オブジェクトを理解!Rubyのselfを使う方法【初心者向け】
初心者向けにRubyでselfを使う方法について解説しています。オブジェクトそのものを指す特殊な変数になります。使い方を覚えておきましょう。実際にソースコードを書いて説明しているので、真似して書いてみるとより理解できるはずです。
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Rubyのselfの使い方について解説します。
そもそもRubyについてよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプRuby講座の内容をもとに紹介しています。

今回は、Rubyに関する内容だね!

どういう内容でしょうか?

selfの使い方について詳しく説明していくね!

お願いします!
selfとは
Rubyのselfとは、オブジェクトそのものを指しています。
例えば、作成したUserクラスがあり、そのクラス内のメソッドで、selfを参照している状況で、オブジェクトを作成し、そのメソッドを実行するとUserのオブジェクトであることが分かります。
class User
def initialize
end
def my_self
self
end
end
p User.new.my_self
p User.new.my_self.class
# 実行結果(Userのオブジェクトである事が表示される)
# #<User:0x00000000015d1dc0>
# User
selfの書き方
selfはクラス内部で書かれる場合、そのクラスのインスタンス変数の参照に利用されます。
また、 self をメソッドに付与する事で、インスタンスメソッドではなく、クラスメソッドとして定義する事もできます。
ソースコード
class User
attr_accessor :name
def initialize(name)
# self.nameに引数name を代入する
self.name = name
end
def my_name
p "私の名前は#{self.name}です。"
end
# クラスメソッド
def self.description
# この場合のselfの扱いは、 Userオブジェクトではなく、Userクラス
puts "#{self}クラス"
end
end
# Userのオブジェクトを生成し、引数で名前を与える
user = User.new("煌木太郎")
user.my_name
# クラスメソッドの呼び出し
User.description
実行結果
# 私の名前は煌木太郎です # Userクラス
実際に書いてみよう
サンプルとして、簡単な、計算機のような物を作成してみます。
ソースコード
class Calc
attr_accessor :current
def initialize
self.current = 0.to_f
end
# 現在値を出力する
def put
puts self.current
end
def add(num)
self.current += num
end
def subtract(num)
self.current -= num
end
def divide(num)
self.current /= num
end
def multiply(num)
self.current *= num
end
def self.name
puts "計算機"
end
end
Calc.name
calc = Calc.new
# ((10 - 3) / 2) * 3 を計算
calc.add(10)
calc.subtract(3)
calc.divide(2)
calc.multiply(3)
calc.put
実行結果
計算機 10.5
回答してくれたメンター
| 中廣 誠 職種: WEBエンジニア過去の開発実績・業務内容: 一部上場企業にて、WEBアプリケーションの受託開発、自社WEBサービス開発、自社ゲーム開発に従事 現在はフリーで活動し、ECサイト開発/運営、課題を解決するためのシステムコンサルタントなどを実施 趣味など |

内容分かりやすくて良かったです!

ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!

分かりました。ありがとうございます!
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