしてこれまで行政システムや医療用システムの保守、開発に携わりました。 JavaやPython、PHP、Kotlinなど様々な言語での開発経験があります。 TechAcademyではJavaコース、Pythonコース、AIコースなど7コースを担当しています。

 

 

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