Rubyのキーワード引数の使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにRubyのキーワード引数の使い方について解説しています。キーワード引数を使うことによって順番による間違いを防ぎ、引数の役割も分かりやすくすることができます。基本の書き方とサンプルコードを見てみましょう。
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Rubyのキーワード引数の使い方について解説します。
そもそもRubyについてよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプRuby講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Rubyに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
キーワード引数の使い方について詳しく説明していくね!
お願いします!
キーワード引数とは
Rubyにおいて、引数は同じ位置にある仮引数(メソッドに書かれている仮の引数)と同じ位置に、実引数(実際に引数を使ってメソッドを使う場合の引数)によってメソッドが実行されることとなります。
通常は仮引数のままメソッドを実行することも多いのですが、実際、そのメソッドを実引数で使い場合など、位置を間違えたりすることが多いのも現状です。
そういったミスを回避し、また作業効率や保守においてもできるだけ勘違いなどによる無駄を省き、わかりやすい引数を設定するために設けられたのが”キーワード引数”となります。
Ruby2.0.0より実装されましたので、それ以前のRubyバージョンは使用できません。またRuby2.1以降では、キーワード引数には必須項目とすることもでき、デフォルト値を書かなければ、必須項目であるキーワード引数を入れないと、ArgumentErrorとなり、保守や開発のミスを防ぐのに効率的な役割を果たしています。
キーワード引数の使い方
キーワード引数はメソッドに引数を実装する際に、引数を”キー: 値”という形で設定します。
この時、値に何もいれておかないと、メソッドを実行する際に、実引数で実際の値をいれないとArgumentErrorとなります。
def (key1: value1, key2: value2) end
キーワード引数を実装したメソッドの書き方はこのようになります。
実際に書いてみよう
それでは実際に書いてみましょう!!
def apple(color: "red", price: 200) p "#{color}, #{price}" end apple() apple(color: "green", price: 250) #=> "red, 200" "green, 250"
実行結果は上記のようになります。すでにキーワード引数としてデフォルト値(red, 200)を設定していますので、
apple()
でメソッドを呼ぶとデフォルト値の引数で実行されます。また、キーワード引数のデフォルト値を変更することも、もちろん可能ですので
apple(color: "green", price: 250)
で引数を渡せば、実行結果は
“green 250”
となります。
では次にキーワード引数にデフォルト値を設定していない場合は、どうなるでしょうか?
def apple(color: "red", price: 200, size:) p "#{color}, #{price}, #{size}" end apple() #=> missing keyword: size (ArgumentError)
となります。sizeの値がないのでエラーとなっております。こちらはsizeに対してデフォルト値が与えられていませんので、メソッドを実行する時はその値を入れないとエラーとなるのです。
ですので、値を入れて実行してみましょう!!
def apple(color: "red", price: 200, size:) p "#{color}, #{price}, #{size}" end apple(size: 250) #=> "red, 200, 250"
きちんと実行されましたね。
colorとpriceについてはデフォルト値が設定されていますので、デフォルト値が実行されることとなります。
ここで勘の良い方は気づくかもしれませんが、このキーワード引数はメソッド実行するときに、引数の順番を変えてもエラーとならず実行されます。
def apple(color: "red", price: 200, size:) p "#{color}, #{price}, #{size}" end apple(size: 250, color: "green", price: 180) #=> "green, 180, 250"
しかし、実行結果は引数の定義通りの順番となります。エラーにはなりません。
このようにキーワード引数は使い勝手が良いので、是非とも覚えておいておくと良いでしょう。
筆者プロフィール
町田 耕
学生時代は会計学専攻。塾講師勤務を経て、企業のCFOとして会社経営に携わる。 会社経営から一線を退いた後、インフラエンジニアの妻の勧めでプログラミングを 独学で始め、プログラミングセミナーなど転々としながら、開発案件に携わるようになる。 現在、フリーランスとして活動しながらテックアカデミーのメンターも勤めている。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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