Pythonでドット積を求めるdot関数の使い方【初心者向け】
初心者向けにPythonでドット積を求める方法について解説しています。ドット積の計算にはnumpyモジュールを使用します。ドット積を求める際の基本構文を実際にソースコードを書きながら理解していきましょう。
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Pythonでドット積を求める方法について解説します。
そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Pythonに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
ドット積を求める方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
ドット積とは
ベクトル演算の一つで、内積とも呼ばれます。
数学、物理学の各種ベクトル計算で用います。
ドット積を求める方法 (numpy.dotの使い方)
Pythonでドット積を計算するには、numpyモジュールのdot関数を用います。
dot関数は引数を2つ取ります。
引数が1次元ベクトル(配列)の場合、2つのベクトルの内積を計算します。
引数が2次元ベクトル(行列)の場合、行列の乗算を計算します。
詳細は公式の文書を参照してください。
実際に書いてみよう
サンプルコード
import numpy as np a = np.random.randint(0, 9, 5) b = np.random.randint(0, 9, 5) print(a) print(b) print(np.dot(a, b)) a = np.random.randint(0, 9, (3, 2)) b = np.random.randint(0, 9, (2, 3)) print(a) print(b) print(np.dot(a, b))
実行結果
[5 0 3 8 1] [6 6 0 5 4] 74 [[2 8] [1 0] [0 8]] [[1 5 3] [2 4 1]] [[18 42 14] [ 1 5 3] [16 32 8]]
解説
1行目でnumpyモジュールをインポートしています。
3,4行目で1次元ベクトルを作成しました。
ベクトルの値はランダムな整数(randint)としました。
なお、引数は左から順に最小値、最大値、要素の個数を意味します。
7行目でnp.dot関数を用い、1次元ベクトルどうしのドット積を計算しています。
1次元ベクトルどうしなので、計算結果はスカラーになりました。
同様に9,10行目で2次元ベクトルを作成しました。
1つめのベクトルは3行2列、2つめのベクトルは2行3列です。
13行目でnp.dot関数を用い、2次元ベクトルどうしのドット積を計算しています。
2次元ベクトルどうしなので、計算結果は3行3列のベクトルになりました。
監修してくれたメンター
橋本紘希
システムインテグレータ企業勤務のシステムエンジニア。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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