非同期処理を覚える!Node.jsのpromiseの使い方【初心者向け】
初心者向けにNode.jsのpromiseの使い方について分かりやすく解説しています。promiseは、非同期処理を実装することができ、可読性や保守性を高めることができるので、実務でも役立つ知識です。ぜひ覚えておきましょう。
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Node.jsでpromiseを使う方法を解説します。
非同期処理を行うpromiseの書き方をインストールするところから説明しているので、実際に書いて理解していきましょう。
なお本記事は、TechAcademyのNode.jsオンライン講座の内容をもとに作成しています。
今回はpromiseというパッケージを使用してみよう。
田島メンター!promiseはどういう機能を持ったパッケージなんですか〜?
promiseは非同期処理を実装するときに使うんだ。さっそく見てみようか。
分かりました!
Node.jsのpromiseとは
Node.jsのpromiseは、非同期処理を可読性の高いコードで実装できます。
非同期処理とはページが更新された際などに、更新前と更新後を比較して足りない部分だけをデータ通信する処理のことです。この非同期処理の事をフロントエンド側の処理ではAjaxと呼ぶ事もあります。
Node.jsでも使用されているJavaScriptでは、非同期処理の際コールバック関数を使用します。しかし、処理が複雑になるに連れて、コールバック関数が入れ子になり、ソースコードを見た時に処理の内容が分かりづらくなります。
実務上でも、非同期処理実装時に、Node.jsのPromiseを利用することで、コールバック関数のの書き方を明確にし、可読性と保守性を高めることが出来ます。
Node.jsでpromiseを使う方法
promiseをインストールする
コマンド
npm install promise
解説
npm install promiseでnpmパッケージとしてのpromiseをインストールしています。
npmのインストール方法も知りたい方はチェックしておきましょう。
promiseの文法
ソースコード
var 変数 = require('promise'); 変数(function (fulfilled, rejected) { 処理内容 }
解説
1行目のvar 変数 = require(‘promise’);では、promiseパッケージをrequireで読み込んで、変数に代入します。
変数とは値を入れる箱のようなものです。
2行目の変数(function (fulfilled, rejected) { }では、変数に代入したpromiseの処理を実際に使用していきます。
fulfilled(成功)とrejected(失敗)は引数と呼ばれるものです。引数が与えられることで、引数に応じた処理が可能となります。
promiseのインストール方法と、基本の書き方だよ。
npmを使ってパッケージをインストールするんでしたよね。
次は、実際にpromiseを使った処理を書いてみよう。
promiseを実際に使ってみよう
URLにアクセスしたときの処理を書いてみよう
ソースコード
var Promise = require('promise'); var promise = new Promise(function (resolve, reject) { get('http://www.techacademy.jp', function (err, res) { if (err) reject(err); else resolve(res); }); }); promise().then(function() { alert('30歳からのプログラマー転職'); }, function(err) { alert(err.message); });
結果
30歳からのプログラマー転職
解説
1行目のvar Promise = require(‘promise’);では、1行目の変数Promise = require(‘promise’);では、promiseパッケージをrequireで読み込んで、変数Promiseに代入します。
2行目のvar promise = new Promise(function (resolve, reject) {では、1行目でpromiseパッケージを代入したPromise変数で処理を開始した後、結果をpromise変数に代入しています。
3行目のget(‘http://www.techacademy.jp’, function (err, res) {では、http://www.techacademy.jpにアクセスした際に、アクセス成功したか失敗した化の処理を開始しています。
4行目のif (err) reject(err);では、3行目のアクセスができなかった場合にエラーを返します。
5行目のelse resolve(res);では、3行目のアクセスが出来た場合にレスポンスを返します。
6行目の});では、3行目の処理を終了しています。
7行目の});では、2行目の処理を終了しています。
8行目のpromise( ).then(function( ) {では、2行目の小文字のpromise変数に代入された内容を元に、http://www.techacademy.jpへのアクセスが成功した場合の処理を開始しています。
9行目のalert(’30歳からのプログラマー転職’);では、アクセスが成功した場合に30歳からのプログラマー転職と表示されます。
10行目の}, function(err) {では、アクセスできなかった場合の処理を開始しています
11行目のalert(err.message);では、エラーメッセージを表示します。
12行目の});では、8行目の処理を終了しています。
まとめ
Node.jsのpromiseを使う方法を解説しました。
promiseをインストールし、実際に使ってみる流れをまとめているので、ぜひ実行してみてください。
Node.jsの学習サイトもまとめているので、合わせて参考にしてみてください。
promiseを使用した非同期処理の例だよ。
最終的にアクセスできたときの結果が表示されているということですね。
同じように非同期処理を行うものとして、asyncというパッケージがあるね。こちらは別のところで解説しよう。
分かりました。ありがとうございます!
この記事を監修してくれた方
中本賢吾(なかもとけんご) 開発実績:PHPフレームワークによるフランチャイズ企業向け会員制SNS。Shopifyによる海外進出用大規模ネットショップ構築。Vue.jsによる金融機関向け内部アプリ。AWSやLinuxハウジングサーバーでの環境構築。人工知能を利用した画像判別システム。小売チェーン店舗用スマホアプリ。Wordpressによる不動産チェーン店向け賃貸・売買仲介システム。基幹システム移管用データコンバートシステム。
小学生がUnityでオリジナルAndroidアプリをGooglePlayでリリース、NHK Whyプログラミング入賞、全国Programing Festival入賞、中学生がノーコードでSNS型PWAアプリリリースなど、ボランティアプログラミング教育活動行っている。 |
また、オンラインのプログラミングスクールTechAcademyでは、Node.jsオンライン講座を開催しています。
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