誰でもできる！MAMPのインストール方法【初心者向け】
PHPの開発環境として使われる、【MAMP（マンプ）のインストール方法】を初心者向けに解説した記事です。Mac・Windowsの両方のインストール方法を紹介します。MAMPを使ってPHPのプログラムを書く手順も合わせて解説。
テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元：GMOリサーチ株式会社 調査期間：2021年8月12日～8月16日 調査対象：2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18～80歳の男女1,000名 調査手法：インターネット調査
プログラミングの勉強を始める人にとって最初の難関は、開発環境の構築ではないでしょうか。そんな方でも使える開発環境のMAMPのインストール方法を初心者向けに解説した記事です。
MAMP（マンプ）はPHPの開発環境として使われます。XAMPPと同じように、MySQLも一緒に使えるので便利です。
本記事では、MAMPをインストールする方法と、PHPの最初のプログラムが書けるまでを解説しています。
本記事の目次
本記事は下記の流れで解説します。
MAMPとは？
MAMPとは「macOS」「Apache」「MySQL」「PHP」の頭文字をとったものです。
MAMPは、これらを一括で使うことができ、PHPとMySQLの開発環境として使用できます。
無料ホームページでもそれらを対応したサービスはあるのですが、データ送信に使うFTPソフトが必要だったり、SQLデーターベースの準備が必要で、初心者にとっては難しいこともあります。
なお、名前からMacでのみの利用と思われそうですが、WindowsとMacの両方のOSで使用することが可能です。
また、無料で使えるMAMPと有料版のMAMP PROがあります。違いとして、例えばlocalhostの代わりにユニークなエイリアスを与えることができるなど高機能になっています。ただし、初心者は無料版で十分でしょう。
本記事では、無料版のMAMPのインストール方法のみ紹介します。
[PR] PHPを学んで未経験からWebエンジニアを目指す方法とは
MAMPのインストール方法
それでは早速、MAMPをインストールしてみましょう。
MAMPのダウンロードサイトにアクセスしてください。
アクセスすると、このように表示されるので、一番上の画像内にある「Free Download」ボタンをクリックしてください。
Macの場合
次の画面で、MacのPCの場合は種類によってクリックする場所が違います。
新しいPC（M1やM2など）の場合は、「Apple M1/M2 CPU」と書かれた部分をクリックします。
インテルのCPU（i7やi5など）を搭載したPCの場合は、「Intel x86 CPU」と書かれた部分をクリックします。
Windowsの場合
一番上に表示されている「Windows 10+」と書かれた部分をクリックします。
上記のそれぞれのPCに対応した部分をクリックするとブラウザでダウンロードが始まります。
ブラウザの下にダウンロードの進行状況が表示されます。
- Mac
- Windows
アプリのサイズがかなり大きいので、ダウンロードに時間がかかります。
macOSでインテルのCPUかどうかを見分けるには？
左上のりんごのアップルメニューから「このMacについて」をクリックします。
開いた画面に「プロセッサ」と書かれていればインテルのCPUが搭載されていて、「チップ」と書かれていればApple M1などの新しいPCです。
Downloadボタンが見つからないときは？
もしDownloadボタンが見当たらないときは、MAMPのトップページを下にスクロールして「Free MAMP download >」リンクをクリックします。
Windowsでダウンロードが始まらないときは？
Windowsで下記の画像が表示されたときは、「保存」をクリックします。
ここからは、WindowsとMacそれぞれのインストール方法を紹介します。
Windowsでのインストール
Windowsの場合は、実行すると次のようなメッセージが表示される場合があります。
この画面は不正なプログラムが自動でインストールされるのを防ぐ機能です。
はいを押して、MAMPのインストール画面を表示してください。
Nextをクリックしてください。
一緒にインストールするアプリを指定します。
今回は無料のMAMPだけインストールするので、チェックは2つとも外してから、Nextをクリックします。
使用許諾契約が英語で表示されます。
同意してインストールを続ける場合は「I accept the agreement」をクリックして選択し、Nextをクリックします。
次はプログラムをインストールするフォルダを指定する画面です。
そのままNextをクリックしましょう。
次に表示される画面は、スタートメニューに登録する場所の指定です。
そのまま「Next」をクリックします。
デスクトップにアイコンを作成するかどうかを決める画面が表示されます。
そのまま「Next」をクリックします。
最後に、今まで入力した情報を確認します。
内容に問題なければ「Install」をクリックします。
インストールが完了するまで、時間がかかる場合があるので気長に待ちましょう。
インストールが完了した画面が表示されます。
「Finish」をクリックしたらMAMPのインストールは完了です。
Macでのインストール
続いてMacのインストール方法です。
ダウンロードしたファイルを開くと、「はじめに」の画面が表示されます。
「続ける」をクリックします。
「大切な情報」が英語で表示されます。
「続ける」をクリックします。
「使用許諾契約」の画面が英語で表示されます。
「続ける」をクリックすると表示されている使用許諾契約に同意するか尋ねられます。
使用許諾契約に同意できるなら「同意する」をクリックします。
続いて「インストールの種類」画面が表示され、インストールに必要な記憶装置の空き容量が表示されます。
インストールするのに必要な空き容量は、使用しているPCやMAMPのバージョンによって変わるので、よく確認しておきましょう。
インストール先の空き容量に問題がなければ、「インストール」をクリックします。
インストールの確認を求められるので、パスワードかTouch IDの指紋認証などで許可しましょう。
さらにインターネットからダウンロードしたアプリをインストールする確認画面が出ます。
「OK」をクリックしてインストールを許可します。
インストールが始まります。
インストールには時間がかかるので、完了するまで待ちます。
インストールが完了したら「閉じる」ボタンをクリックします。
インストールが完了すると、ダウンロードしたインストーラのファイルを削除するか尋ねる画面が表示されます。
インストールできていれば、インストーラは不要なので「ゴミ箱に入れる」をクリックして削除します。
これでMacにMAMPをインストールする作業は完了です。
PHPでプログラミング
MAMPがインストールできたら、MAMPを使ってPHPのプログラミングを実行してみましょう。
今回は、ブラウザに「PHPのテスト表示成功!」と出力するプログラムを作成します。
PHPのプログラムを動作させるために、WebサーバであるMAMPを起動しておきます。
※XAMPPなどの他のサーバアプリがすでにインストールされて起動している場合、ポート番号などが競合してMAMPのサーバが起動できない場合があります。
サーバを起動する
MacでMAMPのサーバを起動する
まずは、画面下のDockからMAMPをクリックして開いてください。
MAMPのウィンドウと同時に黄色の「Standard View」の画面が表示されたときは「Show this window when starting application」のチェックを外してから、左上の×で閉じます。
MAMPのコントロールパネルが表示されます。
右上にある「Start」をクリックして、サーバを起動します。
しばらくしてサーバの起動が完了すると、クリックした「Start」ボタンが「Stop」に変わって、サーバが起動中であることを表す緑色になります。
WindowsでMAMPのサーバを起動する
Windowsの場合は、デスクトップ画面に作成されたMAMPアイコンをダブルクリックして起動します。
MAMPをDropboxとリンクするページが表示されますが、Dropboxとのリンクは必須ではないのでそのままページを閉じて大丈夫です。
起動時にWindows標準セキュリティ機能などにより、ファイアウォールの確認画面が表示されることがあります。
「プライベートネットワーク」だけにチェックを入れて「アクセスを許可する」ボタンを押します。
MAMPが起動してコントロールパネルが表示されます。
既定の設定では、Apache Server（Webサーバ）がMAMPの起動時に自動的に開始されます。
緑の丸がついていたら起動が完了しています。
サーバを停止するには「Stop Severs」、開始するには「Start Servers」をクリックします。
停止や開始には少し時間がかかります。
反応がないからといってサーバの開始・停止ボタンを短時間に連続してクリックしないようにしましょう。
MAMPのサーバからWebページを表示させる
ここからはWindows・Mac共通の操作になります。
MAMPのコントロールパネルの「WebStart」をクリックするとブラウザが開き、MAMPのサーバが表示させたWebページが表示されます。
（画面はMacで表示した場合です）
表示されているページのURLの最初の部分が、自分で配置したWebページを表示させるときに必要になります。
自分のPCで表示されているURLの赤枠で囲った部分を覚えておきましょう。
これからPHPのプログラムを書いていきますが、MAMPは開いたままにしておいてください。
プログラムを書くには、書式情報を含まない文字だけの情報を保存できるテキストエディタが必要です。
Winodwsには「メモ帳」、Macには「テキストエディット」が標準搭載されていますので、今回はそちらを使います。
メモ帳（Windows）
テキストエディット（Mac）
テキストエディット起動後、「新規書類」をクリックします。
書式情報のないPHPのコードとして保存するために、メニューバーから「フォーマット」->「標準テキストにする」を選択します。
もし、「標準テキストに変換しますか？」と確認画面が出た場合は「OK」をクリックします。
Windows・Macともに、テキストエディタが開けたら次のようにコードを入力します。
<?php
print ('PHPのテスト表示成功!')
?>※「‘PHPのテスト表示成功!’」以外は半角（漢字オフで入力する英数字や記号）で入力します。
- Mac
- Windows
入力できたら、ファイル名をtest1.phpにして、htdocsというフォルダ上に保存します。
- メモ帳（Windows）
メニューバーの「ファイル」->「名前を付けて保存」
Cドライブ > MAMP > htdocs
- テキストエディット（Mac）
メニューバーの「ファイル」->「保存」
アプリケーション > MAMP > htdocs
ここまでできたら、MAMPのコントロールパネルの「WebStart」をクリックし、ブラウザのURLを以下の例のように後半部分を「test1.php」に修正します。
このように
http://localhost:ポート番号/htdocs以降のファイルパス
という形でMAMPで起動させたサーバから、WebページやPHPのプログラムを読み込めます。
なお、先ほど保存したファイルを更新すると、この出力結果も更新されます。
おわりに
MAMPのインストール方法は以上です。
もう少しPHPの基礎を知りたい場合は、PHPで文字列を出力する方法やPHPの変数を使う方法をまずはご覧ください。
PHPを勉強していて、
・もっと効率的に勉強したい
・誰かに聞きながら学びたい
・自分でWebサービスを作りたい
と思ったことはないでしょうか？
そんな方のために、TechAcademyではオンラインブートキャンプPHP/Laravelコースを提供しています。
現役エンジニアがパーソナルメンターとして受講生に1人ずつつき、マンツーマンのメンタリングで学習をサポートし、オリジナルWebサービスを開発することが可能です。
独学に限界を感じている場合はご検討ください。
