社内営業は必要?不必要?具体的な内容・コツとその効果について
社内営業という言葉を一度は耳にしたことがあるという人は多いはず。しかし、社内営業とはなにか漠然とイメージをしているだけで正しいく理解できない人も少なくないはず。そんな社内営業の内容とコツを紹介しますので、今後の参考にしてみてください。
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営業とはサービスや商品を売ることだけではありません。営業には「社内営業」というものがあり、社内営業が上手な人もいれば、無意識に行っている人もいます。しかし、「できるビジネスパーソン」は意識的に社内営業を行って周りの力を借り、最大限のパフォーマンスを発揮して営業成果を出しているのです。
そこで、ここでは社内営業についての内容やコツ、その効果について解説をしていきます。社内営業のノウハウを身につけて「できるビジネスパーソン」になりましょう。
社内営業とは
社内営業とその実態
社内営業とは、何かを売るのではなく、会社内のメンバーとコミュニケーションを取って自身の仕事や作業を円滑に進めていくため、あるいは自身の希望を実現していくための方法です。一般的には上司など、目上の人からの助言や助力を受けやすくするための方法として、その対象が上司になりやすいですが、何も仕事を円滑に進めるためのサポートをもらうのは上司だけではありませんので、対象は上司や先輩、同僚、他部署のメンバー、事務の人まで幅広いです。
では、社内営業についての実態はどうなのかというと、株式会社日立ソリューションズが行った意識調査によれば「社内営業をしたことがある」と答えた人は6.6%、「社内営業をしたことがない」と答えた人が93.4%となり、9割以上が行っていないという結果になっています。また、社内営業が必要か否かという質問に対しての回答では、「必要」と答えた人は8.2%、「あったほうが良い」が15.4%となり、社内営業の必要性を感じる人は2割弱という結果になっています。
しかし、社内営業を行うことは仕事の効率化や円滑化、パフォーマンスの向上によって営業成果の拡大を可能にしますので、決して不必要というものではありません。
社内営業の前提
社内営業の前提として覚えておかなければならないのは、「通常の営業以上に自身についてしっかりと見られる」ということです。顧客や取引相手の営業のように接点があるタイミングでのみ評価されるのではなく、社内営業では動向や評価、成果やプロセスを常に見られます。したがって、社内営業を行う際は常日頃からの仕事に対する取り組みや熱意などをアピールしていくことになります。
また、もうひとつ覚えておくべきことに「情報が伝わりやすい」という点が挙げられます。社内での情報ですので、仕事への取り組みや評価が広まりやすく、営業相手(上司や同僚等)に伝わりやすいのは当然です。
実際にどのようなことをするか
社内営業の具体的内容【「報・連・相」の徹底】
社内営業といっても何か特別なことをする必要はありません。最も重要で、また最も営業になり得るのは「報告・連絡・相談」であり、これが社内営業の基本です。逆に、この「報・連・相」ができていないと社内営業を実現することは不可能です。「報・連・相」は仕事においてのコミュニケーション基本中の基本でもあり、「報・連・相」によってコミュニケーションが取れずにお互いに信頼関係を構築できない状況では、それ以上の営業活動は活きてきません。
「報・連・相」を十分に行うことでしっかりと仕事をしていることが評価されますし、自然と良好な信頼関係が構築されてお互いの意思疎通や協力体制が整っていきます。「報・連・相」がしっかりとできているだけで十分すぎるほどの社内営業としての効果を発揮してくれるのです。そして、「報・連・相」を続けていくことが常に社内営業となって評価されていくことに繋がります。
社内営業のコツ
社内営業の基本は「報・連・相」をしっかりと続けていくことですが、他にもコツになるものがあります。いかに社内営業のコツになるか紹介しますので、確認をしてみてください。
【キーパーソンを間違えない】
通常の顧客や他社への営業活動でも、決定権のある人などの「キーパーソン」を意識すると思います。社内営業においてもまったく同様で、例えば出世をしたい場合などは影響力や発言力のある人を見極めることが社内営業においてのコツといえます。
【成果や結果をアピールする】
直属の上司は「報・連・相」を行う相手である以上、何らかの評価をしています。もちろん、それは会社へ伝わって会社からの評価に繋がりますが、上司や会社が自身のがんばりをすべて見ているわけではありません。したがって、過剰なアピールにならない程度に自身の成果や結果、がんばりをアピールすることが社内営業で評価を上げるコツです。
【1人ずつでも味方を増やす】
組織である以上、1人の発言力には限界があります。役職等がなければ尚更です。しかし、それを補佐するものが「人数」であり、味方が増えるほど発言力は増します。また味方が増えれば良い評価も伝わりやすくなりますので、社内営業のコツとして覚えておいて損はありません。
社内営業のメリット
社内営業のメリットは「社内の協力を得やすくなる」ことにあります。会社での仕事は協力が基本ですが、困ってしまったときや少し無理なお願いをしたときに助力を得られるか否かは非常に重要。会社や上司、同僚等のサポートを受けることで効率的な作業や円滑な進行が可能となり、結果自身が持っているパフォーマンス以上の力が発揮され、成果に繋げることができるようになります。
また、異動や昇進、昇格においても非常に重要で、社内営業として「報・連・相」などで積み重ねた信頼や成果、評価が大きく効果を発揮します。自身の将来のキャリア形成にも社内営業は大きなメリットをもたらしてくれるのです。
まとめ
社内営業は不要との考え方もありますが、円滑・効率的な仕事を行う上ではなくてはならないものです。無意識に行っている人も多いですが、「報・連・相」を基本として意識的に行うことで自身のキャリア形成に役立っていきます。社内営業のノウハウを身につけて「できるビジネスパーソン」への1歩を踏み出しましょう。
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