今すぐ設定できる!Javaの開発環境の構築方法(Windows編)【初心者向け】
Windowsユーザーのための入門から始めるJavaの開発環境の構築手順について解説。これからJavaでプログラミングを始めようと思っている人向けにJavaとEclipseを使って環境を設定しています。
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Javaの開発環境の構築方法について解説しています。Eclipseを使ってJavaでのプログラミングができるように設定していきましょう。
Javaについてそもそもよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説している記事をまずご覧ください。
なお本記事は、TechAcademyのJava講座の内容をもとに作成しています。
今回は、Eclipseを使ったJavaの開発環境の構築手順を見てみよう。
田島メンター!!Eclipseというのは何ですか~?
Eclipseは総合開発環境(IDE)のひとつで、Javaやそれ以外のたくさんの言語に対応しているんだ。今回はWindowsでのインストール方法を解説していくよ。
よろしくお願いします!
目次
事前準備
Eclipseを動作させるためには、JRE1.7以上が必要です。JREが17.以上がインストールされている場合は、「Javaのインストール」を読み飛ばしてもかまいません。今回は、コマンドでのJavaの実行もできるように、JDKをインストールしておきます。
また、Windows10を使用していますが、Windows7、8でも同様の手順でインストール可能です。
※ライセンスについて
Java自体はオープンソースであり、オープンソース版のJDKとして無償で利用できるOpenJDKが存在しています。
Javaのライセンス自体はOracle社が保有しており、Oracle社が提供するJDKはOpenJDKと区別できるよう、OracleJDKと呼ばれています。OracleJDKは2019年4月16日以降「個人的な使用や開発目的に限り無償」、企業での使用などそれ以外は「有償」に変更となりました。
OpenJDKとOracleJDKは基本的には「同一」であり、セキュリティパッチの提供期間がOpenJDKの方が短い、という違いがあります。
本記事では機能が同一であり、個人使用や開発では無償で利用できることから、OracleJDKのインストール方法を紹介しています。
OpenJDKを利用したい場合は、以下の公式サイトからダウンロードします。
Javaのインストール
事前準備
まずは、32bitと64bitでダウンロードするファイルが異なるので、パソコンのビット数を確認しておきましょう。デスクトップの左下のWindowsのマークを右クリックして、システムをクリックします。
システムの種類のビット数をメモしておきます。
JDKのダウンロード
Javaの開発環境であるJDK(Java SE Development Kit)をダウンロードします。
※以下の手順では最新版のJDKがダウンロードされます。過去のバージョンのJDKは以下のサイトからダウンロードできます。
- 過去のバージョンのJDKをダウンロードする: Oracle Java Archive
それでは最新版のJDKをダウンロードしましょう。Javaのページにアクセスして、「無償で試す」をクリックします。
「JDK Download」をクリックします。
Windows x64 Installerの右側にある「jdk-14.0.1_windows-x64_bin.exe」をクリックします。
「I reviewed and…」にチェックを付けてダウンロードボタンをクリックします。
JDKのインストール
ダウンロードしたインストーラを実行し、次へをクリックします。
後でパスを設定するときに必要なので、インストール先をメモしましょう。次へをクリックします。
インストールが実行されます。
閉じるをクリックしてインストール完了です。
環境変数の設定
次は、インストールしたJavaを使うための、環境変数を設定します。
デスクトップの左下のWindowsのマークを右クリックして、システムをクリックします。
システムの詳細設定をクリックします。
環境変数をクリックします。
システム環境変数のPathを選択して、編集をクリックします。
新規をクリックし、インストール時にメモしたパスに「bin」を追記して入力します。
入力が終わったらOKをクリックします。
環境変数の画面に戻るので、OKをクリックします。
システムのプロパティの画面もOKをクリックして、設定を完了します。
動作確認
最後に、動作確認を行いましょう。
動作確認はコマンドプロンプトでjavacを使い、バージョンを表示することで確認できます。
デスクトップの左下のWindowsのマークを右クリックして、ファイル名を指定して実行をクリックします。
「cmd」と入力し、OKをクリックします。
コマンドプロンプトの画面に、「javac -version」と入力し、Enterキーを押します。
以下のように「javac 14.0.1」などとバージョンが表示されれば、JDKのインストール確認完了です。
※表示されるバージョンはインストールしたJDKのバージョンにより異なります。
EclipseじゃなくてJDKというのをダウンロードするんですか?
JDKはJavaの開発環境なんだ。総合開発環境の前にこちらをインストールしておくよ。
分かりました!次はどうしたらいいんでしょう?
今度はEclipseの方をダウンロード・インストールするよ。手順を見てみよう。
Eclipseのインストール
Eclipseの ダウンロードページにアクセスして、インストーラをダウンロードします。
Download の「Windows 64bit」をクリックします。
もう一度、Downloadをクリックすると、ダウンロードが始まります。
ダウンロードしたインストーラ(eclipse-inst-win64.exe)を実行します。
Eclipse IDE for java Developersをクリックします。
後で日本語化する時に使うので、Installation Folder(インストールフォルダ)をメモしておいてください。
メモをとったら「INSTALL」をクリックします。
Accept Nowをクリックします。
インストールが完了するまで数分待ちましょう。
以下のような画面になったらインストール完了です。
LAUNCHをクリックしてEclipseを起動します。
ワークスペースを指定します。
特に指定がなければ、そのままLaunchをクリックします。
Eclipseが起動しました。
英語のメニューになっていますので、次は日本語化してみましょう。
一旦、Eclipseは終了しておいてください。
Eclipseを日本語化
日本語化するためにPleiadesというプラグインを導入します。
Pleiadesのダウンロードページにアクセスして、Windowsをクリックします。
以下のリンクをクリックします。
ダウンロードしたzipを解凍します。
解凍により出てきたsetup.exeを実行します。
選択ボタンを押し、Eclipseをインストールしたフォルダの中にある「eclipse.exe」を選択します。
選択が終わったら「日本語化する」をクリックしましょう。
日本語化が完了したら、Eclipseをインストールしたフォルダに有る「eclipse.exe -clean.cmd」を実行します。
以下のように、日本語化されたEclipseが起動します。
次回以降は、デスクトップのEclipseのショートカットから起動すれば、日本語化された状態で起動します。
初期設定の手順
それではEclipseを使ったJavaプロジェクトの作成と実行方法について確認しましょう。
「ようこそ」のタブは閉じます。
Eclipseではプロジェクトと呼ばれるまとまりを作成し、その中にパッケージやソースコードを作成していくことでプログラミングを行います。
ファイルメニューから新規>Javaプロジェクトをクリックします。
プロジェクト名を適宜設定します。
半角英数字で指定しましょう。漢字などの日本語は使用できません。
入力したら「完了」をクリックします。
以下のような画面になります。
次に「src」を右クリックし、新規 > パッケージをクリックします。
パッケージ名を適宜設定します。
こちらも半角英数字で指定しましょう。
入力したら「完了」をクリックします。
作成したパッケージを右クリックし、新規>クラスをクリックします。
名前を適宜設定します。
また「public static void main(String[] args)(V)」にチェックを付けます。
入力したら「完了」をクリックします。
以下のような画面になります。
「MyProject1」の中に「mypkg」というパッケージを作成し、さらにパッケージの中にJavaのソースコード「MyClass1.java」を作成した状態です。
「.java」の部分は拡張子と呼ばれ、ファイルの種類を表しています。
Javaのプログラムの拡張子は「.java」となります。
それでは簡単なソースコードを入力しましょう。
MyClass1の「// TODO 自動生成された…」の下に以下のように入力します。
System.out.println("こんにちは!Javaプログラミング!");
入力が終わったら実行してみましょう。
ツールバーの実行ボタンをクリックします。
以下のように実行結果が表示されれば成功です!
正しく動作しない場合、入力ミスなどが無いか確認しましょう。
入れておくと便利なツール
Eclipseには「プラグイン」と呼ばれる機能拡張の仕組みが存在します。
例えば、前述した日本語化もPleiadesというプラグインを導入することで実現しています。
以前は機能毎に後からプラグインを導入する必要がありましたが、最近のEclipseではあらかじめ主なプラグインが導入済となっています。
ここでは導入しておくと便利な設定の1つとしてダークモードを紹介します。
またプラグインのインストール、インストール済プラグインの確認方法についても見ていきましょう。
ダークモード
最近はOSや多くのエディタなどでも取り入れられているダークモードですが、Eclipseでも対応しています。
Eclipseでダークモードを設定するにはウィンドウメニューから設定を選択し、一般>外観でルック&フィールを「ダーク」に選択します。
設定後はEclipseを再起動すると良いでしょう。
起動すると以下のようにダークモードが適用されます。
プラグインの導入方法
新たなプラグインを導入するには、ヘルプの「新規ソフトウェアのインストール…」をクリックします。
作業対象を「すべての使用可能なサイト」とし、名前からプラグインを選択します。
今回はデータベースPostgreSQL用のプラグインを選択しました。
確認画面が表示されます。次へをクリックします。
ライセンスに同意し、完了をクリックします。
しばらくするとプラグインのインストールが完了します。
導入済プラグインの確認方法
導入済のプラグインを確認するには、ヘルプから「Eclipse IDE について」をクリックします。
表示された画面の「インストール詳細」をクリックします。
以下のようにインストール済のソフトウェアやプラグインを確認することが出来ます。
以上、WindowsでJavaのEclipseを使った開発環境の構築と動作確認ができました。
実際にJavaでプログラミングをしようと思ったら準備するものが多いと感じるかもしれませんが、一連の作業を終えれば実際にプログラミングをすることができます。
以上でJavaの開発環境構築とEclipseの日本語化は完了だよ。
Pleiadesの導入がちょっと難しそうですね……
このような環境構築はバージョンが変わったりするとやり方も変化する場合があるので、うまくいかない場合は新しい情報もチェックしてみよう。
調べながらやるのが大事ってことですね。ありがとうございました!
Javaの学習サイトもまとめているので、合わせてご覧ください。
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