PHPのsleep関数を使って実行を一時停止・遅延する方法【初心者向け】
プログラミング初心者向けにsleep関数を使って実行を一時停止、遅延する方法について解説しています。処理を行うタイミングを一時停止したり、遅らせることができるメソッドなので、指定した秒ごとに実行させることができます。
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PHPのsleep関数の使い方について、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
sleep関数の使い方としては、一定秒数ごとにファイルに出力させたり、負荷の高い処理を待たせたりするために使う方法があります。
sleep関数は実行を一時停止させたり、何秒か遅らせる指定をするなど便利な関数なので、ぜひ使い方を覚えておきましょう。
目次
そもそもPHPについてよく分からないという方は、PHPとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
sleepとは
sleepはプログラムの実行を遅延させる関数です。
指定された秒数分、実行を遅らせることができます。
sleepは眠るって意味の英単語ですよね?sleep関数では、プログラムを停止させることができるんですか?
実際に停止するわけじゃないんだけど、実行をその時点で一時停止するんだ。
一時停止したりしている間に何かテストしたりするんですか?
そうそう。ファイルロックがちゃんと機能しているかなどデバッグに使うことが多いんだよ。さっそくsleep関数の書き方を見てみよう!
sleepの書き方
sleepは以下のように記述します。
sleep(遅延させる秒数)
パラメータ
( )内に遅延させたい秒数を数値で入力します。
また、この値が負の数の場合はエラーになります。
戻り値
戻り値でsleep関数による処理の停止が成功したかどうかがわかります。
正常に停止できた場合は0、エラーの場合は false を返します。
公式ドキュメント:sleep
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実際に書いてみよう
サンプルコード
2秒ごとに日時を出力する処理です。
ソースコード
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8" />
</head>
<body>
<?php
for ($i = 0; $i < 3;$i++){
sleep(2);
echo date( "Y/m/d (D) H:i:s", time() );
echo "<br />";
}
?>
</body>
</html>
表示結果
解説
ここではfor文を使用して現在の時刻を3回に分けて出力し、その際に毎回sleepによる遅延を行います。
sleepの( )内には”2″を指定しているため、各実行は2秒おきに行われます。
※sleepの( )内に負の数値が入力されている状態で、同じ処理を行うとエラーとなり実行されません。(エラーメッセージ”sleep( ): Number of seconds must be greater than or equal to 0″が表示されます)
【参考】PHPの命令で処理を止めるときの注意
Webページを表示させるコードの中でsleep関数などを使って処理を一時的に止める場合、Webページを表示しているユーザー側から見ると、Webページの読み込みが止まっているように見えます。
たとえ数秒でも処理を停止させる場合は、回線が切断されているときと区別がつかないため、事前に処理する時間がかかることを伝える表示があると親切です。
実行を遅らせる関数
usleep
usleepも遅延処理を行うことができる関数ですが、指定する時間の単位が違います。
usleepはマイクロ秒単位で遅らせる時間を指定できます。
1マイクロ秒は100万分の1秒です。
公式ドキュメント:usleep
time_nanosleep
sleep関数と同じ秒指定での遅延に加えて、ナノ秒単位での遅延も指定できます。
最初の引数は遅延させる秒数、2つ目の引数は秒数に追加して遅延させるナノ秒数を指定します。
1ナノ秒は10億分の1秒です。
※遅延する時間の精度は処理装置に依存するため、指定したナノ秒以上に長くなる可能性があります。
公式ドキュメント:time_nanosleep
time_sleep_until
指定した時刻になるまで、処理を遅延させることができます。
time関数などで取得したタイムスタンプに、秒数を加えて指定できます。
公式ドキュメント:time_sleep_until
まとめ
PHPによる処理をプログラム中で、一定の時間だけ止めたい場合はsleep関数を使います。
他にもマイクロ秒やナノ秒で遅延できるusleep・time_nanosleep関数や、指定時刻まで待機できるtime_sleep_until関数もあります。
データを取得するときや、ログを書き込む時にも使える便利な関数なので、ぜひ書きながら理解していきましょう。
秒数だけじゃなくて、マイクロ秒なんて細かい単位で指定できるんですねー。
CPUの計算速度は速いからねー。
あと、思ったんですが、止める秒数っていくらでも問題ないんでしょうか?
レンタルサーバやローカルの開発環境だと、PHPプログラムが30秒以上動作しないように設定されているので、それ以上はできないんだよね。
PHPを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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