プログラミングを学ぶなら大学がよい3つの理由|選び方のポイントも解説
プログラミングを学ぶ方法はたくさんありますが、できるだけ早く・できるだけ専門的な所で学ぶのが望ましいです。その最適な場所が大学です。ではなぜ大学がいいのか?その理由と選び方を紹介していきます。
テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日 調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名 調査手法:インターネット調査
本記事では大学で学べるプログラミングについて解説します。
専門学校との違いや大学を選ぶポイントなどについて詳しくみていきましょう。
※令和7年より大学入学共通テストにプログラミングを含む「情報」が新設されます。
詳しくはこちら▶︎大学入試でプログラミング出題!再編成された大学入学共通テストとは
目次
プログラミングを学ぶなら大学 or 専門学校
プログラミングを学びたい方にとって大学に進学するか専門学校に進学するか悩まれる方も少なくありません。
大学も専門学校もプログラミングを学ぶことができますが、授業や方針の違いにより得られるものはそれぞれ異なります。
これからプログラミングを学びたい方へ一つの指針となるよう大学と専門学校のメリット・デメリットについて紹介していきます。
大学でプログラミングを学ぶメリット・デメリット
大学に進学してプログラミングを学ぶ場合には、主に4年間在籍することになるので専門学校よりも長い時間学べるのが特徴です。
大学でプログラミングを学ぶことによって得られるメリットと注意しておきたいデメリットについてしっかり理解しておきましょう。
メリット:年収が高く出世が速くなる傾向にある/多様な人脈が広がりやすい
大学でプログラミングを学ぶことで得られるメリットには、
- 大卒の経歴が得られるので年収が専門卒より高い
- 出世が早くなる傾向にある
- 多様な人脈が広がりやすい
といったものが挙げられます。年収や出世は調査としてしっかりと傾向が出ています。
参考:https://style.nikkei.com/article/DGXMZO15805150X20C17A4000000?page=2
参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2017/dl/03.pdf
まず大学に進学し卒業することで大卒として社会人になれるので、その分出世が早くなり年収が高くなるメリットがあります。
また、大学では多種多様な方が進学しているため色んな志を持った方に出会うことができ、その人から何かを吸収することができたり将来的な人脈に繋がります。
人脈は将来的に非常に大事なものになってくるので、同じプログラミングを目指す方のみならず色んな方との人脈が得られることが大きなメリットと言えます。
デメリット:実践に近い形で学ぶのが難しい
大学でプログラミングを学ぶ場合、実践に近い形で学ぶのが難しいため注意が必要です。
大学ではプログラミングを学ぶことはできますが形式としてはあくまで授業になるため、プログラミングの基盤となる基礎を学ぶことが主になります。
大学で学ぶプログラミングの範囲を網羅しても即実践というのはなかなか難しいのが現状です。
また、大学ではプログラミングの授業だけではなくそれ以外の授業にも参加する必要があります。
プログラミングだけを学ぶわけにはいかないので、4年間あるとは言えすべての時間を費やすことはできませんので注意しましょう。
専門学校でプログラミングを学ぶメリット・デメリット
専門学校では2年間プログラミングの授業を中心に学ぶことができます。
大学よりも学べる期間は少ないですが、専門学校で学ぶメリットや注意しておきたいデメリットがありますので、それぞれ見ていきましょう。
メリット:実務をベースにしたカリキュラム/就職保証がある
専門学校でプログラミングを学ぶメリットとしては、
- 実務をベースにしたカリキュラム
- 就職保証
といったものがあります。
専門学校では、大学とは違いプログラミングの授業を中心にカリキュラムが組まれているため、実務をベースとしたプログラミングを学ぶことができます。
大学ではプログラミングの基礎が中心ですが、専門学校ではより実務に近い本格的なプログラミングを学ぶことができるので短期間で知識が得たいという場合には適しています。
また、専門学校は専攻した授業を学ぶことができるだけでなく学校側が就職できるよう支援してくれます。
HAL東京のような専門学校によっては、就職が決まらなかった場合にその後2年間の学費を保証してくれる学校もあります。
専門学校は、プログラミングの知識を早く習得して就職したいという方に向いていると言えます。
デメリット:転職時大卒以上限定の求人に応募できない
専門学校に進学した場合のデメリットとしては、転職時に大卒以上限定の求人に応募できないということがあります。
就職した後の年収や採用を含む求人条件に、大学と専門学校では差があるケースも多々あるため注意が必要です。
よりプログラミングの授業に専念して早く知識が習得できることも重要ですが、社会人になった時に優遇されやすいのは大学です。
大学に行くことで人脈を広げたり、色んな人から刺激を受けることで将来的に活かせることもたくさんあるのでその点でも大学で学ぶことはおすすめと言えるのではないでしょうか。
プログラミングを学べる大学
プログラミングを学べる大学としてエリアごとに代表的な学校をまとめました。
大学 | エリア | 大学・学部名 |
北海道 | 北海道情報大学・先端経営学科/宇宙情報専攻/システム情報専攻/医療情報専攻/メディアテクノロジー専攻 | |
東北 | 東北文化学園大学・工学部 | |
関東 | 東京電機大学・システムデザイン工学部/未来科学部/工学部/理工学部 | |
甲信越 | 福井工業大学・工学部 | |
東海 | 金城学院大学・生活環境学部/国際情報学部 | |
関西 | 京都女子大学・現代社会学部 | |
中国 | 川崎医療福祉大学・医療福祉マネジメント学部 | |
四国 | 香川短期大学・情報ビジネスコース | |
九州 | 久留米工業大学・工学部 |
情報工学系学部の特徴
我々の日常において利用されているスマホやパソコン、家電などの情報機能が組み込まれています。
情報工学系学部では、このような情報機能がどのようなシステムで動いているのかを追求していくのが特徴です。
情報工学系学部では、情報技術の基盤となる数学や物理学からプログラミングの基本を学ぶことができます。
進学するにつれて、C言語やJavaやC++などより高度なプログラミング言語やシステム全体を管理するオペレーティングシステムなどを学べます。
情報工学系学部は、IT分野への興味がある方やコンピュータや人工知能に興味がある方におすすめです。
機械工学系学部の特徴
機械工学系学部では、我々の生活を支える上でより快適な生活が送れるような機械の設計や製作に携わる仕事への基礎を学ぶことができます。
プログラミングの授業では実践で使用するような言語ではなくフーリエ変換などのプログラミングを中心に学んでいくことが可能です。
どちらかと言えばプログラミングよりも機械の研究が多く組み込まれているので、機械の設計や製作におけるプログラミングを学びたい方におすすめです。
電気工学系学部の特徴
電気工学系学部は、電気に関わりあうあらゆることを研究する学部になります。
電気回路や半導体、情報・通信や光などの新しい電子材料の開発や電機の利用技術の研究を学ぶことができます。
プログラミングの授業に関しても、電気を通じて学ぶことができる学部ですが実践的なプログラミング言語を学ぶ機会は少ないです。
将来的に電気の業種に限らず機会やIT建設などの業種で活躍できる学部になります。
ゲーム系学部の特徴
大学でのゲーム系学部は主に総合情報学部やコンピュータサイエンス学部などの情報系学部です。
プログラミングの授業も割合的には多く組まれていて、基本的なプログラム言語は大学の授業でも学ぶことができるので、ゲームプログラマーになるためのスキルが得られます。
AI系学部の特徴
近年注目されている人工知能AIの仕事に就きたいという方は増加傾向にあり、大学でもAI系学部を含めた情報系学部の新設が進んでいます。
AI系学部としては、情報科学部や情報理工学部での授業の一環として学ぶことができる中でプログラミングの授業も含まれています。
AIプログラミングとも近年では呼ばれることもありますが、大学で教えることができる人材が少ないということもありここまで専門的なプログラミングを学ぶことは難しいようですが、基礎を学ぶことができます。
プログラミングを学ぶための大学を選ぶポイント
プログラミングを学びたいという思いがある中で、いざ進学したときに自分が思い描いていたイメージと違うというようなことにならないようにしましょう。
失敗しないために大学を選ぶポイントについて解説していきますので参考にしてみてください。
①大学選択の条件を書き出し優先度を決める
プログラミングを学ぶ上でどのような大学で学んでいくのかを事前に考えておくことは非常に重要です。
進学する前に大学選択の条件を書き出して優先度を決めることで、自分が進む道が見えてきます。
- アクセス
- 学費
- 就職率
- 偏差値
- 国家試験合格率
- 授業カリキュラム
上記の項目で優先度が高いものから書き出していき、それに該当する大学を選ぶことで進学したときのズレを解消しやすくなります。
まずは事前にしっかりと優先度を見つめ直すためにも書き出してみましょう。
②将来像を明確にしておく
大学を選ぶ上で最も重要なポイントが将来像を明確にしておく、ということです。
現時点で将来像と言われてもなかなかイメージしづらいと思われる方もいるかもしれませんが、プログラミング系の学部は大学の学ぶがそのまま職に繋がります。
就職した後にプログラマーでも別の分野をするとなると一から学び直す必要があるということもあり得ますので未来を見据えた選び方をしなければなりません。
どの学部を選ぶかで人生が大きく変わる可能性があるので、将来像を明確にしておくことが非常に重要です。事前に理解しておきましょう。
高校生のうちからできること
これからプログラミングの道を目指そうと考えていれば今のうちからできることもたくさんあります。
近年プログラミングは、小学校から学ばせている親も少なくなく小学校の授業での必修も決まっているほどです。
現在の環境下の中で私立中学入試にプログラミングが用いられたり、大学のAO入試でプログラミングにより進学ができるなどプログラミング能力の必要性が高くなっています。
そのため高校生のうちからできることとして、プログラミングの基礎を身につけておくことは非常に重要です。
基礎を身につけておけば、進学した際に仲間内でのサービスの立ち上げや企業との連携など学生の段階でプログラミングにおける経験が広がる可能性があります。
近年ではプログラマーとして学生のうちから起業する学生もいます。高校生のうちにしっかりと基礎を学ぶことでより、学生のうちからプログラミングの経験が増え、より将来的なプログラマーとしての知識とスキルを伸ばすことができるはずです。
まとめ
プログラミングを学ぶ上では大学と専門学校で学ぶ方法があります。
それぞれメリット・デメリットがあるので自分の価値観を明確にした上で納得できる選択をできるようにしましょう。
そのためには高校生のうちから少しずつプログラミングに触れるのも大事です。
実際にやることで将来像が明確になるでしょう。
[お知らせ]
TechAcademyジュニアでは、高校生向けに実践的プログラミングサービスを提供しています。独自で開発した学習システムは、基礎から実践までステップアップ式のカリキュラムとなっており、生徒が1つの画面で迷うことなく学習を進めることが可能です。
現在、自宅にいながらプログラミングの楽しさについて知ることができるプログラミング学習体験を実施しています。プロから学べる機会ですので、ぜひ体験してみてください。