初めてでも安心!Eclipseのインストール方法【PHPアプリケーション開発環境構築編】
初心者でも簡単にできる「Eclipse(エクリプス)のインストール方法」の記事です。プログラミング言語はPHPを扱います。PCはWindowsを使い、日本語化にも対応、最後にはEclipseの簡単な使い方も解説しています。
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今回は、Eclipseについて、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
Eclipseはプログラミングをより効率的に実装できる開発環境です。
実務でもEclipseを利用しているプロジェクトは多いので、実務に備えて学習してみてくださいね。
目次
そもそもPHPについてよく分からないという方は、PHPとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
田島メンター!エクリプスって何でしょうか?
元々はJava言語で作られているJavaプログラムの開発ツールなんだけど、PHPのプログラムも書くこともできるんだ。
テキストエディタで書くよりもメリットがあるんですか?
コード補完や、ステップ実行なんかもあって便利なんだ。では、インストール方法を見てみよう!
今回の記事の流れ
少し長い記事になるので、下記のような流れで説明していきます。
インストールする方法だけでなく、日本語化の対応方法、簡単な使い方もあわせてご紹介します。
Eclipseとは
Eclipse(エクリプス)は「統合開発環境(IDE)」と呼ばれるものです。
初期のコードはIBM VisualAgeに由来しています。
2001年にオープンソース化されました。
現在は様々なプラグインを利用することで、主流となっているプログラミング言語であればどんなものにも適用できます。
※今回はWindows10でインストールしていますが、基本的な使い方はMacも同じです。
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インストール前の確認
Eclipseをインストールする前に、お使いのPCの「対応ビット数」について確認しましょう。
Eclipseのインストーラをダウンロードする際に必要な情報なので、事前に調べておきます。
対応ビット数の調べ方
「スタートボタン」→「PC情報」と入力し、「PC情報」を選択します。
赤枠の部分にある「64ビット」という記載があれば64ビットです。
今回使用するのは、「64ビット」です。
32ビットバージョンをお使いの方は、2018年までの古いバージョンのものであれば利用自体は可能です。
しかし、PCスペックの都合上、どうしても32ビットを利用しなければならない状態を除いて、64ビットバージョンを利用していただくと良いです。
なお、今回のEclipseは「MergeDoc Project」が提供している、「Pleiades All in One」というパッケージを使用します。
通常Eclipseをインストールすると、日本語化プラグインを導入するまでは表記が英語になります。
「Pleiades All in One」を使用すると、インストールと同時に日本語プラグインを適用してくれます。
加えて、利用したい言語のプラグインや、Eclipse動作環境に必須のJava系プログラムも設定されておりスムーズです。
ただし、「Pleiades All in One」はWindowsにしか使うことができません。
したがって、LinuxやMacでEclipseをインストールする場合は、英語版のEclipseをインストールしてください。
Eclipseのインストール
ここからはインストールの手順を解説します。
(1)インストーラをダウンロード
ここでは、Eclipseのダウンロード方法を解説します。
まずは、MergeDoc Projectのサイトにアクセスして、赤枠の「Eclipse2021」をクリックします。
画面が切り替わったら、プログラミング言語とビット数に合ったものをダウンロードします。
今回は赤枠の、64bitのPHPの「Full Edition」を選びます。
「Standard Edition」ではJavaなどのEclipseの動作に必要なソフトウェアが付属していないエディションなので、今回は使用しません。
Downloadをクリックすると、ダウンロードが開始されます。
ダウンロードファイル名は、pleiades-2021-09-php-win-64bit-jre_20210919.zipのような形式です。
ダウンロードするファイルは約719MBと大きいので、PCの空き容量には十分お気をつけてください。
(2)Eclipseインストール
ここではEclipseのインストール作業を解説します。
ダウンロードしてきたzipファイルを展開(解凍)します。
zipファイルを右クリックして、「全て展開」を選択すると次のような画面になります。
解凍する先はCドライブ直下にするため、画像の赤枠にあるように「C:¥」としてCドライブを選択してから、「展開」をクリックします。
展開(解凍)すると「pleiades」というフォルダができます。
「pleiades」というフォルダを開くと、次のようなファイルとフォルダが表示されます。
最初に「xampp」フォルダを開き、赤枠で囲んだ「xampp-control.exe」をダブルクリックしてください。
ここで言語を選択するので、「英語(米国国旗)」を選択し「Save」をクリックしてください。
さらに新しい画面が表示されますので、「Apache」「MySQL」の右横の「Start」ボタンを押してください。
完了したらWebブラウザを起動し、「http://localhost/」とURL欄に入力してください。
このような画面が表示されたら、XAMPPのインストール起動は完了です。
続いて、「pleiades」フォルダ内にある「eclipse」フォルダを開きます。
さらに「eclipse」フォルダ内にある「eclipse.exe」を実行します。
※注意:「eclipsec.exe」という似ている名前のファイルがあるので注意してください。
「eclipse.exe」を実行した後、画面が切り替わるまで少々お待ちください。
ワークスペース・ランチャー画面が表示されたら「OK」ボタンをクリックします。
これで、日本語化されたPHPプラグイン導入済みのEclipseのインストールが完了しました。
Eclipseを使ってみる
ここでは、Eclipseの基本的な使い方をご紹介します。
Eclipseを使う際は、事前に次の2つのファイルを実行しましょう。
- xampp-control.exe
- eclipse.exe
xampp-control.exeは、「xampp」フォルダにあります。
eclipse.exeは、「pleiades」フォルダ内の「eclipse」フォルダにあります。
Eclipseを起動
eclipse.exeを実行したら、「ファイル」→「新規」→「PHPプロジェクト」を選択します。
新たな画面が表示されたら、各項目を入力します。
最初は、デフォルトで選択済みの状態でよいです。
今回のプロジェクト名はtestにしてみます。
今回入力した内容
- プロジェクト名:test
- 内容:ワークスペース内に新規プロジェクトを作成(チェックを入れる)
- PHPバージョンデフォルトPHP設定を使用(チェックを入れる)
- プロジェクト・レイアウト:プロジェクトをソース・フォルダとして使用(チェックを入れる)
- JavaScriptサポート:なし(チェックを外す)
項目を入力したら「完了」ボタンを押します。
ここで最初の画面に戻ったら、画面左側に今作った「test」が表示されます。
作成した「test」を選択し、「ファイル」→「新規」→「PHPファイル」を選択します。
この画面が表示されたら、ファイル名を「sample.php」として「完了」ボタンを押します。
EclipseでPHPプログラムを書いてみよう
ここでプログラムを書いてみましょう。
サンプルプログラム
<?php
$a = 'Hello eclise<br>';
echo $a;
$b = 'Hello Pleiades All in One 日本語ディストリビューション<br>';
echo $b;
phpinfo();
実行結果
解説
<?phpでは、PHPプログラムを開始しています。
$a = ‘Hello eclise<br>’;では、Hello ecliseという文字列と、<br>という改行コードを変数$aに代入しています。
echo $a;では、変数$aを表示しています。
$b = ‘Hello Pleiades All in One 日本語ディストリビューション<br>’;では、Hello Pleiades All in One 日本語ディストリビューションという文字列と、<br>という改行コードを、変数$bに代入しています。
echo $b;では、変数$bを表示しています。
phpinfo();では、PHP情報を表示しています。
プログラム実行とエンコード
プログラムを実行してみます。
左側にある「test」プロジェクトの▼マークをクリックして、ツリー表示させます。
表示した「test」プロジェクトの中に、「sample.php」があります。
「sample.php」を右クリックして「実行」→「PHP Webアプリケーション」を選択します。
選択後、次のように表示されたらテストプログラムの実行は成功です。
しかし、今のままでは文字化けしています。
そこで、表示されている画面上で右クリックをして、「エンコード」→「Unicode(UTF-8)」を選択します。
エンコードを変更すると文字化けがなおります。
今後、文字化けが発生した場合も同様の方法で修正してください。
まとめ
Eclipseを利用することで、PHPの開発環境を簡単に構築できました。
Eclipseを利用する場合は、「MergeDoc Project」が提供している、「Pleiades All in One」を利用すると簡単でした。
ぜひ自分でインストールして、アプリを開発してみてください!
PHPの開発環境として使えるXAMPPのインストール方法もあわせてご覧ください。
プロジェクトを作らなければいけないのは、少し手間ですねー。
小さいプログラムの場合は、特にそうかもしれないね。
プロジェクトはEclipseのツールの形式に対応したファイル形式みたいな感じで、ワークスペースは保存するフォルダであっていますか?
その通り!最初の内はテキストエディタでいいかもしれないけど、慣れたら何かのIDEを使って作成するようにしたいね。
PHPを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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